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セミになりたい少女と内気な僕

ノベルバユーザー173668

1日だけの恋人

  次の日、僕が目を覚ますと、咲は、もう出かける準備をしていた。服はあのときの服装をしている。手には紙を持っている。僕は、
「それは、何?」
と聞くと、咲は、
「恋人がやることが、9個書いてあるの。昨日の夜作ったの。」
恐らくあのとき咲きと観た恋愛映画の影響だろう。そうか、恋人になったのかと思いながら言った。
「分かった。よし、全て達成しよう。」
僕と咲が遊園地につくなり、咲は、
「じゃあ1つめを発表します。1つめお化け屋敷!」
僕は、びっくりした。小さい夢だなって。咲は、
「だって、こうでもしないと入らないでしょ。」
と言った。しかし、あんなにかっこつけていたからにはしょうがない僕は、しぶしぶ入った。相変わらずお化け屋敷のクオリティが高く、情けない姿を見せてしまった。そんな姿を見て、咲は満面の笑みを浮かべている。本当に咲は、たまに性格が悪いときがあるなと思った。咲は、
「はい。次!2つ目一緒に泳ごう!」
そっかもう夏か、この遊園地にはプールがある。前きた時にはやっていなかったんだよな。僕と咲はプールに入った。咲が、
「この水着どうかな?」
と言った。その水着は以下にもおしゃれな女子が着る水着だった。僕は、
「そうだな。似合ってるよ。」
と言った。セミちゃんが、
「先生の水着はとても地味だね。」
と言った。プールの売店で水着を見たがらブーメランパンツとこれしかなかった。一体どういう売店だよと心の中で、つっこみながら、これを購入した。セミちゃんが僕の上にのっかてくる。とても軽かった。その後セミちゃんを上にのせて、30分くらい泳いだ。プールから上がるとセミちゃんが、
「3つ目、一緒にドライブすること。」
僕は、
「悪い、免許持ってない。」
と言うと、ゴーカートの方を指さした。
「ちょっと待って運転荒すぎ~」
咲は、絶叫している。どうやら、僕の運転が荒すぎて驚いているようだ。どんなアトラクションでも絶叫しなかった、咲が、絶叫している。よっぽど荒かったようだ。免許が取れるかいきなり心配になってきた。咲が、
「こんなんじゃ、事故っちゃうよ。今度乗るときは安全運転で、優しく運転してよ。」
と言った。その後いろいろアトラクションに乗り、空が暗くなってきた。すると、咲が、
「4つ目!一緒に花火を見ること。」
どうやら、夏は夜に花火をやるらしい。ゴーカートに乗った以降のアトラクションはリストに入ってないらしい。花火を見て、咲は、言った。
「花火って虚しいよね。パッと花開いたと思ったらすぐにちっちやうから。」
僕は、どうやって答えたらよいか分からなかった。セミちゃんが続けてこう言った。
「見ていて、とても綺麗だよ。」
僕は、
「うん。綺麗だね。」
と言った。セミちゃんが、
「セミも同じたど思うの、7日間という短い時間を一緒懸命輝いて生きるから。」
と言った。僕は同じかなと思った。花火が終わりベンチに座った。
「ミンミンミンミン!」
セミの声が聞こえる。咲は、
「先生と出会った日もセミが鳴いていたよね。」
僕は、
「もう、1年前か。」
と言った。咲は、
「私は、先生のおかげで、セミになれたと思うの。病院の外にも出れて、恋もできて、夢も大体叶った。短い間だけど、とても輝いたじかんだった。先生と出会わなかったら一生病院の中ですごしていたと思う。」
僕は、
「そうか、セミになれたか。良かった。」
と言った。そのとき、咲は、僕の唇にキスをしてきた。咲の唇がとても温かい。キスだけで咲の想いが伝わってくる。本当はもっと生きたい、と。咲は、
「5つめクリア!」
と言った。咲は、
「すいません!」
と言った。キャストの人に
「写真を撮ってください!」
と言った。僕は、咲に貰ったカメラを渡して、
「これでお願いします。」
と言った。
「はい。チーズ。」
僕と咲は、ピースをした。
「はい。どうぞ。」
カメラを受け取り、写真を見る。二人ともいい笑顔だ。」
咲は、
「6つ目クリア!」
と言った。その後咲と、いろいろな思い出話をした。初めて出会った日のこと、病院から咲をつれだしかたことなどだ。遊園地の時計の針が、10を指した頃、園内の客はほとんどいなくなっていた。静かな時間が流れる。咲が僕によ垂れかかってくる。咲の呼吸が粗い。僕は、それを受け止めた。咲は、僕に、
「本当にありがとう。短い人生だったけれどあなたと過ごせて本当によかった。」
僕は、涙をこらえていたが、泣いてしまった。すると、咲は、
「7つ目、笑顔でお別れよ。」
と言った。僕は、
「そんなことできるわけじゃないか!」
と言った。すると、咲も泣き始めた。
「笑顔でお別れて決めたのに。」
僕は、咲をもう一度抱き締めた。ほのかに温かい感触が伝わってくる。それから、僕は、咲の呼吸が聞こえなくなるまで抱き締め続けた。呼吸が聞こえなくなり、咲の顔を見ると、目に涙を浮かべながらも顔をくちゃっとして、笑っていた。まるで、全てをやりきったかのように、そんな咲見て、僕も笑った。そんな咲お姫様だっこをする。前より痩せ細っているはずなのに、何故か重い。僕は、咲に、
「ありがとう。楽しかった。」
と呟いた。静かな園内にセミの鳴き声だけが響いていた。

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