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セミになりたい少女と内気な僕

ノベルバユーザー173668

後悔

セミちゃんと遊園地に行った、3日後僕は、セミちゃんの家に謝りに行った。あの後セミちゃんは、病院に搬送され、意識不明の重体だった。僕は、セミちゃんの家族に殺される覚悟で謝罪に言った。
「すいませんでした。」
僕は、両親が出てくるのなり、土下座した。
「頭を上げてください。」
と両親は言った。僕は驚いていると、
「咲が、ずっと外に出たがっていることは分かっていました。けど、私たちが否定し続けた。私達こそ咲のことを苦しめていかもしれません。きっと貴方に咲が頼んだんでしょう。迷惑をかけてすいません。」
と言った。すると、中からセミちゃんの妹が出てきた。
「お姉さんは、貴方のおもちゃじゃない。あなたは、お姉ちゃんを傷つけた、ただの殺人未遂よ。許さない!」
と言った。両親は、
「娘があんなこと言ってすいません。」
と言ったが、僕は、むしろ嬉しかった。僕は、セミちゃんを殺そうとしたんだ。僕は、セミちゃんが喜ぶだろうと思い、セミちゃんに無理させ、重体まで追い込んだ。無意識に昔弟と果たせなかった約束を叶えたかっただけの自己満足かもしれない。セミちゃんの妹の言うとおりだ。セミちゃんの両親が、家にあがってください。と言ったが、僕にはそんな資格はない。ぼくは、もう一度謝ってその場を去った。セミちゃんの両親が、病院にも僕が悪くなく、巻き込まれただけと説明してくれたおかげで、周りの人にも特に責められずカウンセラーにも戻れたが、自分の都合で人殺しをしようとするとやつに人の悩みを相談する資格もない。目の前の風景全てが殺風景に見えた。僕は、特に何も考えず故郷に帰ることにした。
 電車にしばらく揺れた。周りの音全てが、耳から入って脳に入らずにまた耳から抜けていく。気づいたら僕は、家にたどり着いた。突然帰ってきた息子に母は、
「おかえり。仕事はどうしたの。」
と言った。僕は、
「辞めた。」
と軽く流した。僕は、母が怒るかと思ったが、怒りもせず、泣きもせず、問い詰めることもせずぽんと、おしるこを出してくれた。このおしるこは、よく家で出てきたやつだ。よく出るので飽き飽きしてたが、久しぶりに食べるおしるこは、とてもおいしく温かく久しぶりに喉に通った食べ物だった。その後僕は、奥の部屋に行った。弟の仏壇に挨拶するためだ。花が、綺麗に供えられているのを見るに今朝取り替えられたばかりだろう。母と父が毎日花を交換するのは続いているようだ。扉が開く音がするどうやら父が仕事から帰ってきたようだ。父は、とても真面目な人物だ。仕事をせず家にいる息子をどう叱るかと思ったが、
「どうした。そんな顔して、辛いことでもあったか?」
と優しい言葉を掛けてくれた。僕は、こくりと頷いた。父が、
「そうか、じゃあ気持ちが楽になるまで、家でゆっくりしろ。休むのも仕事の内た。」
と言った。
 特に何をするわけでもなく、毎日が過ぎていく、桜が咲き、散り、気づいたらもう夏になっていた。僕は、セミちゃんに関わる資格がない。セミちゃんは、僕が連れ出さなければ、もう少し生きられただろう。いつもふとそんなことを考えてしまう。そして、なんとなく、習慣になっている、散歩をしにいった。
「ミンミンミンミン!」
セミの声が聞こえる、もう夏か、それにしても暑いな、そんなどうでも良いことを考えながら、歩いていた。そのとき、
「おい! 幸夫くんじゃないか。」
と懐かしい渋い声が聞こえた。
 

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