異世界物語〜銃を添えて〜
桃のような果実〜カコの実の発見〜
「キュッキュア♪キュッキュイッ〜!」
ご機嫌な様子のキュアは、俺の方で身体を揺らしながら歌を歌っている。
「それにしても可愛いねぇ〜キュア〜」
右隣ではリーシャがキュアにちょっかいを出そうとして、その度にそっぽを向かれている。
そんな様子を左隣でアリアがクスクスと笑いながら見てる。たまにアリアもキュアを撫でるが、アリアには撫でることは許しているようだった。
先ほどの池があった場所からさらに奥地へと向かって歩き約30分程経過した。
アリア達が言うには、そろそろとの事だったが…
「あっ、あれがカコの実の木ですよ!」
そろそろかなぁって思った頃に、到着するって言うのはよくある事だよな。
アレと言い指差した先には、梨や林檎の様に枝の先から黄色をした実がなっている木が、道の側に生えていた。
何となく、バナナを思い出させるような色だ。というか…
この世界にはこの世界でしか聞いたことがないような、木の実や果実も存在するが
オレンジ等の元いた世界で聞いたことがあるような物もあるのは何で何だろうか?
何か理由があるのか…今はまだわからないが、後々わかるようになるかな。
ここはまだわからないことだらけだ。
まあ二日目だからな。仕方ないといえば仕方ないが、これから先生きていくにあたってこの世界のことももっと知っておかなければ。
ともかく…今は、カコの実を採取してしまおう。
確かクエスト内容によるとカコの実を10個ほど採取していく…だったかな。この木でもその数をうわまる数があるので、大丈夫そうだ。
これでDランクのクエストでいいんだろうか?今回は道中魔物も何も出なかったので正直拍子抜けだ。簡単にクエストが完了することは良いことなのだろうけども…まぁこれからガルーダを狩に行くんだ、今ぐらい楽でもいいだろう。
カコの木に近づき、カコの実を採取して行く。
アリアとリーシャもそれぞれカコの実を採取し、カバンに収納して行く。
そんな中で、キュアは俺の肩から木へと移り、そのまま木を登って上の方にあるカコの実を取り、地面の方へと落としていた。
「キュア、手伝ってくれてるのか?」
「キュッキュイ!」
当たり前でしょ!と胸を張るキュアの姿に、口を緩ませながら
「ありがとうな、キュア助かるよ」
頼もしい仲間を手に入れたものだ。
二人とキュアの手伝いもあってすぐに採取が終わった。
むしろ、クエストにあった個数よりも多い量を採取していた。
「多く採取した分はどうしましょうか?」
この実の有効的な食べ方など俺は知らないので、アリアに聞いてみる。
「いくつか私達で持っていきましょう。カコの実は甘くて美味しいんですよ?このアリシアの森奥地にあるカコの実は通常のものよりも甘みが強いんです」
「実際に食べてみるとわかるよぉ〜」
リーシャはナイフでカコの実に切れ込みを入れると、そのまま皮を剥いた。
黄色の皮が無くなり、中身の果肉の部分が露わになる。皮は黄色だったが中身は白みがかった淡い黄色をしている。
はい、どーぞ〜とリーシャに手渡されたカコの実に、俺は齧り付く。
果汁が溢れんばかりに出てくる。糖度が高い桃…みたいな味がする。確かにこれは美味い。
「これは…すごく美味しいです。果汁もすごい量出てきて喉も潤せますね」
「そうなんですよ。これがオレンジの紅茶にも合うので…ちょっと多めにいただいていきますね」
美味しいと言われたのは嬉しかったのか、にこりと笑うアリアは自分の鞄にカコの実を5、6個程詰めていた。
「私は3つくらいでいいかなぁ〜、もらってくねぇ?」
リーシャもそういうと3つほど鞄の中に詰め込んだ。
俺も…、あ、いや。宿屋にこれからお世話になるんだ。5つくらい持って行って何個かおすそ分けしよう。
5つのカコの実を革袋に詰め込んでから鞄に入れる。ガルーダの素材とかも鞄にぶち込む予定だからな。血生臭くなったら美味いものでも食いたくなくなってしまう。
しまい終わったところでキュアが俺の頬に身体を擦り寄せてくる。
「キュッキュ…キュイ?」
まるで何か求めてるかのようだが…、キュアの視線を辿っていくと…
ああ、そういう事か。
ナイフを取り出し、食べかけのカコの実を一口サイズにカットし、それをキュアの口元へと運ぶ
「ごめんごめん、キュア。食べたかったんだな」
「キュイ!」
明るい表情を浮かべ、キュアもカコの実を頬張る。
果汁が多いせいで、キュアの口元が果汁だらけになっている。
微笑ましく思いながらも、布を取り出しキュアの口元を拭ってやると、少し苦しかったのかキュイキュイ鳴き声をあげているが、またそれも可愛い。
食べ終わったキュアが満足げに鳴き、3人で笑い合う。
「さて…カコの実採取も終わりましたし、ガルーダ討伐に行きましょうか。場所は…」
「はいはぁ〜い、場所はこの道をも〜〜ちょっと行くと別れ道があるんだよぉ〜、そこを左にまがるとぉ……」
「ガルーダが巣としているブイブの木という大きな木がありますので、そこがガルーダの生息地になりますね」
「あぁ〜!私が全部言おうと思ったのにぃ〜」
頰を膨らませるリーシャ。顔は可愛らしいので、そのようにすると少し見惚れてしまう。
「まぁまぁ…助かったよリーシャ。補足ありがとうございますね、アリアさん」
ただまぁ…リーシャにはそう言う感情はわかない気がするな。
話を元に戻し、二人とキュアに向けて
「じゃあ、ガルーダ討伐行きましょうか!」
そう声をかけ、ガルーダの巣へと向かった。
ご機嫌な様子のキュアは、俺の方で身体を揺らしながら歌を歌っている。
「それにしても可愛いねぇ〜キュア〜」
右隣ではリーシャがキュアにちょっかいを出そうとして、その度にそっぽを向かれている。
そんな様子を左隣でアリアがクスクスと笑いながら見てる。たまにアリアもキュアを撫でるが、アリアには撫でることは許しているようだった。
先ほどの池があった場所からさらに奥地へと向かって歩き約30分程経過した。
アリア達が言うには、そろそろとの事だったが…
「あっ、あれがカコの実の木ですよ!」
そろそろかなぁって思った頃に、到着するって言うのはよくある事だよな。
アレと言い指差した先には、梨や林檎の様に枝の先から黄色をした実がなっている木が、道の側に生えていた。
何となく、バナナを思い出させるような色だ。というか…
この世界にはこの世界でしか聞いたことがないような、木の実や果実も存在するが
オレンジ等の元いた世界で聞いたことがあるような物もあるのは何で何だろうか?
何か理由があるのか…今はまだわからないが、後々わかるようになるかな。
ここはまだわからないことだらけだ。
まあ二日目だからな。仕方ないといえば仕方ないが、これから先生きていくにあたってこの世界のことももっと知っておかなければ。
ともかく…今は、カコの実を採取してしまおう。
確かクエスト内容によるとカコの実を10個ほど採取していく…だったかな。この木でもその数をうわまる数があるので、大丈夫そうだ。
これでDランクのクエストでいいんだろうか?今回は道中魔物も何も出なかったので正直拍子抜けだ。簡単にクエストが完了することは良いことなのだろうけども…まぁこれからガルーダを狩に行くんだ、今ぐらい楽でもいいだろう。
カコの木に近づき、カコの実を採取して行く。
アリアとリーシャもそれぞれカコの実を採取し、カバンに収納して行く。
そんな中で、キュアは俺の肩から木へと移り、そのまま木を登って上の方にあるカコの実を取り、地面の方へと落としていた。
「キュア、手伝ってくれてるのか?」
「キュッキュイ!」
当たり前でしょ!と胸を張るキュアの姿に、口を緩ませながら
「ありがとうな、キュア助かるよ」
頼もしい仲間を手に入れたものだ。
二人とキュアの手伝いもあってすぐに採取が終わった。
むしろ、クエストにあった個数よりも多い量を採取していた。
「多く採取した分はどうしましょうか?」
この実の有効的な食べ方など俺は知らないので、アリアに聞いてみる。
「いくつか私達で持っていきましょう。カコの実は甘くて美味しいんですよ?このアリシアの森奥地にあるカコの実は通常のものよりも甘みが強いんです」
「実際に食べてみるとわかるよぉ〜」
リーシャはナイフでカコの実に切れ込みを入れると、そのまま皮を剥いた。
黄色の皮が無くなり、中身の果肉の部分が露わになる。皮は黄色だったが中身は白みがかった淡い黄色をしている。
はい、どーぞ〜とリーシャに手渡されたカコの実に、俺は齧り付く。
果汁が溢れんばかりに出てくる。糖度が高い桃…みたいな味がする。確かにこれは美味い。
「これは…すごく美味しいです。果汁もすごい量出てきて喉も潤せますね」
「そうなんですよ。これがオレンジの紅茶にも合うので…ちょっと多めにいただいていきますね」
美味しいと言われたのは嬉しかったのか、にこりと笑うアリアは自分の鞄にカコの実を5、6個程詰めていた。
「私は3つくらいでいいかなぁ〜、もらってくねぇ?」
リーシャもそういうと3つほど鞄の中に詰め込んだ。
俺も…、あ、いや。宿屋にこれからお世話になるんだ。5つくらい持って行って何個かおすそ分けしよう。
5つのカコの実を革袋に詰め込んでから鞄に入れる。ガルーダの素材とかも鞄にぶち込む予定だからな。血生臭くなったら美味いものでも食いたくなくなってしまう。
しまい終わったところでキュアが俺の頬に身体を擦り寄せてくる。
「キュッキュ…キュイ?」
まるで何か求めてるかのようだが…、キュアの視線を辿っていくと…
ああ、そういう事か。
ナイフを取り出し、食べかけのカコの実を一口サイズにカットし、それをキュアの口元へと運ぶ
「ごめんごめん、キュア。食べたかったんだな」
「キュイ!」
明るい表情を浮かべ、キュアもカコの実を頬張る。
果汁が多いせいで、キュアの口元が果汁だらけになっている。
微笑ましく思いながらも、布を取り出しキュアの口元を拭ってやると、少し苦しかったのかキュイキュイ鳴き声をあげているが、またそれも可愛い。
食べ終わったキュアが満足げに鳴き、3人で笑い合う。
「さて…カコの実採取も終わりましたし、ガルーダ討伐に行きましょうか。場所は…」
「はいはぁ〜い、場所はこの道をも〜〜ちょっと行くと別れ道があるんだよぉ〜、そこを左にまがるとぉ……」
「ガルーダが巣としているブイブの木という大きな木がありますので、そこがガルーダの生息地になりますね」
「あぁ〜!私が全部言おうと思ったのにぃ〜」
頰を膨らませるリーシャ。顔は可愛らしいので、そのようにすると少し見惚れてしまう。
「まぁまぁ…助かったよリーシャ。補足ありがとうございますね、アリアさん」
ただまぁ…リーシャにはそう言う感情はわかない気がするな。
話を元に戻し、二人とキュアに向けて
「じゃあ、ガルーダ討伐行きましょうか!」
そう声をかけ、ガルーダの巣へと向かった。
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