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俺の耳かきスキルで世界救っちゃいます!

砂浜

第1章7話 VSリーニャ【後編】

リーニャとのエキシビションマッチ、後半戦。

「では、始めます。この枕に頭をのせてください」

不利な状況ではあるが、こうなったからには仕方がない。なんとか耐えきってやるさ。音声作品で鍛えた俺の力で!
そう意気込んで、頭を枕に置く。するとーー。

キュイーン、キュイーン、ガシッガシッ。バキッバキッグサッグサッ。そんな音が枕から聞こえてきた。

………………………………。


「なんだこれええええええ!?」


頭を思いっきり固定されたんだけどぉ!?というか、今家の床突き破って、大地に固定してません!?

「気持ち良すぎて、暴れ出すのを警戒してですよ」

真顔で言うリーニャ。……ね、ネタとかじゃなくて本気なの……?

「フッ、俺はどんな快楽にも屈しないぞ!」

「……それ、負けフラグですよ?」

そんなこんなで勝負スターー

「ひゃあん!」

言わせてさえくれなかった。というか、い、今何か恐ろしい気持ち良さだったんだけど……?

「ちょ、リーニャやめっふあっ!?」

いやこれおかしいおかしい!!気持ち良すぎるんだけど!?
俺の知ってる耳かきは、美少女に囁かれながらまったりと快楽に浸る感じなのに、これはテクニックだけで気持ちよくされてるっていうか、なんというか……。
くそ、野郎の喘ぎ声の需要なんて皆無だぞ、早くやめさせないと!

「あっ、ひっ、ちょ、だからや、やめ、ひううっ!」

必死に体身体を仰け反らせて逃げようとするが、頭をしっかり固定されていて逃げられない。

「んっ、あ、おいリーニャ…はぁん!」

決して京都弁ではなく、単純に喘がされる俺、そしてずっと真顔で責めてくるリーニャ。ちょっとリーニャの様子も気にはなるが、それよりもこの状況をなんとかせねば!

「も、もう俺の負けでいいから!だ、だからーー」

流石に耐えかねて降参しようとしたその時、リビングのドアが開けられた。

「は、はわ、はわわわわわわわ……」

そこには顔を真っ赤にした葱が立っていた。この状況を見られたのはまずいが……チャンスでもあるな。

「おい葱!……んっ、こ、こいつを止めてくれ!!」

頑張った……成し遂げたぞ俺は……!これであとは葱が助けてくれるのを待つのみ!

「せ、折角忘れたスマホを取りに行くついでに様子見に来て、ご飯でも作ってあげようかとおもってたのに……それなのにあいつは……」

何かブツブツ言いながら近づいてくる。は、早めに助けてくれよな……?

「み、みみ、みみみみみ……」

み、耳?このシチュについての文句は後でいくらでも受け付けるから早く!俺は必死に長年の付き合いの力、アイコンタクトを送る。

「……海凪のえっち!!不潔!!変態!!さいてええぇぇぇ!!!」

と叫びながら、手近にあるものを投げて、走り去る葱。……幼馴染の絆はどこに行ったんだよぉ!?

「いたたたたたたたたたたぁ……!!」

しかし相変わらず、あいつの攻撃は、俺の中の眠れる北斗が暴れるくらいには痛いな……。しかし、そのおかげか、リーニャも俺の右腕の方に倒れ込んでいる。

「り、リーニャ?大丈夫か?」

俺は慣れているから平気(痛いけど)だが、リーニャにはかなりのダメージだろう。
……と思っていたが、様子がおかしい。

「え、寝てる……?」

何故かは分からないが、健やかに寝息を立てて寝ている。胸が右腕に当たっていて、幸せな光景ではあるんだが、枕に固定されていて動けないんだよなぁ。……って、あ。

「これ……リーニャが起きるまで、枕外せなくね……?」


こうして、俺のエキシビションマッチは終了した。ちなみに、その後、起きてきたリーニャにボコボコにされながら、「き、今日のところはドローにしといてやりますよ!」と宣言された。
……俺の完敗だった気がするんだけど……。まぁ本人がそう言ってるので、そういうことにしておこう。

しっかりご飯も食べた(なんだかんだでリーニャが昼&夜ご飯は作ってくれた。嬉しい。)し、今日は寝よう。普通の枕で。

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