嫌悪感マックスな青春~マジでお前ら近づくな~

黒虱十航

特訓開始

春との会話を終えて俺は部屋に戻る。ちょっと疲れたがそれでもKAMOに負けるわけにもいかないので今日出来る限界までの対戦数をこなす。まあ、どれだけ疲れていたって俺が負けることなどありえないのだが今日は珍しくレートに変化があった。3位の奴が変わっていた。プレイヤーネーム「エラー」だとかいうふざけた奴だがまあ、ネトゲのプレイヤーネームなんてそんなもんだ。けどライデイといえば今、最も熱いバトルゲームだ。かなりプロゲーマーも参加している。それでも暇な奴の方が有利だというのは確実なのだがレート戦はまだしも定期大会においても優勝している俺はやっぱりプロゲーマーを超えているということなのだろうか。そんなことを考えながら無心で倒して行く。やっぱり雑魚過ぎる。どうにも相手にならない。KAMOともそこまでいいバトルにはならなかった。観客はそれに気付いていなかったようだ。無理はない。KAMOは俺に匹敵しないだけでかなり強い。故に分かるはずだ。俺の圧勝であったことが。半分削られはしたものの明らかに俺が主導権を握っていたし何より俺とKAMOはプレイングスタイルが似ていてその中で俺が半分残ったわけだ。それは明らかに俺の技術が勝っていたってことだ。
「お兄ちゃん、何?またゲームやってるの?」
「おお、春か。入ってくるときはしっかり言えよな。」
「言ったし。いや、そうじゃないんだけどさ。何て言うの?あんまり実の兄がゲーム三昧って言うのもキモいんだよね。」
「まあそうかもな。けどあれだろ?何かしらで一番とっているっとのはいいことだろ?そういうこと。俺としては番組もやめて欲しいし」
「くっくっく。我が血族よ。我が命に従わなければ・・いたっ」
「中2キャラは、流行ってないから。」
「だって・・・」
「お兄ちゃん命令だ。中2キャラは禁止。番組は、とりあえず保留だ。あと・・・」
「後?」
「いや今度でいい」
言おうと思ってた事はとても簡単なことだ。けれどそれを言ってしまったら全て否定してしまうように感じた。だから言わなかった、というのは言い訳だ。
「ま、いいや。ゲームも程ほどにね」
「分かった。」
やり取りをしている間に春は部屋から出て行った。だがな。俺は分かるのだよ。もう一度戻ってくるぜ、こいつ。これがお兄ちゃんのスキル。
「お兄ちゃん。そういえば夜ご飯ってまだ?」
「もうすぐ作るからまっとれ」
「はいは~い」
今度こそ去っていった。全く食い意地の張っているやつだ。


翌日。俺は、朝のだるさを残しながら教室に座った。教室内では、完全にリア充オーラを放ちまくっている鹿渡・東浪見グループがだべっていた。全く程度の低い奴らだ。俺?俺は愚かだって自覚してやってたからさ。むしろ俺は愚かさを試して愚かさを実感するタイプなんだ。
「あの・・・・」
「わっ・・・」
急に話しかけてきた奴がいた。俺に話しかける奴なんてたかが知れてるので勿論誰かなんて以下略。この流れを何度やればいいのやら。一度目ですか?そうですか。
『どうした?』
「えっと・・・今日図書室で良いんですか?」
『おう。そうだな。急いでもいい事はないし今日から13日間頑張るしかないだろ。』
「頑張りますけど13日で出来ますか?」
『無理だろうな。』
因みに俺は、俺の送ったメールを八街が読むスピードにあわせて会話をしているかのように見せている。やばい何それ俺チートなの?
「えっっ?」
『俺だって1ヶ月掛かった。普通なら俺より早くは出来ない』
「じゃあ・・・」
『けど俺が教えるんだ。いける』
けどその先は・・・・そこまで入力しようとして俺は手を止めた。今はいい。俺が解決してやる。こいつに与えてやるべきものが何なのか俺が教えてやる。この世界が如何に腐っているのか教えてやる。それが俺の役目だ。
「そうですかね・・・・」
『そうだ。それだけか?』
「い、いえそうではないです。先程誉田先生から学級委員の仕事が回ってきましたのでそのご報告を」
『そうか。何?』
「資料作りだそうです。色々と書類を作るので大変そうに見えるかもしれないけれど基本的にはパソコンのデータを紙に移すだけだからって。」
そういってメモリーカードを見せてくる。なるほど。要約するとパソコンの方が楽なんでパソコンで資料作ったけど手書きで作らなきゃいけないんで写しといてくれよろしく、と。何て横暴な先生なのだろうか。俺泣いちゃうぞ。教育委員会助けて。
『了解。じゃあ俺がやっておく』
「私はやらないほうがいいでしょうか?」
『ああ、そうだな。自分磨きに専念して欲しいし』
「分かりました」
そういって八街はとぼとぼと席に戻っていく。資料用の紙を置いていって。何々?マジでそれってありなの?まあ俺がやるって言ったんだけどこの量は、やばい。・・・とでも言うと思ったか?甘いな。俺の場合仕事なんてさっさと終わらせられるのさ。やばいハイスペックすぎるでしょ。


しばらくして誉田先生が来てホームルームが始まった。だがまたしてもどうでもよかったので聞き流し授業が始まろうと俺は作戦を考えていた。


昨日言ったとおりに努力すればおそらく2週間でもある程度、話せる。そもそも八街に言った1ヶ月というのは俺が完璧になるまでに使った期間。コミュニケーションの努力なんて3日で終わらせた。その他のものもだ。ただ、どうしても細かいことも全て完璧、となると時間が掛かるのだ。充填期間も必要だし。まあそれはいいとしても実際の話八街は、そこまで覚えが悪いというわけでもなさそうだ。北風原が言ってたようにそこそこ姿勢はいい。他の要素もある程度できるはずだ。コミュニケーションだけでとりあえず十分だし。運動も出来て越したこと無いからやらせるけど。俺の考えているのはその後だ。どこのグループに混じるのか。そしてそこから阻害されてどうするべきなのか。まず始めの問題。鹿渡のグループはまず無理だ。レベルが高すぎるし東浪見の迫力は難易度を5倍ぐらいにする。だからといって底辺ギリギリのやつと群れたって全く意味は無い。中間。それが難しい。中間は中間で問題が発生する。じゃあ、グループを作ればいいかというとそれはそれで別問題である。グループを作る時点で他のやつの反感を買う。流石にそれから守ってやるのは俺の仕事じゃない。俺の仕事は教えることだ。救うとは何なのか、求めていることが口にしていることと違うと必ずしもイコールなのか。それを教える。

「嫌悪感マックスな青春~マジでお前ら近づくな~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く