気ままにだべって小説?

秋原かざや

視点を変えて……そしておじゃん?

 またまたやってきました!
 久しぶりにネタが来たので、やってきましたよ。ふふふ。


 今回のお話は『視点変換』。
 皆さん、こういうの好きですよね?
 普通は主人公からの視点でお話を進めるじゃないですか。
 これは、それとは別。
 そう、主人公とは「別の方の視点」で物語が進むのです。
 主に外伝とか番外編的な立ち位置で、本編の最後についたり、各話の最後についたりとしますよね。アレですアレ。
 主人公以外の人たちがどういう気持ちで動いているのとかがわかって、面白い小説にできるのですが……。


 ちょっと待ってっ!!
 それをアップする前に、ぜひとも確認して!


 視点転換は、すごく書きやすいです。
 なぜなら、一度書いた物語の焼き増しみたいなものですから。
 でも……物語の流れはそのままで、台詞も同じで、気持ちを追加しただけではありませんか? それでは、同じ物語がまた始まる形になっちゃいます。それなら、つまらないですよねー。たまにそういうのを書いちゃってる残念な物語を見かけたりします。


 なら、それを面白くするにはどうするべきか。
 思いっきり別の物語にするんです!


 たとえば、そう、主人公が恋人と喧嘩した場合、少し離れたりするじゃないですか。
 その部分を描写するのです。
 主人公の物語にない、恋人の物語。
 主人公が居ない間、恋人は何をしていましたか?
 主人公のことを思って、悩んでる?
 それとも、気晴らしに何処かへ出かけちゃったかしら?
 でもその物語を知ることによって、その後に続く、仲直りの主人公メインの物語がぐっと、きゅんきゅんしたものになるのです。


 ああ、あのとき、こう思っていたんだ。だから、こういうシーンに繋がるんだね!


 そういう理解ができるわけです。
 せっかく効果的で、楽しく執筆できる『視点変換』。
 あなたもぜひ、上手に使って、物語の幅を広げていってくださいね。


 けっして、同じ物語の連続にならないこと。
 それが『視点変換』のコツです。
 同じ視点でも、始まりが違ったり、違うエピソードを織り込むことで、物語はもっともっと、素敵な広がりを持つようになります。


 もし、あなたが『視点変換』した物語をアップしているのなら。
 もう一度、確認してみてください。
 一粒で二度美味しい物語の楽しみを、ぜひ見つけてくださいね!!
 そうでなければ、本当にもったいないですから!

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