#140文字小説

北西時雨

2017/10/15

10月下旬。給料日前で食うに困った俺が思い付いた苦肉の策。「お菓子くれなきゃ悪戯するぞーっ」
「子供か。まだ末日じゃないわ」
「そこをどうか」
「私何も持ってない」
彼女はそう言って
「だから、」
俺の襟を掴み引き寄せ、一瞬にして唇を唇に押し付ける。
「これで勘弁して頂戴」

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