暗殺者が転生して死神になったそうですよ?

みらくる

デスクラにて3

私とグリューは長い廊下を歩く。コツコツと音を立て、何も話さずに…

すると大きな扉の前に着いた。
「着いたぞ、ここにデスサイズが眠っている」
そうグリューは呟くように言った。
「ここからはお前一人で行くのだ。残念ながら俺が同行することは許されない」
「あ、はい、そうですか…」
素っ気ない返事をして、私は大きな扉を開いた。


そこには大きな魔法陣があった。私は魔法陣に向かって歩く。何かに呼ばれているような感じがしたのだ。
すると…
『デスサイズの召喚をします。マスター、ルナ・クロノ』
いきなり機械みたいな声がした。
すると魔法陣が光出した。
眩しい光に目をつぶった私は、徐々に目を開いていく。すると魔法陣の上には、黒髪と赤目を持った男が鎖で繋がれている。
「お前が、俺のマスターか?」
「あ、そうみたいですね…」
私は他人事のように返事をすると
「クククッ…面白いマスターだな…いいだろう、契約してやるよ」
「契約?」
「は?契約も知らずにデスサイズを召喚しようとしてたのか?」
「…??まぁ、はい」
「はぁ……デスサイズには意思がある。デスサイズがマスターを認めなければ、そのマスターはデスサイズに喰われて死ぬ。しかし、気に入られたりすると契約ができる。マスターとデスサイズの契約だ。契約がないとデスサイズは使えない。」
「では、貴方は契約してくれるのでしょうか?」
「クククッ…あぁ、してやるよ…」
「そうですか!では私は何をすればいいのでしょうか?」
「俺に名前をつけろ。そうすれば契約完了だ」
「分かりました。そうですね……クロアでどうでしょう?」
「………いいな…気に入った!」
クロアはニヤッと笑った。その瞬間だった。クロアが光り出す。私はその眩しさに耐えられず目をつぶる。光が徐々に薄まっていくと同時に私も目を開ける。すると
「契約完了だ、よろしくなマスター」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
2人は笑顔で言い合った。


「さて……と、マスター俺の説明いるか?」
「??はい、お願いします??」
「なんで疑問文なんだよ、俺の説明とはな、俺がどんな武器で何に化けるのかの説明だよ」
「あ、それなら是非して欲しいです」
「分かった、俺は鎌だ。俺は何にでも化けれるから別に言う必要もないか、マスターは何に化けてほしい?」
「私は小さくて持ち運びができるものがいいかと…」
「じゃあ………よっと…」
するとクロアはイヤリングになった。すると頭の中から声が聞こえた
『おい、聞こえるか?』
「はい、聞こえますよ」
『これは念話と言って脳内で話すことが出来る。マスターも脳内で話してみろ』
『こっ、こうですか?』
『そうだ、よく出来たな』
『は、はぁ』
『とりあえず俺を耳につけて部屋を出るぞ』
『あ、分かりました』
そして私はクロアが化けたイヤリングを耳につけグリューがいるところへ向かうのです
(そういえば…鎌って使ったことあったっけ?……まぁ、なんとかなるか)





ーーーーーーーーーーーーーーーーここまで読んで下さりありがとうございます
今回も長くて申し訳ございません
暇になればまた書くのでチラ見程度で見ていただければ幸いです
では、次の話で会いましょう

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