命の残響
第9話 動き出す何か
冥界
ゼロ「……で、どうだった?」
光「……やはり僅かながら異常空間の発生を観測しました」
ゼロ「そうか………」
ゼロ「今後も警戒を頼む」
光・闇「了解しました」
ゼロ「…………」
大悪魔「……悪いことは言わない、私をここから出せ……」
ゼロ「………何か知っているのか?」
大悪魔「いや、確信は無い。だが心当たりがある」
ゼロ「話すことだけならその状態でもいいだろう」
大悪魔「交換条件だ。………と、言おうと思ったが、もし「それ」だとしたら現世も、冥界も、私も危ないからな………いいだろう」
大悪魔「パラレルワールドというものを知っているな?」
ゼロ「ああ」
大悪魔「全てが始まり、人間どもの文明が「空間が基準」になっていたら……」
大悪魔「きっと奴らはこう思うはずだ。「この空間移動能力で全てを奪略してしまおう」と」
ゼロ「…………もしそれが本当だとしたら……」
大悪魔「………この世界の「全て」に究極兵器を取り付けたような奴らが侵略してくる。人間どもは勿論、貴様らにも勝ち目は無いぞ」
ゼロ「何故お前がその話を知っている」
大悪魔「私がこの世界に相応しくない程の力を持っているのは知っているだろう」
大悪魔「……はぐれたのだ、自分の世界から。その先が偶然ここだっただけだ」
ゼロ「…………迷子、か」
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ゼロ「……で、どうだった?」
光「……やはり僅かながら異常空間の発生を観測しました」
ゼロ「そうか………」
ゼロ「今後も警戒を頼む」
光・闇「了解しました」
ゼロ「…………」
大悪魔「……悪いことは言わない、私をここから出せ……」
ゼロ「………何か知っているのか?」
大悪魔「いや、確信は無い。だが心当たりがある」
ゼロ「話すことだけならその状態でもいいだろう」
大悪魔「交換条件だ。………と、言おうと思ったが、もし「それ」だとしたら現世も、冥界も、私も危ないからな………いいだろう」
大悪魔「パラレルワールドというものを知っているな?」
ゼロ「ああ」
大悪魔「全てが始まり、人間どもの文明が「空間が基準」になっていたら……」
大悪魔「きっと奴らはこう思うはずだ。「この空間移動能力で全てを奪略してしまおう」と」
ゼロ「…………もしそれが本当だとしたら……」
大悪魔「………この世界の「全て」に究極兵器を取り付けたような奴らが侵略してくる。人間どもは勿論、貴様らにも勝ち目は無いぞ」
ゼロ「何故お前がその話を知っている」
大悪魔「私がこの世界に相応しくない程の力を持っているのは知っているだろう」
大悪魔「……はぐれたのだ、自分の世界から。その先が偶然ここだっただけだ」
ゼロ「…………迷子、か」
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