徒然なるままに
Toy of King
-最初は、ただ新しい玩具を手に入れたと思っていた。
拒否んならそれはそれでいい、通常の反応だと。
この後襲われようが俺は二度と関与しないと。
『…いいこと思いついた、お前俺の連れになるか』
『...先輩の...連れ...ですか...?』
俺のお手つきになれば、同じ学校にいる限り…こいつは襲われないし俺はセフレを手に入れられる。
一葉組組長の息子の連れに手を出すバカは何処にもいないから。
まあこいつは俺の事なんも知らねーカタギみてーだけど知らなくて構わない。
知られて困ることでもねーけど。
卒業したらどうせ別れるんだ、それまでは俺の気まぐれで守ってやる。
と、当時は軽く考えていた。
それがどこから狂ったか、そいつは今や俺の番になっていた。
けどそれを不快にも邪魔にも思ったことは不思議と一度もない。
「…カタギが真っ黒い世界に踏み込んでもろくなことになんねーと思ってたんだけどなー」
「なんか言った?琉司」
「なんでもねーよ」
まあ、卒業までが死ぬまでに延びただけと思えばいいか。
そう思いながら俺は隣にいる連れの頭を撫でてやるのだった-
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