私、これでも副会長なんだけど!?

秋原かざや

みゆにっき その2

 順調にイケメンを狩っていたわたし。
 ステータスもかなり上がっていると思う。
 お陰で、どんなイケメンもあっという間にゲットできた。
 恐らく、ステータス関連のフラグは、こちらで操作せずとも、十分に育っているものと推測する。


 ところで。
 いつもなら、ここら辺で生徒会崩壊イベントが出るのだが……全くそれが出てこないのは、どういうことだろうか?
 まあ、そのイベントを出したとしても、生徒会が復活するだけなので(ついでにわたしも生徒会に入ることになる)、あってもなくても問題ない。
 というか、ない方がもっといろんなイケメンをゲットできるので、後編のパートナー選びに幅が広がる。これは、かなり重要だ。
 何故なら、その後に控える展開で、イケメンがいろいろと面倒なことになったりならなかったりするのだ。補充があるのは、気分的にも嬉しい。


 でもまあ。
 一人で奮闘しているのかもしれない、副会長とやらに挨拶でもしておこうか。


「今、副会長さんって、どこにいますか?」
 適当な理由をでっちあげて、近くの先輩に尋ねてみる。
 カリスマと魅力MAXのわたしを、断ることは難しいだろう。
 先輩はすぐに教えてくれた。
「そういえば、さっき、学食に行くって行ってたよ」
「ありがとうございます、先輩」
 こうにこっと微笑めば、先輩もイチコロだ。


 そうして、わたしは学食に向かった。
 そこには、黒縁眼鏡をかけた、地味を絵に描いたような女の子がそこにいた。ぼんやりとしているところを見ると、本当に大変だったようだ。
 というか、こんな地味子に、どんだけの力が秘められているのか。
 それが、少し気になる。
 声をかけてみる。
 やっぱり、驚いていた。
 まあ、後輩といえども、知力、体力、カリスマ、魅力……ほぼMAXに近いわたしに、張り合うほうがムリなのだ。
 にっこり牽制して、相手が本当に大したことがないことを知る。
 まあ、何かあったら、すぐにでも生徒会を復帰させてあげよう。
 それまでは、がんばって?


 一人で。


 その間に、わたしは補充用イケメンを、狩りつくしておくから。
「それにしても、あの子。どうして、副会長になったのかしら?」
 あんな地味子が副会長なんて、本当に、世の中、わからないことばかりだ。
 まあ、この世界もありえないことばかりなんだけど。

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