最弱になりすました最強

ちぃびぃ

光夜魔聖帝(オベリオン)

「第2ラウンドといこうか」

アマノトが光夜魔聖帝リベリオンを振るう。
ずバァンッ!と地面を割りながらマギク達のほうへ向かう。

『っ!』

マギク達はすんでのところで避けた。

「あーあ、避けられたか」

『な、なんだその剣は!?』

マギクが問う。

「んー……」

(言っちゃダメだからな)

「言うな、と言われてるんでねぇ。内緒だ」

アマノトは即座に詰め寄り斬り掛かる。マギクは後ろへ跳んで逃げる。

『ぐぅ……』

剣圧だけでも凄い威力だった。まともにくらえばこの身体でも無事では済まないだろう。

(勾玉だけを狙えよ)

「わーってるよ……!」

アマノトが屈む。後ろには怪物が蹴りもを放っていた。
怪物に向かって斬り掛かるとマギクから魔法を撃たれた。

「ちっ……」

咄嗟に光夜魔聖帝オベリオンで防御した。

「魔法も撃てるのかよ!」

『そういや、言ってなかったなぁ』

マギクが次々と闇の・・弾丸を撃ち出す。
軌道を読みながら避けたり、弾いたりしていると神扇かおうぎが疑問に思った。

(闇属性?……変だな)

(んだと?どういうこった)

(確かマギクは風属性だったはず。基本二属性は扱えないって千莉ちりさんが言ってた)

(勾玉のせいか)

(そうだろう)

(……しっかし二対一はきついぜ)

(追いついてないじゃないか)

(仕方ないだろ。大剣なんだから)

二対一という状況でなおかつ二人とも速いからワンテンポ対応が遅れる。それに気づいたマギク達はスピードをあげた。

(仕方ない、変えるか・・・・

「うらっ……!!」

アマノトは二人を大きく後ろへ吹き飛ばす。

光夜魔聖帝オベリオン双剣ツインモード】」

光夜魔聖帝リベリオンが形を変える。
宝玉が『大』から『双』へと文字を変え、刀身を形作っていた闇のエネルギーが消え半分に割れた・・・
片方は眩いほどの皓い剣。もう片方は闇をも吸い込みそうな黒い剣。

「いくぜ光帝こうてい夜帝やてい

アマノトが夜帝を掲げて言う。

「【重力場グラビティ】」

言ったとたんに夜帝が妖しい光を放った。
地面が割れ、割れた地面が宙に浮かび上がる。
アマノトはその浮いた地面に足を置き、次の地面へと飛ぶ。
それを繰り返してマギク達のほうへ詰め寄る。

    【三次元立体機動】

暗殺者として育った神扇とアマノトができる素早く動き回って敵を攪乱する動き。

『小癪な!』

マギクが魔法を連発するが当たらない。
神扇はマギク達を一方的に斬りつける。

(やっぱ浅いか…… )

大剣から双剣になったことによりスピードは充分だが威力が足りない。

(こうなれば……)

アマノトは一旦距離を置いた。それにマギク達が向かってくる。
アマノトは左手を前に出し、右手を少し後ろに下げ、構える。

幻術二刀げんじゅつにとうせんごく瞬雷しゅんらい】」

アマノトがマギク達を駆け抜けた。

『ぬぅ……!?』

マギクと怪物には一筋の斬った跡が深く・・残っていた。



作者からのあとがき
剣の名前かっこつけすぎたかな?めっちゃ厨二病っぽくない?(漢字が)
まあ、でも戦闘物ッ厨二病っぽいの多いからいっか。

この勝負どうなるんでしょうね。楽しみに待っててください。






「最弱になりすました最強」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く