VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

88話──防具

「アイテムも整理し終わったし、そろそろ買い物に行こう。」

「はい。私達邪魔じゃないですかね?」

(同意見です。)

「そうだねー。じゃあ二人とも亜空間に帰ってもらってもいいかな? 欲しいものあったら念話で伝えてよ。買っておくから。」

「分かりました。」

(了解。)
グレイスとリルは亜空間へ入った。

「じゃあ、必要な物買っとくか。」
必要な物はポーション2種(HPとMP)多め、念の為予備の防具は必要だろうな。これを機に新しい防具を買うのもいいかもしれないな。今は【オーガのチェストプレート】を付けていて既にボロボロだ。一応直せるのだが、直すと性能が少し落ちる。いい素材を使って直せば性能は上がるが、とても難しらしい。

「うーん。やっぱり新しい防具は買うべきかな。」
俺は久しぶりにマイさんに何かいい防具はないかと連絡を入れてみた。すると直ぐに、色んな防具が売ってると帰ってきた。

「よーし! じゃあ見に行こうかな。」
俺はテレポートで【始まりの街】に行った。




「ここも久しぶりに来たなー! おっと、見とれている場合じゃなかったな。早くマイさんの所に行かなくては。」





【MAI'Sキッチン】

「ごめんくださーい。」

「はーい。あっ! リュウくん。早かったわね。」

「はい。マイさんのお店随分でかくなりましたね。」
そう、なんと、前からあった大きさの2倍ぐらいになっていたのだ。

「まあねー! 私もだらだらただ武器や防具をつくってるんじゃないんだよ!」

「そっか。それはよかった。じゃあちょっと防具見させてもらうね。」

「どうぞ。ごゆっくり。」
俺は防具を見ていて、最近あまりお店に行ってなかったせいか、色々な素材を使った防具がある。俺の今のスタイルは刀で近接攻撃なので、出来れば動きやすく、防御力のある防具がいい。

「マイさーん。鎖帷子くさりかたびらありますか?」

「あーちょうど良いのがあるわよ。【カチカチスパイダー】って言うとても硬い糸を吐く奴がいるんだけど、そいつの糸で作ったやつがあるよ。」

「欲しいです! 因みにいくらですか?」

「そうね。今は結構レアアイテムだからそれだけで15万ゴールドは超えるはね。」

「じゃあそれは買いますね。」
今の所持金は255万ゴールドあるので安心だ。この金はあの村を見つけた時の報酬とかで手に入ったものだ。

「相変わらずの即決ね。分かったわ。用意しておくわね。」
俺はまた防具を見に行った。

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