俺の耳かきスキルで世界救っちゃいます!
1章2話 ミナギとリーニャ
「現金な人ですね……。よろしい!教えてあげましょう!……と言いたいところなんですが、今はまだダメです」
「ど、どうしてだ……?」
ちょっとカッコつけて、やる気出てるところなのに……ガックリきたぞ。
「まぁ、今教える事も可能ですけど、明日になれば全て分かりますから♪」
と、意味深な笑いを浮かべる彼女。まぁ明日には分かるのなら、無理に今聞く必要もないか。既に情報量は多いし。
「あ、でも待つだけだと不満でしょうし……。そうだ!マスター契約しましょ!」
満面の笑みで勢いよく言ってくる。……やばいな、さっきから思ってたんだけど、この娘普通に可愛いわ。
(さっきまでコミュ障具合酷くて、顔もろくに見ないまま軽口叩いてたんだよなぁ……。よくよく見ると、出るところは出てるし、綺麗な金髪ストレート、澄んだ碧い瞳……。うん、ごめん、これは王女だわ。)
「あ、マスター契約って言うのは……」
俺が勝手に脳内分析をしていると、マスター契約の事が伝わっていないと勘違いしたようだ。
……ところで、ちょいちょいネーミングセンスひどくないか?
「主人と従士の関係を結ぶ契約です!この契約を結んだ者達は一蓮托生。従士は主人のために働き、主人は従士に報酬を与える……。そういう契約なのです!」
あー、なるほど。要は昔の主従関係とかと近いな。これから戦うというイメージも湧くし、テンションも上がるな。……だが、流石にハードルが高い気がする。
「いやしかし、いきなり契約というのは━━」
「主人の命令は絶対ですから、ご主人様♡なんて呼ばせる事も可能ですよ」
「早く必要な書類を渡してくれ」
「うわキモ……。はい、ここに名前を書くだけでいいですよ」
え、意外と簡単だな。さっさと書くか。
「はい、ありがとうございます♪これで貴方も今日から従士デビューです♪」
…………は?おっかしいなぁ……。この流れ、どう考えても俺が主人だったよな……?そう思い、改めて契約書を読み直す。
『我、無門海凪は、リーニャ=イアーゴを主とし、いかなる時も、彼女の為に戦い抜く事を誓います』
「思いっきり騙されてたぁぁぁぁぁ!!」
いや何も考えないで書いた俺が悪いけど、悪いけどさぁ!?
くっそ……清楚な面してやる事が汚いぞ……。
「……正直、こんなにあっさり書いてくれるとは思いませんでした」
あ、今気づいたけど、彼女は俺に助けを求めてるんだから、彼女が戦う訳ないじゃん。……俺が悪かった。
「ま、まぁ仕方ないな。えーと…これからよろしく、リーニャさん」
でも、決して悪いことばかりではない。やっと彼女の名前を知ることができた。これで名前を呼べる。
……そういうことにしておこう。させてください。
「リーニャでいいですよ、ミナギさん」
おっと、いきなり下の名前呼びかぁー!距離感近い系外国人ヒロインパターンだな、これ。
た、ただそうは言っても、呼び捨てなんて、陰キャオタクコミュ障童貞には厳しいものが……。
「ご主人様の命令は、ゼ・ッ・タ・イです♪」
「ぐ……」
そう言われたら逆らえない。しかも可愛いし……。ええい、こうなりゃやってやる!
「り、り、リー……ニャ」
詰まりながら……コミュ障全開だったものの、なんとか言い切った俺に、リーニャは。
「はい、ミナギさん。これから一緒に頑張りましょう!」
また、ニッコリと笑みを浮かべて、爽やかに返事をしてくれるのだった。
こうして、俺とリーニャの2人の戦いが始まる事となった。
しかし始まって早々、衝撃的な出来事に襲われるのだが……。
……今の俺には、そんな事は知るよしもなかった。
「ど、どうしてだ……?」
ちょっとカッコつけて、やる気出てるところなのに……ガックリきたぞ。
「まぁ、今教える事も可能ですけど、明日になれば全て分かりますから♪」
と、意味深な笑いを浮かべる彼女。まぁ明日には分かるのなら、無理に今聞く必要もないか。既に情報量は多いし。
「あ、でも待つだけだと不満でしょうし……。そうだ!マスター契約しましょ!」
満面の笑みで勢いよく言ってくる。……やばいな、さっきから思ってたんだけど、この娘普通に可愛いわ。
(さっきまでコミュ障具合酷くて、顔もろくに見ないまま軽口叩いてたんだよなぁ……。よくよく見ると、出るところは出てるし、綺麗な金髪ストレート、澄んだ碧い瞳……。うん、ごめん、これは王女だわ。)
「あ、マスター契約って言うのは……」
俺が勝手に脳内分析をしていると、マスター契約の事が伝わっていないと勘違いしたようだ。
……ところで、ちょいちょいネーミングセンスひどくないか?
「主人と従士の関係を結ぶ契約です!この契約を結んだ者達は一蓮托生。従士は主人のために働き、主人は従士に報酬を与える……。そういう契約なのです!」
あー、なるほど。要は昔の主従関係とかと近いな。これから戦うというイメージも湧くし、テンションも上がるな。……だが、流石にハードルが高い気がする。
「いやしかし、いきなり契約というのは━━」
「主人の命令は絶対ですから、ご主人様♡なんて呼ばせる事も可能ですよ」
「早く必要な書類を渡してくれ」
「うわキモ……。はい、ここに名前を書くだけでいいですよ」
え、意外と簡単だな。さっさと書くか。
「はい、ありがとうございます♪これで貴方も今日から従士デビューです♪」
…………は?おっかしいなぁ……。この流れ、どう考えても俺が主人だったよな……?そう思い、改めて契約書を読み直す。
『我、無門海凪は、リーニャ=イアーゴを主とし、いかなる時も、彼女の為に戦い抜く事を誓います』
「思いっきり騙されてたぁぁぁぁぁ!!」
いや何も考えないで書いた俺が悪いけど、悪いけどさぁ!?
くっそ……清楚な面してやる事が汚いぞ……。
「……正直、こんなにあっさり書いてくれるとは思いませんでした」
あ、今気づいたけど、彼女は俺に助けを求めてるんだから、彼女が戦う訳ないじゃん。……俺が悪かった。
「ま、まぁ仕方ないな。えーと…これからよろしく、リーニャさん」
でも、決して悪いことばかりではない。やっと彼女の名前を知ることができた。これで名前を呼べる。
……そういうことにしておこう。させてください。
「リーニャでいいですよ、ミナギさん」
おっと、いきなり下の名前呼びかぁー!距離感近い系外国人ヒロインパターンだな、これ。
た、ただそうは言っても、呼び捨てなんて、陰キャオタクコミュ障童貞には厳しいものが……。
「ご主人様の命令は、ゼ・ッ・タ・イです♪」
「ぐ……」
そう言われたら逆らえない。しかも可愛いし……。ええい、こうなりゃやってやる!
「り、り、リー……ニャ」
詰まりながら……コミュ障全開だったものの、なんとか言い切った俺に、リーニャは。
「はい、ミナギさん。これから一緒に頑張りましょう!」
また、ニッコリと笑みを浮かべて、爽やかに返事をしてくれるのだった。
こうして、俺とリーニャの2人の戦いが始まる事となった。
しかし始まって早々、衝撃的な出来事に襲われるのだが……。
……今の俺には、そんな事は知るよしもなかった。
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