ライジング・サーガ ~初心者エルフとチート魔人~
SAVE7 れっつ、しょっぴんぐ♪ ……あれれ?
「サナ、これでやっとショッピングが楽しめるね」
にこっと微笑むのは、麗しき王子。
先ほど、私を助けてくれた、格好いいラナ君だ。
………ショッピング!?
前回までのあらすじ。
落とし穴に落っこちたら、ドラゴンさんとこんにちはしました。
で、助けてくれたのは、素敵な王子様でした。
決して、ぷっつんした……いえいえ何でもありません。
そう、王子様が助けてくれたのです。お陰でレベルも30になりました。
「忘れてたーーーっ!!」
そんな私をラナ君は生暖かい視線で、見守ってくれてます。
いや、なんだかそれ、微妙に嫌なんですけど。
「だね、やっと戻ってきたね?」
はい、戻ってきました。ただいま、ラナ君。
というわけで、100万バルを持っている私。
レベルは30。
さあ、何が買えますか!?
白いローブのセレさんは。
「魔法だよ、魔法! どっかーんと一発どでかい花火みたいなのはどう?」
ミスティさんは、ご自慢の髪を撫でつつ。
「あら、可愛い洋服(と言う名の防具)に決まっているでしょ?」
アルフさんはというと。
「そりゃ、浪漫あふれる武器だろ? あ、買うときは魔法スキルがついてるやつで」
そして、とうさんは。
「回復アイテム。回復スキルないのなら、これ重要」
さあ、私の道はどれだ!?
「っていうか、全部買えると思うよ。100万あるなら」
マジですか、ラナ君!!
「もちろん、最強ってワケには行かないけど、それなりのものは揃えられると思うよ」
「いやったーーっ!!」
思わず、ガッツポーズをしちゃいます!!
「ところでさ、ラナン君」
セレがそっとラナに耳打ち。
「ん? どうかした、セレ?」
「さっきのドラゴンさ、暴走しなかったら、サナちゃんの経験値になったんじゃないの?」
「………ん、聞かなかったことにする、うん」
あ、ばっくれた。
「まあいっか。ラナン君ってば、『仲間』が攻撃されたときに、ぷっつんしちゃうんだよね。でも、状況を見てぷっつんして欲しいな。キミ、思ってるよりも強いんだからさ」
「………そうだね」
分かったような分からなかったような生返事を出しながら、ラナは鼻歌交じりでショッピングに向かうサナの後を追ったのであった。
そんな彼らを見ている者がいた。
忌々しく、憎らしげに。
「何だよ、アイツは。折角、俺の姫を用意したってのに」
黒いフードを被った者は男のようである。
影のようで、けれど、確かにそれは実体を持っていた。
「それに、何で外に出て行くワケ? そうだ、出れなくすればいいんだ」
にこりと笑う。
それはまるで、いたずらを思いついた子供のように純粋で。
「そうしよう。ここは俺の」
ばさりとマントを翻す。
「俺だけの、世界だから……」
そんなこと、私はまるっきり知りませんでした。
というわけで、ショッピング!!
みんな付き合ってくれました、途中まで。
「もう、男性陣ダメだね」
「ラナンもギブアップしちゃうなんて、根性足りないんじゃなくって?」
既に魔法スキルは、いくつかゲットしてるんだ。
ファイヤーアロー、レベル30。
コールドアロー、レベル30。
エアーズアロー、レベル30。
キララ☆キュアーズ、レベル30。あ、これは回復魔法ね。レベル20以下の状態異常も治してくれる。ただ、若干普通のキュアーよりも回復量が少ないのがネックか。
で、武器も既にゲットです。
「シャランラロッド!!」
きらきらしてて、可愛いんだよね♪ アルフさんととうさんが、ちょっと引いてたのが気になるけど、けど、これでも攻撃力は200あるんだから、いいでしょ?
それにアクセサリーにブーツに。
「やっぱり、私、コレにするっ!!」
何着も着てみたが、やっぱりこれがいい。
「フラワーズローブ、パステルカラー仕様!!」
全部装備を付けて、くるっと一回転してみた。
「あら、ぴったりじゃない」
「すっごく可愛いと思うよ」
ミスティさんもセレさんも笑顔で太鼓判を押してくれた。
ふわふわとしたドレスで、すっごく可愛いんだ。これで防御力300もあるんだから、凄いと思う。
いやあ、どれもこれも可愛くて凄いなーって思うよ。
そういえば、マニュアルに有名なデザイナーの名前があったんだけど……まさか、ねえ?
というわけで、私もばっちり強化終了!!
「お待たせしました、皆さん」
新しい装備で、私はくるっと一回転しながら、にこりと微笑んだ。
後は、また食事をして、ログアウトです。
ね、ラナ君?
あ、ちょっと照れてる? ふふふ。
にこっと微笑むのは、麗しき王子。
先ほど、私を助けてくれた、格好いいラナ君だ。
………ショッピング!?
前回までのあらすじ。
落とし穴に落っこちたら、ドラゴンさんとこんにちはしました。
で、助けてくれたのは、素敵な王子様でした。
決して、ぷっつんした……いえいえ何でもありません。
そう、王子様が助けてくれたのです。お陰でレベルも30になりました。
「忘れてたーーーっ!!」
そんな私をラナ君は生暖かい視線で、見守ってくれてます。
いや、なんだかそれ、微妙に嫌なんですけど。
「だね、やっと戻ってきたね?」
はい、戻ってきました。ただいま、ラナ君。
というわけで、100万バルを持っている私。
レベルは30。
さあ、何が買えますか!?
白いローブのセレさんは。
「魔法だよ、魔法! どっかーんと一発どでかい花火みたいなのはどう?」
ミスティさんは、ご自慢の髪を撫でつつ。
「あら、可愛い洋服(と言う名の防具)に決まっているでしょ?」
アルフさんはというと。
「そりゃ、浪漫あふれる武器だろ? あ、買うときは魔法スキルがついてるやつで」
そして、とうさんは。
「回復アイテム。回復スキルないのなら、これ重要」
さあ、私の道はどれだ!?
「っていうか、全部買えると思うよ。100万あるなら」
マジですか、ラナ君!!
「もちろん、最強ってワケには行かないけど、それなりのものは揃えられると思うよ」
「いやったーーっ!!」
思わず、ガッツポーズをしちゃいます!!
「ところでさ、ラナン君」
セレがそっとラナに耳打ち。
「ん? どうかした、セレ?」
「さっきのドラゴンさ、暴走しなかったら、サナちゃんの経験値になったんじゃないの?」
「………ん、聞かなかったことにする、うん」
あ、ばっくれた。
「まあいっか。ラナン君ってば、『仲間』が攻撃されたときに、ぷっつんしちゃうんだよね。でも、状況を見てぷっつんして欲しいな。キミ、思ってるよりも強いんだからさ」
「………そうだね」
分かったような分からなかったような生返事を出しながら、ラナは鼻歌交じりでショッピングに向かうサナの後を追ったのであった。
そんな彼らを見ている者がいた。
忌々しく、憎らしげに。
「何だよ、アイツは。折角、俺の姫を用意したってのに」
黒いフードを被った者は男のようである。
影のようで、けれど、確かにそれは実体を持っていた。
「それに、何で外に出て行くワケ? そうだ、出れなくすればいいんだ」
にこりと笑う。
それはまるで、いたずらを思いついた子供のように純粋で。
「そうしよう。ここは俺の」
ばさりとマントを翻す。
「俺だけの、世界だから……」
そんなこと、私はまるっきり知りませんでした。
というわけで、ショッピング!!
みんな付き合ってくれました、途中まで。
「もう、男性陣ダメだね」
「ラナンもギブアップしちゃうなんて、根性足りないんじゃなくって?」
既に魔法スキルは、いくつかゲットしてるんだ。
ファイヤーアロー、レベル30。
コールドアロー、レベル30。
エアーズアロー、レベル30。
キララ☆キュアーズ、レベル30。あ、これは回復魔法ね。レベル20以下の状態異常も治してくれる。ただ、若干普通のキュアーよりも回復量が少ないのがネックか。
で、武器も既にゲットです。
「シャランラロッド!!」
きらきらしてて、可愛いんだよね♪ アルフさんととうさんが、ちょっと引いてたのが気になるけど、けど、これでも攻撃力は200あるんだから、いいでしょ?
それにアクセサリーにブーツに。
「やっぱり、私、コレにするっ!!」
何着も着てみたが、やっぱりこれがいい。
「フラワーズローブ、パステルカラー仕様!!」
全部装備を付けて、くるっと一回転してみた。
「あら、ぴったりじゃない」
「すっごく可愛いと思うよ」
ミスティさんもセレさんも笑顔で太鼓判を押してくれた。
ふわふわとしたドレスで、すっごく可愛いんだ。これで防御力300もあるんだから、凄いと思う。
いやあ、どれもこれも可愛くて凄いなーって思うよ。
そういえば、マニュアルに有名なデザイナーの名前があったんだけど……まさか、ねえ?
というわけで、私もばっちり強化終了!!
「お待たせしました、皆さん」
新しい装備で、私はくるっと一回転しながら、にこりと微笑んだ。
後は、また食事をして、ログアウトです。
ね、ラナ君?
あ、ちょっと照れてる? ふふふ。
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