徒然なるままに

嘉禄(かろく)

Snow-white angel



「…きて…司…」


…声が聞こえる…俺を呼んでる、誰の声だ…?

眠気に負けそうになり、微睡みながらもゆっくり瞼を開くと目の前に愛しい整った顔があった。


「…遥貴か、おはよう…」


微笑んで答えると、すぐに口付けられる。
口付けに応えてから起き上がると、一糸まとわぬ俺の体が冷えないようになのか、遥貴が布を纏わせた。


「よく寝てたね、昨日無理させ過ぎちゃったかな?
俺としては、寝てる司をずっと見ていられたから得した気分だけど…」
「気にすることないさ、お前の腕の中で寝ていたから安心出来ただけだ。
と言うか、俺の寝てるところなんか見て得か?」


苦笑しながら問いかけると、遥貴は当たり前だと言うように微笑みながら頷いた。


「そりゃ得だよ。先に目が覚めて、隣を見たら差し込んだ陽の光に照らされた美しい人がいたんだから。」
「美しい、か…」
「うん、それはもう天使と見間違えるくらい綺麗だった。
翼があったらもう天使だと思い込んでたね、でも天使よりも司の方が何倍も綺麗だけど。」
「結局俺なんじゃないか。」


思わず突っ込むと、遥貴は悪戯っぽく笑って俺を抱きしめた。
俺は素直に体を預けつつ、たまにはこんな朝も悪くないと思った。

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