#140文字小説

北西時雨

2018/08/08

自分の髪から伝う滴を見ていた。胸の辺りに生じたモヤモヤをどうにもできずに、独り外で佇んでいたら、いつの間にか雨が振りだしていた。ぬぐうのも面倒な気分で、雨がこのまま全部洗い流して、空にかえってくれたらいいのになんて、考えていた。

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コメント

  • 淺井 哲(あさい てつ)

    全部読みましたがとても感動いたしました!しばらく更新していないようですがこれからも頑張ってください!

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