異世界に転生した僕は今宵も腕を磨く

美鈴

忘れてしまったあの子達

「……ふわぁぁ…まだ眠いな…あ、昨日はありがt…いねぇ」

時連はふと周りを見るとそこにはあのお姉さんもといレンリア・サンレリアルはいなくなっていた。
代わりにと言わんばかりにそこには風呂敷が置いてあった。
それを開けてみると多少の食料などが入っていた

「カッケェな……」

と、時連はそう呟いた

「…いしょっと…うし!そろそろ行くか」

時連は風呂敷を担ぎ、移動した。

草原から南に20kmぐらいはなれたが、時間は1分もかからなかった、なぜかって?それは雷走のおかげだ。ズバリ言うとあれはヤバイ、速すぎる20kmがちょちょいのちょいだ

「はええええ!!」

と、時連も叫んでしまうぐらいだった
それからは、幾度も幾度も魔物と戦う日々、
日に日に顔付きが変わり、体もガッチリしている。
あれからいくつの日…いや年がたっただろうか、服は真っ赤に染まり顔にも所々血がついているが、時連は気にした様子がない。
身長が少し伸び、175cmから180ぐらいになった。
何年がたったか、それは2年と半年であった。その間に洞窟で狩りをしているとダンジョンという所にたまたま到着しそのダンジョンでは魔物のLvが90を超えるモンスターがこれでもかと出てきた。それを時連は何度も何度も見たことの無い魔法やスキルで死にそうになりながらも、攻略法を考え、耐え抜いてきた。多分時連のLvは150を軽く超えているだろう。なぜか?当たり前であろう。あのダンジョンのボスのLvが120で、2体という組み合わせだったし、その前の魔物も高Lvだったからだ。しかし、そのボスには弱点があり、なぜか一緒に攻撃してくることがなく、交互に攻撃してきた。なんと、その2体は仲が悪かったのだ…ボスがそれでいいのだろうか、と思った時連がいた。
ダンジョンに潜っていた時とかには、顔をクシャクシャにしながら、戦っていたが今では笑いながら戦闘殺し合いをしている
時連はきっとあの少女達のことを忘れているだろう。

「ははははっ!オラオラオラァッ!いいぜぇ?!もっとこいよ!」

そして、今もこうして戦っている。
高難易度のダンジョン【エレガントリア】に潜りながら…このダンジョンは普通Sランク冒険者が、最低4人、Aランク冒険者が10人いても厳しい位のところである。それを時連は1人で相手をしている。時連の両手には最初のダンジョンボスがドロップした【双剣ギラリア】を持っている。この剣は装備した人がこの剣を使いこなせるようになると奥義【瞬斬】が使えるようになる。瞬斬とは、凄まじい速さで敵を真っ二つにする技だが、【速眼】を持っている敵には見えてしまう。

ザシュッと首を刈ってから上を見上げ…といっても上は岩だが

「はぁ…飽きないなぁ…戦闘はっ!」

と、振り向くと同時にまたも魔物の命を刈り取った。時連はSランクを超えているだろう。Sランク以上なんてないが…(今のところ)

「そうだ久しぶりに…いや、何年かぶりに戻るかあの街へ…魔石とかも沢山あるし俺の異空庫も…やばいかも…」

そう言って次の瞬間時連は消えた。
ワープを使ったのだ。
とあるダンジョンで、10体ぐらいの魔物がワープを駆使して時連を殺しに来たのだが、それが一番手ごわかったと思っているがやはり得てみると凄まじいものだった。
ワープは1度訪れた場所に飛べるという代物であった。だが、ダンジョンを途中から攻略することは出来ないみたいだ。それと異空庫はダンジョンのボスが必ず持っておりそこから、様々な武器を取り出し交換しながら戦っていた。






2年と半年後の2人

「…ねぇ、リナリス…今度こそ私達は一緒に旅とか…できるかな?彼と…」
「……そうだね…ソルティア…今は彼の方が強いかもしれないね…僕達もかなり強くなったけど…今思えば、2人でよくやってこれたよね…ここまで…Sランクスクワッドで有名だったバラレイドルを軽々抜いたからね…少々強くなりすぎたかも…?」
「あははっ…そうかもね。でも、もっと必要かもしれないね。いつの日か、また彼と過ごすために……」

2人は今でも健気に己らを磨いていた。彼…ジレンと一緒にまた旅すること…パーティを組むことを夢見て…だが、時連はその少女たちを完全に忘れている。思い出の片隅にもないかもしれない……

その事を2人は知らずに…時を過ごすのであった…








鈴です。この度はこの作品をご鑑賞いただきありがとうございます。

この話では、時が飛び2年と半年という月日が経ち…この世界最強…かもしれなくなりました。ですが…なんのために強くなるかを決めたかは忘れてしまっています。
1度ライネル帝国に戻りギルドに顔を出しますが…その時に奇跡の再会を…?

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