ろりこんくえすと!

ノω・、) ウゥ・・・

番外編 とあるロリコンの幼女観察日記



 ※あまりにも酷すぎて閑話にすら入れることを躊躇いましたが、一応投稿です。
 宜しければお読みください。



 「ふぁぁ.......眠い、眠いです。朝っぱらから騎士団は仕事なんてブラックですよ、ブラック。副団長なのに給料も安いし、団長も頭がおかしいし、本当に辞表を叩き付けたくなります.......」

 欠伸をしながらのそのそと出勤してきたのは王都の治安を守る騎士団の副団長。彼女はいつも通りゆったりとした黒いローブを羽織り、渋々生活の為に仕事をしている。

「あれ? これはなんでしょうか?」

 彼女は妙な違和感を持ったのは、いつもと違う物が置いてあったからだ。自分の横に並べられた頭のおかしい上司の机の上に、一冊の黒い本が置かれてあった。

「なんでしょう? 何かの本ですかね?」

 彼女は黒い本を手に取った。程よい重みと滑らかな革表紙の質感が妙に手に馴染んだ。
 
「中身が気になりますね」

 彼女は気になって革表紙をめくり、最初の1ページを開いた。



 注意! これはエルクセム騎士団の極秘情報を扱っています。第三騎士団団長以外は決して読まないこと。もし見つけたら、速やかに届け出ること。

「そんな大事ものを無造作に机の上に置くなよ」

 彼女はすぐさま突っ込んだ。とはいえ、彼女は第三騎士団副団長なので注意書きは破るが、極秘情報を知る権利ぐらいはあるはずだ。

 彼女はペラっと紙をめくり、次のページへと目を進めた。




 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。今回のターゲットは、親子と一緒に公園で遊んでいたポニーテルの女の子。パンツが無地の白で残念だったが、可愛かったので尾行した。 

 しかし、尾行している最中に連れの父親に気付かれて尾行は失敗。あらぬ疑いをかけられて女の子の父親にぶん殴られた。歯が一本欠けた。

 歯が欠けたおじさんは、泣きながら部下であるドレムに回復魔法を掛けてと頼んだが、何故かドレムも私を殴り飛ばした。歯がもう一本欠けた。


「なんですかこれ.......。最低最悪の日記帳じゃないですか.......」 

 彼女が今読んでいるものは、自身の上司に当たるロリコン団長の日記帳だった。



 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。今日のターゲットは純白のワンピースを着た女の子だ。偶然、街角のベンチに座っていたのを見かけた。パンツは黒だった。エロい。おじさんは寂しそうにしていた女の子に声を掛けた。

「私のいつも遊んでいた友達がね、親の都合で違う街に行っちゃったの。なんでもその街で人手が足りなくなったから、仕事を手伝いに行かなきゃいけないんだ、って。だから私寂しい.......寂しくて悲しいの.......」

 友達の別れは子どもにとっては辛いだろう。毎日過ごしていた人間が、突然居なくなるのは寂しいのは当然だ。

 優しいおじさんは、毎日この女の子の遊び相手になってあるよと笑顔で提案した。子どもの笑顔と見回りは兼任できるはずだ。おじさんの楽しみがひとつ増えた瞬間だった。

 まずはこの子とおままごとで遊んだ。女の子はお母さん役で、おじさんは犬役だった。

「ポチ! お散歩行くっよー!」
「ワンワン! ワンワン!」

 おじさんは女の子に首輪を繋がれて、四つん這いで王都を一周した。お勧めの観光スポットや、美味しい料理屋さんを散歩しながらおじさんはこの子に教えた。今日はとても楽しかった。



 「何やってんですか団長!?」



 
 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。今日のターゲットはボーイッシュな女の子だ。パンツの色は青だった。おじさんは興奮した。



 「一度死んだ方がいいんじゃないのかなこの人」


 
 おじさんは早速尾行を開始した。だが、相変わらずそばに居る父親が邪魔だ。なんでも最近、小さい女の子を狙う不届き者がいると王都で注意がなされている。その為、女の子の近くには必ず親がいる。全く、小さい女の子を狙う不届き者は一体誰なんだ。もし見つけたら、第三騎士団団長であるおじさんが成敗してやる。



 「お前のことだよ」



 尾行が父親にばれた。



 「早いですよ!」



 おじさんは女の子の父親にボコボコにぶん殴られて、簀巻きにされて第五騎士団に連れていかれた。
 留置所で過ごすのはこれで七十三度目だ。第五騎士団団長のジョサイアが教えてくれた。相変わらず留置所の石畳の上は、とても冷たかった。


 「団長の癖に留置所に閉じ込められるなんて……しかも、もう七十三回も前科が……。頭が痛いです……」




 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。今日のターゲットはミディアムヘアの女の子だ。パンツの色は赤だった。おじさんは興奮した。この子は、偶に公園で見かける活発で明るい女の子だ。
 おじさんは見回りついでに女の子に声をかけた。

 「ねえねえおじさん! おじさんってこの人にすっごく似てるねー! そっくりさんだよ!」

 話しかけると、女の子は公園の壁に貼ってあったポスターに指をさしておじさんに笑いかけた。
 おじさんは「そうかい?」と笑い返しながらポスターに目を向けた。

 -女の子を狙う不審者が王都に出没しています! この顔に見覚えがあったらすぐに第五騎士団に連絡を! 王都地域安全会より-

 ポスターに描かれたその犯人像は、何故かおじさんによく似ていた。



 「お前だよ!」



 おじさんは茶髪で犯人像も茶髪。顔の造形も非常によく似ている。おじさんが着ている鎧も犯人像が着ている鎧は全く同じだった。
 おじさんは女の子に「怖いね」「物騒だね」とか言いながら楽しく談笑していたら、突然誰かに肩を叩かれた。
 後ろを振り返ると、第五騎士団の鎧を身に纏った男二人に腕を掴まれて、為す術もなく留置所に連行された。



 「またですか」



 おじさんが連行される途中、女の子の母親らしき人物に「ロリコン死ね! ガチホモのオークに尻をつつかれて死ね! ざあまぁぁぁ!!!」とか言われながら二人に見送られた。
 留置所の石畳は相変わらず冷たかった。あと、出された飯はクソ不味かった。



 「………………………………何も言葉が出ない」
 


 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。今日のターゲットは寂しそうにしていた女の子だ。今日のパンツは水玉だ。おじさんはとても興奮した。女の子は、出会ったあの日からベンチにちょこんと座っていた。

 「あ、おじさん」

 女の子がおじさんの顔を見て、少し嬉しそうな顔をしてくれた。おじさんの心がときめいた。
 おじさんは「今日は何して遊ぶ?」と女の子に聞いた。女の子は「お馬さんごっこ!」と答えてくれた。
 おじさんは四つん這いになり、女の子を背中に乗せて王都を一周しようとした。しかし、途中で第五騎士団の人に捕まり留置所に送られたせいで、王都一周はできなかった。



 「ダメだこの人。まるで学習しない……」

 

 留置所の石畳は相変わらず冷たかった。留置所で出される飯はまずい。おじさんは窓から捨てた。だが、今日はジョサイアがおじさんにドーナツを差し入れてくれた。しかし、おじさんは女の子のくれたものしか食べないので、ドーナツも当たり前のように窓から捨てた。



 「なんでだよ! 食えよ!」



 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行えなかった。毎日の日課である見回りをしようとしたら、ドレムがおじさんをマウントを取って上からタコ殴りにし、無理矢理
第三騎士団の本部に連行した。



 「ありましたねこんなこと……。三日間も失踪されて、流石の私も切れましたし」



 おじさんはボロ雑巾のようになりながら、ドレムに机に座らされて、山のように積み上がった書類を前に置かれた。
 なんでも、今からこの書類の山を今日中に片付けなければいけないらしい。片付けられなければ殺すとか言われた。この人頭おかしい。



 「お前にだけは言われたくないわ」




 別に書類仕事ぐらいはドレムに全部任せた方がいいと思う。



 「ふざけんな」
 


 おじさんはドレムやその他の部下にネチネチと陰口を言われながら、二日かかって書類の山を片付けた。手が痛かった。
 次から書類の山を出された時は、臨時でキャンプファイアーを開こうと心に決めた。



 「よくもまあ、団長になれましたよねこの人」



 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行った。団員達の厳しい監視の目を掻い潜り、おじさんは王都へ出てきた。今日のターゲットは、この前父親によって失敗したポニーテルの女の子だ。頭の中で、神はおじさんにリベンジしなさいとお告げをしてくれた。



 「懲りないですね……」



 今日のおじさんはどうやら運がいいようだ。女の子の近くには両親がいないし、一人でブランコに乗って遊んでいる。おじさんは笑顔で女の子に話しかけた。

 「あ、不審者だ。お父さん呼ばないと」

 女の子はブランコからすぐに降りると、父親を呼びに走り去ろうとした。焦ったおじさんは女の子の手を掴んで、おじさんは第三騎士団団長だから不審者じゃないよと教えてあげた。

 「私知ってるよ。第三騎士団団長=不審者だって、そこら辺に貼ってあるポスターに書いてあったもん」

 おじさんは間違った情報を鵜呑みにしてはいけないと、女の子に真剣に話してあげた。そこら辺に貼ってあるポスターの情報なんて間違いしか書いていない。嘘の情報をわざとでっちあげて、犯人が行動しやすいように流している可能性もあるんだよ、と優しく教えてあげた。



 「手口が不審者そのものェ……」



 おじさんが女の子に社会の怖い現実に教えてあげていると、後ろから誰かに肩を叩かれた。

 「お父さんっ!」

 振り返ると、女の子の父親と第五騎士団の人がいた。おじさんは女の子の父親と、第五騎士団の人にボコボコにされて留置所に連れていかれた。



 「よくこれでめげないですね……。ある意味尊敬しますよ」



 ○月✕日

 今日は王都の見回りを行なえなかった。留置所で起きると、いきなり取り調べ室みたいなところに連れていかれ、ジョサイアにこれ以上問題を起こすなと釘を刺された。
 おじさんは別に問題は起こしていないとジョサイアにそう訴えた。むしろ、王都の治安を守る為に見回りをしていたらいきなり暴行を加えられる、おじさんは被害者側だとジョサイアに泣きついた。



 「どっからどう見ても加害者側なんですがそれは」



 ジョサイアは溜め息を吐きながら、おじさんのコレクションを目の前に置いた。おじさんのコレクションとは、密かに貯めていた女の子の写真集だ。どうやらジョサイアは、おじさんが『かめら』と言う魔道具で盗撮していたのがどうやらバレていたようだ。



 「き、気持ち悪い……。本当に気持ち悪い趣味ですよねこれ……」



 ジョサイアはこんなことはもうやめてくれと、頭を下げて頼んできた。これ以上騎士団の風評を下げられたらたまったもんじゃない。それに、いつも不正を行いおじさんを留置所から最速で釈放するのはとても疲れるんだ、と言ってきた。



 「ジョサイア団長ごめんなさい……。明日菓子折りを持っていきますね……」



 そんなのおじさんは知ったこっちゃない。



 「お前は反省しろ」



 おじさんはジョサイアの申し出を断固拒否した。おじさんは愛と正義の第三騎士団団長。理不尽な力には決して屈しない。
 おじさんは取り調べ室みたいな所から飛び出した。女の子達がおじさんを待っている。こんなところで時間を潰しているのは勿体ないと思ったからだ。



 「1mmも待ってねえよ」



 数時間後。おじさんは冷たい留置所の中でジョサイアと再開した。



 「知ってた……」



 ○月✕日。

 今日は王都の見回りに行けなかった。朝っぱらからおじさんは第五騎士団の人達に第三騎士団の本部に強制連行された。
 おじさんは雑に床に放り投げられ、無様に転がったおじさんを見た第三騎士団の連中は、手を叩いて喜び、ブーイングをかましてきた。
 部下はそれぞれ、「この粗大ゴミ!」「小さい女の子の敵!」「サボり魔!」「仕事をしない実質ニート野郎!」「騎士団の汚点!」等、いきなりおじさんを罵倒してきた。
 なんだこれは。上司に向かってこの態度。失礼極まりない。罰として全員解雇してやる。



 「みんなお前を解雇したがってるよ」



 そんな中、おじさんを床に転がした第五騎士団の連中が頭を下げ、私を見張るようにと第三騎士団の連中に言ってきた。
 第五騎士団の連中は、おじさんのコレクションを第三騎士団の連中に渡した。しかし、おじさんのコレクションは取り調べ室みたいな所で見た時より量が多かった。
 なんでも第五騎士団の連中は、おじさんの自宅から勝手に全てのコレクションを持ってきたらしい。




 「あ、これって……」



 おじさんは第五騎士団の連中にコレクションを返せと吠えた。しかし、極悪非道な奴らは無視してコレクションを庭に運び出した。
 堪えきれなくなったおじさんは、副団長であるドレムに辞めされるように伝えた。が、ドレムはおじさんの頭を踏みつけると不敵に笑い、

 おじさんのコレクションに火を付けた。

 「燃ーえろよー燃えーろー燃えーろよー燃えろ」

 おじさんのコレクションが灰となっていく。六年間の軌跡は灰となり、風に乗って流されていく。
 おじさんは泣いた。号泣した。おじさんは、コレクションに収録されていた子ども達を思って慟哭を上げた。
 ウルナちゃんにミヨちゃんにシャルちゃんにサラちゃんにマシロちゃんにロロノアちゃんにエルナちゃんにチハラちゃんにナオちゃんにカナちゃんにメルルちゃんにセルナちゃんにロッテしゃんにベアトリーチェちゃんにフランちゃんにカルナちゃn



 「多いわ! どんだけ幼女の名前覚えてんだよ! 気持ち悪すぎるわ!」




 おじさんは数多くの大切な物を失ったが、まだ希望はあった。冒険者ギルドの保管庫にあと八年分のコレクションを保管してある。それが傷を負ったおじさんを慰めてくれるだろう。



 「後で冒険者ギルドの人に処分をお願いしてきますか」



 だが、おじさんの腹は地獄の釜のように煮えくり返っていた。おじさんのコレクションが灰と化したのだ。この怒りは決して収まらない。



 「自業自得なのでは」



 おじさんは腹いせに、ドレムのパンツを何枚か奪い、下着泥棒屋さんに売り払った。



 「私の下着が数枚減っていたなと不思議に思ったら、あんたの仕業ですか!? なんてことしてくれてるんですか!?」



 ドレムのパンツは高値で売れた。これで最新式の『かめら』でも買いに行こう。



 「後でかめら壊そう」



 ○月✕日

 今日は王都の見回り……



 「今日もおじさんは見回りだぁー!」

 彼女がロリコンの日記を読み進めようとした時、彼女の上司であるロリコンがドア開け、留置所から出勤してきた。
 ロリコンは素早く私服から鎧姿に着替えると、スタスタと自分の机に歩いていった。

 「ドレム、おじさんは今日は見回りだ。後のことは頼んだよ」

    ・
 「今日もの間違いでは? それに、今日は見回りはさせまんよ。団長に書類仕事を片付させる為にに朝早くから出勤してきたんですから」

 ドンッ! と効果音が思わずなるような音を立てて、彼女はロリコンの机に天井まで届く量の書類を積み上げた。

 「ドレム、臨時でキャンプファイアーを開かないか?」

 「させませんよそんなこと」



 ○月✕日

 今日は見回りは出来なかった。私が団長に書類仕事を強制的に朝から晩までさせたからだ。団長は何度か逃げ出そうとしたが、その都度部下に捕まえて貰い連れ戻した。
 夜に突入した際、団長の頭がとうとうおかしくなり、まだ残っている書類でキャンプファイアーをしようとした。私は代わりに団長の頭を燃やしてキャンプファイアーをした。


 ・終わり




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