嫌悪感マックスな青春~マジでお前ら近づくな~

黒虱十航

いざ!

数年前から変わったこと。それは言っているとおり無茶苦茶多い。その中にはアニメファンをこじらせたことも世界を攻略しすぎて見限った事も全て含まれるわけだ。客観的思考では、一つ代表的なのみがある。それがまあ、俺の容姿が変わった、ということであろう。年をとれば容姿が180度変わるのも当然だろうけれど俺の場合はもう、別人のようだ。それでも口調とかその辺はくせが体にしみこんでしまっている部分もあるので本人の特定だ出来るのだがまさに別人のようになっている。
「えっと・・・・メールでお願いします」
『いや、必要ないから』
『身長が160センチ無いんですって』
「うぅ・・うるせぇんだよ。別に身長なんか要らないしもし身長が重要だったとしてもまだ身長が伸びる可能性もあるわけだしまだ諦める時じゃない」
「だ、大丈夫ですよ。身長なんか気にしなくても」
「そうかしら。流石にそのままじゃまずいんじゃないかしら。身長は、まあいいとしてもその顔で背が小さいとなると本当に女の子に間違われるわよ?」
「・・・・・・」
北風原の言うとおり。俺は、小学校の時からほとんど顔が変わらずそのわりに肌が白くて弱い。そのせいで髪なんか伸ばしたら小学校の頃から女の子に間違われたぐらいだ。髪を伸ばしたというよりちょっと放置していた程度しか伸びてないんだけど。しかも声もかなり女の子っぽい声で声変わりは既に終わってしまった。手や指も細い。まあこれは細かい作業を昔からやっていたっていうのが原因でもあるけど。
『というか俺の事は良いんだよ』
『そうかしら?あなたさっき自分に一つでも勝ってみろって言ったじゃない。だから重要でしょ?』
『そんな勝ち方ありえない。いいか?それはキャラ差っていうんだ。どうしようもないものはどうしようもないんだ。それは勝ちとは言わない』
『そ、そうだよ。あんまり背のことを言ったらかわいそうだよ。』
「っく・・・・ベナの声で身長について慰められると逆に辛い。うぅぅ」
マジで泣きそうだった。いやむしろ泣いていた。でもさ考えてほしい。男の娘の需要はすごいじゃん?それは逆に考えてしまうとラノベの主人公にはなりえないってことなんだけど。最近のラノベは、目つきの悪いぼっちが主人公らしいからな。全くそんな奴が主人公に慣れるわけ無いだろ。
『それにしても案外きっちりと姿勢を考えてるのね』
『意外とは何だ意外とは。さっきも言っただろ?姿勢とかの点だと俺はかなりプロフェッショナルなんだよ。というか逆にお前だってそこまで考えてないだろ。』
『な・・・あなただっていつもぼっちみたいな姿勢を』
『そう見えるだろ?これも演じてるんだよ』
「なっ・・・」
俺がメールで言ってのけるとそれをみた後の北風原は俺をみて驚く。なにこいつ。そこまで分かってなかったの?ああ、こいつも愚かだな。因みにメールで話してやっているのは、くだらない会話でも八街の参考になるんじゃないかという気遣いだ。なにそれ俺って超優しい。
「うーむ」
と一言うなってメールを打つ。
『やっぱりいいわ。お前に任せても中途半端でやり直さないといけなさそうだし。それでどうする?北風原も一緒にやるか?頼んだら教えてやらんでもない』
「なぜ、あなたに私が教えを乞わなくてはならないのかしら。そもそもあなたが例え優れていたとしても女性に敬いの気持ちをもてない人間ならばそれだけで優れていないということになるのよ?」
「ああ、すまんな。ちょっと調子に乗った部分もあるし謝る。それで?どうするんだ。結局俺ひとりでやったほうが早いのは確かなんだけど。」
確かに女の子相手とは思えないような口調だったかもしれないしその点は謝っておくのが吉だろう。俺の人生攻略テクパート1。悪いことをしたらすぐに認める。特に女子相手だと本気で後でピンチになるので注意するように。
「あ、あの・・・・私は北風原さんとも一緒にやりたいんですが駄目ですか?」
「なっっ」
唐突な八街の言葉に北風原は打ちのめされる。分からなくも無い。何故って八街の声自体天使ってるからだ。あと甘え上手だからかもしれない。意識してるかしてないか分からないが上目遣いと頬染めを使用してしっかりと頼んでいる。言葉のセンスだって悪くない。小学校の頃はこんな役もよくやったし俺だって分からなくはないのだ。
『別に私自身やりたくないわけではないわ。むしろ彼の講習を受ける側に立ってアドバイスする役割も必要なわけだし何か危険のあることをしようとしたら止める為にも私はやるに決まっているわ。それに八街さんを一人にすると彼は何をしでかすか分からないし』
『ちょっと待て。俺は二人きりになっても何もしないぞ。実際ここに初めてきて二人きりだった時も何もしなかっただろうが』
「それは私の神々しさに手が伸びなかっただけでしょ?」
「自身ありすぎだろ。それメールで打ってたら確実に引かれてるレベルだ」
この話を決してメールでする事はない。演じてる側としてもそんなことをされるのは嫌だし何を話しているかなんて聞かれても答える必要性がない。無駄なことをするのは意味がないし聞かないほうが身のためだ。
『じゃ。明日からやるってことでいいな?』
『ええ、私は構わないわ。』
「私もそれで大丈夫です」
『お前ら仕事はいいのかよ』
『キララは、かなりの量撮り貯めているのよ。私も八街さんもまだまだそこまで人気な役ではないしそうなると出番も増えない。必然的に仕事もなくなるわ』
「そうなんですよ。私の名前もまだあんまり売れてないのでラノベ作家さんからのご指名も無いですし」
『え?何?指名されるの?』
てっきり指名なんかされないのかと思ってた。
『表面的な指名というのはあまり無いけれどキャラの印象という部分でかなり作家の人の発言は大きいのよ。声優の仕事自体かなり人気だから頑張らないとすぐに消えるのよ』
今度は北風原が俺に教えてくれる。何を話しているのか分かるようにメールで送るのもあって言葉がやわらかい。ま、何となく八街はこいつの本性をみても大丈夫な気もしてしまうけど。それも俺の希望的な観測だし言わないでおく。
『あ、北風原さん。一緒に帰らない?』
「えっと・・・はい、帰ります」
『いいよ、タメ口で私達友達じゃん』
「う、うん」
二人はそんな風なやり取りをして去って行く。俺は完全においていくんですね。八街も始め俺を誘おうとしてたのに友達発言をされてすぐに行っちゃったし。ま、いいけどよ。元々一人を演じてるわけだし。


少しだけうれしくもあった。俺の過去に関わっている二人が仲良くなるっていうのは、ほんの少しうれしい。けれども正直、俺は、あの中には入りたいと思わない。だってあれは友達ごっこだから。どちらかが友達だって言い出してそうしないと戸惑って会話だって耳が聞こえなくても目が見えなくても本音を言っては居ない。あんな友達ごっこは正直みているだけで吐き気がするからやめて欲しい。

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