徒然なるままに

嘉禄(かろく)

Coffin of the dragon



『強くなれ、琉司。
お前に大事なもんが出来た時にてめぇの命懸けて守れるように』


これは、俺の親父の言葉。
こう見ると死んだみてーだけど、未だにぴんぴんしてやがる。
けど、親父だけでなく俺含めいつ他の組に命を狙われて死ぬかわかんねぇ。

死ぬ気はさらさらねーけど、もし…もしものことがあった時、その時は弓弦を頼むって瑞貴に伝えてある。
組から足を洗ったあいつは巻き込みたくねーけど、だから最終手段だ。
怪我した時は基本組専属の医者にかかってるから瑞貴に頼んだことはねぇ。
これは俺のけじめだ。

弓弦を守れるのは俺だけだと思った直感は今でも間違ってないと信じてる。
じゃなきゃカタギの人間を番にするなんて有り得ない。
弓弦にも、もしもの時は俺たちを忘れろと常々言ってある。

そして、今日は俺が生まれて以来の大一番だ。


「…やるぞお前ら、死んでも殺れ」


俺の声に、鬨の声が上がった-



「徒然なるままに」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く