命の残響

ふみゅうひぅ

第14話 異世界





大悪魔「………これが冥界、そして貴様ら冥王の一族の真実だ」

ゼロ「………」

ゼロ「どうやら私にはまだ役目があるようだ」

大悪魔「………空間操術さえ無ければ私はこんなことにならなかったのだ。忌々しい世界、滅ぼすならば力を貸そう……」

ゼロ「…………」

大悪魔「勿論、対価は支払ってもらう」





大悪魔「最後には、貴様の命をもらう」

ゼロ「……良かろう」

光「冥王様……!!」

ゼロ「これは我が一族の使命なのだ……」


大悪魔「契約成立だ……」

ゼロ「……!」










碧月「………ここは……」

碧月「……皆……?」

?「…目が覚めたかい?」

碧月「あなたは……?」

?「私は寂しく寿命を全うしようとするただの老婆だよ」

老婆「こんな山奥に子供らが倒れているとたまげてなぁ…、ここまで運んだんだよ」

碧月「ありがとうございます……」



碧月「あの……、助けてもらったお礼をしたいのですが…、何か出来ることはありませんか?」

老婆「気にせんでもいい」

碧月「いえ、このままでは申し訳ないですし……」

老婆「そうかい?じゃあ……薪でも集めてきてもらおうかねぇ」

碧月「分かりました」





碧月「………」

七葉「……碧月ぃ?何してるの……?」

碧月「あの人にお礼をしたくて……薪を集めてるんだ」

七葉「私も手伝うよ」


それからしばらく、お婆さんの家に泊まらせてもらうことになった



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