特別でない僕の日々で(BL)

ノベルバユーザー234922

特別でない僕の日々で①

空がオレンジと青に包まれ、日中の熱が引いた時間。果てしない空の向こうを想像する。
 僕は勤めている高校の喫煙所、ひとり煙草をふかしていた。禁煙を始めてちょうど三ヶ月経ったのだが、今日は死に加速して近づきたい。
 今日は教え子だったKが死んだ日から、ちょうど四年だ。普通、教師は自殺した教え子を忘れられるものなのだろうか?
 僕はいつまで経ってもKを忘れたことはない。それは、彼が死んだ日が、彼が″僕″に告白したその日だったからだ。



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