VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

112話──虜の塔再び

「よし! 今日は久しぶりに春樹と風夏と一緒にクエスト行くか!」
俺は2人に個人チャットをした。すぐおっけーと返信が来たので俺は【始まりの街】で2人を待った。




「おーい! リュウ!」

「お! こっちで会うのは久しぶりだな!」

「うん...今日は【虜の塔】に行きたい...」
風夏がヨダレを垂らしながら言ってきた。

「いいんじゃないか? 確か20階層ぐらいに無限にチョコレートが出てくる壺が激レアでドロップするんじゃなかったか?」
春樹が俺の方を見ながら言ってきた。

「そうなのか! じゃあ行くか!」
俺は【虜の塔】に向かった。



「ふう。やっと13階層か。」
俺達はガチャチケットは最後に開けることにした。

「そうだなー。ちょっと疲れたしここらで休憩しないか?」
春樹が提案してきた。確かに5階層からぶっ通しで来たから疲れてる。

「うん...休憩する...」
俺達は30分ほど休憩を取った。




「よーし! そろそろ行こうぜ!」
春樹が準備運動をしながら言ってきた。

「おう! 行くか!」

「レッツゴー...」
15階までは特に危険もなく進んだ。

「ボスか。行けるか?」

「多分行けるだろう。」

「行こう...」
15階のボスはワイバーンだった。

「くっ! これは厄介だな。俺と春樹の剣じゃ届かないもんな...」
俺は一応【星魔法】があるが、室内で使えるか分からないし、2人を巻き込んでしまうかもしれないから使えないな。

「って事で俺と春樹が的になるから風夏が魔法で倒してくれるか?」

「分かった...」
風夏の魔法もそこまで致命傷にはならず、結局30分かけてやっと倒す事が出来た。

「やった...」

「風夏おつかれ!」

「お疲れ!」
俺たち3人はその場に倒れ込んだ。

「風夏の魔力が切れた時はどうなるかと思ったけど倒せてよかったな!」
俺は天井を見ながら言った。

「ごめん...」
風夏がしゅんとなった。

「いや、大丈夫だよ! 魔力切れになるのは分かってたのに対策考えてなかったのは俺たちだからな。」

「疲れたー! 今日はここで終わりにしないか?」
春樹がゾンビのような顔をしながら言ってきた。

「そ、そうだな。今日はここら辺で終わりにしよう。じゃあ街に行こうぜ!」

「うん...ログアウトして早くお風呂入りたい...」

「そうだな。」




「じゃあお疲れ様! またあした!」

「おう!」

「またあした...」
リュウ、春樹、風夏がログアウトしました。

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