VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

75話──強敵現る?

「いやー1人だと寂しいな。話す人いないし、いつもの倍の魔物を倒さなきゃ行けないし...」
俺はいつもグレイスがいたから、ソロプレイを続けてこれたのだと思った。

「やっぱりグレイス様々だな。帰ったらご飯でも作ってやるか。ついでにリルにも。」

「お! あれはなんだ?」俺は久しぶりに鑑定を使った。

「ええっと、シザーカマキリか。」
普通のカマキリが巨大化しただけだが、カマキリが人間の大きさになったら勝てないって言うから気をつけて戦うべきだな。

「よし! じゃあ魔法で倒すか。」
俺は俺は【ウィンドカッター】を使ったが、何かを察知したのか、シザーカマキリはそれを避けた。

「何!? まさか、野生の勘か?それとも魔力感知?まあ仕方ない。こっからは近接戦闘だ!」
俺は村正を使い、シザーカマキリに斬りかかった。しかし、流石はカマキリだ。なんと、2本の手で、俺の刀を受け止めたのだ。

「やるな! これならどうだ! 」
俺は目くらましの煙玉を使い、後ろに周り、再び剣を振った。しかし、カマキリは飛んでしまった。

「カマキリって飛べたっけ? 」
俺は【ウィンドカッター】と【スラッシュ】を連発してカマキリの羽を落とす事に成功した。

「よし! いい感じだ! 」次はスキル【疾走】で相手の隙をつき倒そう。

「はっ! おりゃ!」
何とかカマキリに刀が届き、倒すことが出来た。

「ふぅー! 疲れたー! まさか、カマキリにこんなに苦戦するとはな。最近、魔物達のAIが頭良くなってる気がする。」
この世界の魔物は自分で学習して、どんどん強くなる。ただし、ある一定のラインは越さないようにプログラムされているらしい。確かに、最初の所が魔王級に強かったらつまんないからな。

「おっと、そろそろ時間か。結構、カマキリの所で半分ぐらいの時間を使ってたのかな?」
次会った時のためにカマキリの攻略を練っておくか。俺はその事を考えながら、マップを見て、グレイス達がいる所へと向かった。



「ただいまー」

「おかえりなさい。」

(おかえりなさい。)

「まだ、はる姉達は帰ってきてないの?」

「まだ帰ってきてないですね。」

「そうか。じゃあ俺はちょっと作業してくるから帰ってきたら教えてね。」

(承知した!)

「グレイス頼んだぞ!」
俺はテントの中に入り、魔物よけがそのまま使えるかなどの実験を行っていた。

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