異世界転移したら勇者になったんだが?

kurokuro

『黒輝 ソウタ』


『黒輝 ソウタは天才である』

それを初めて言ったのは小学1年生のときの担任の先生だった。

「てんさいってなんですかー?」
「おいしいんですかー?」

そのときはまだ、クラスの子達は天才という言葉を知らなかったので、みんなと仲良く遊んだりしていた。それが4年生になるまで続いた。

ソウタが小学4年生になると、周りの態度が少し変化し始めた。

「ソウタくんっていつもテスト100点だけどカンニングしてるんじゃないのー?」

クラスメイトの何気ない発言にみんなが賛同したので、少しの間地味ないじめを受けることになったが、ソウタはいじめられているという自覚がなかったが、小学6年生のころにひどいいじめを受けたので爆発したのだ。

それからソウタは天才と言われないようにするために、なにもしなくなり、考えることもしなくなった。

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