#140文字小説

北西時雨

2017/11/14

雨が降る。雨が降る。全てを洗い流そうとするように降り続ける。彼の上にも、彼女の上にも。ふりふられた彼らの上に。誰もいない街を眺めながら、感傷に浸っていれば、そのうち上がるよ。多分ね。虹が出るかとか、すっきり晴れるかとかは、分からないけれど。

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