引きこもり14歳女子の異世界デビュー ─変わり者いじめられっ子の人リスタート─

さんじゅーすい

19話 異世界は修羅の国

今日はガイストがマーヤ様の家に泊まってくると言うので、寝る前のこの時間、私はルナちゃんの部屋で色々と話し込んでいた。

今はルナちゃんの元いた世界の話を聞いてるんだけど、なんかもう色々とすごい。


「いやほら、あれなんですよ。分かりやすく言うと雷。雷がどかーんってなるあれが上の方にあって、そこからばちばちってなるのを使って、ぎゅーんって時速300kmぐらいで走るんですよ。鉄かステンレスかよくわかんないけど、なんかそういう系の頑丈なやつが。めっちゃ速いんですよまじで。」


この通り、色々とすごい。
ほんとにすごいものがあるのは確かなんだろうけど、何となくルナちゃんの説明もめちゃくちゃな気はする。

まあ私は別に本当のことが知りたいんじゃなくて、楽しめればいいのでむしろ望むところだけど。


ルナちゃんの話を総合すると、向こうの世界は金属製の色んなものが高速で走り回ったり飛び回ったりするとんでもない世界らしい。
それで、その謎の金属物体にぶつかって年間すごい大勢の人が死んでるそうだ。
更に、学校は呪いと怨嗟のデスゲームで、そこでも普通に死人が出るんだとか。

ルナちゃんの世界、修羅の国すぎない?


ひとしきり話した後、ルナちゃんが新たな話題を提供する。


「あ、そうそう、それでですね。話変わるんですけど……。リーシェちゃん、こないだガイストさんと町に行ったとき、聞いてきましたよ、ガイストさんの好みとか。……なかなか好感触そうですよ、これは。」

そう話すルナちゃんは、とても楽しそうだ。

「ああ、あの時の……聞いてきてくれたんだ、ありがとう。私じゃそんなこと聞けないからねー……。」


これは、ルナちゃんが町へ行くあの日、出発間際に耳打ちして約束してくれたあの話だ。
私では聞く勇気がなかったので、とても助かる。

それにこういうのって、なんかいかにも女の子同士の会話って感じがしてちょっといい。
私もルナちゃんに好きな人できたら、何かしら応援したいなぁ。


「いえいえ、これぐらいならいくらでも……まずですね──」

少し間を置いて、満面の笑みを浮かべたルナちゃんがうれしそうに話し出す。


「──おっぱいの大きさはリーシェちゃんぐらいが一番好きみたいですね!」


おっぱい。ああ、おっぱいね。え?おっぱい?


「えっと、いきなりそこなんだ……いや、うん。まあ、うれしいんだけどね……。わりと。」

「あはは……なんか話の流れというか、そういうのでおっぱいの話から切り出すことになっちゃいまして……。」


恥ずかしい話だけど、素直にうれしくはある。
でもやっぱ恥ずかしい。
なんとなく、自分の両手で胸を掴んでみる。これがジャストサイズなのかぁ……。


「まあまあリーシェさん。おっぱいは余興ですよ余興。それで、次はガイストさんに、今好きな人いるのかって話なんですけど──」

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