終末屍物語
第15話「ホームセンター探索(ひさぎルート)」
・「さて、どうしようかしら?」
ホームセンターの入り口で春人と別れたひさぎは店内でウロウロしながら使えそうなものがないか探していた。彼女自身にはトラップを製作する知識は無いが春人は違う。彼はこの2年間の間に自分の住むタウンを侵入者から守るために様々なもので殺傷能力抜群の罠を作る技術を得ていた。春人からその事を聞いていたひさぎは罠の製作は春人に丸投げにして、自分はそのための材料集めに専念しようとしていた。だが、いざ探すとなると何を探せばいいのかわからなくなっていた。そこでひさぎはまず殺傷能力がありそうなものを探すことにした。
「傷つけられそうなもの…傷つけられそうなもの…あ、コレなんかどうかな?」
そう言いながらひさぎは草刈り用の鎌を手にとった。自分にはどうしたら罠を作れるのかわからないが春人ならどうにかしてくると思い、鎌以外にも色々なものを持ってきていた大きな旅行用の鞄の中に詰め込んでいった。ある程度鞄の中が満たされた時だった。ズゥゥン、という音とともに二階が揺れパラパラと天井から天井のかけらが降ってきた。
「春人…上で何かあったのかし
ら?」
そう言いながら、ひさぎは鞄を地面に置き、腰にかけていたブレードを抜いて二階に続くエレベーターをのぼっていった。
・ひさぎはエレベーターをのぼり、二階につくとその惨状に絶句した。まず建物のいたるところのが誰のものかわからない血で汚れてベタベタになっており、さらに壁が砕けて無くなっていた。スポーツ用品を売っていたであろう棚は何かに殴られたようにひしゃげてあたりに散乱していた。ひさぎが目の前の光景に唖然としていると、彼女のすぐ横の壁に何かが凄い勢いで叩きつけられた。何かと思い叩きつけられたものを見てみると、その場所に見慣れたヘルメットをつけたボロボロの男性がバットを持ったまま倒れていた。
「は、春人!?」
「お、おう、ひさぎか…。」
ボロボロになって壁に叩きつけられていた春人は持っているバットを杖代わりにして立ち上がろうとしていたがダメージを受け過ぎたのか立ち上がろうとする足は震えていた。
「大丈夫なのその傷!?」
「大丈夫だよ。これくらいならすぐ治る。でも、問題はアレだよ。」
春人がバットで指す方向をひさぎが見ると、そこには2メートル程のピンク色の人型のなにかがいた。しかし腕が生えていると思われる場所には触手のような腕が無数に生えていた。
「アレ…なに?」
「…知らねーよ。あんなの。二階でバット漁ってたら突然天井からアレが降ってきたんだ。しかも、最初はただの肉塊だったのにどんどん人の形になってきて動きも良くなってくるし…」
「…強い?」
「…まぁ、それなりに。タイラントよりは強いかな?」
「へぇ…そう。だったら…!」
ひさぎは手に持っていたブレードを構えて地面を蹴って走り出した。
「斬りがいがあるじゃない!」
そう言ってひさぎは目の前の何かに向かっていった。
ホームセンターの入り口で春人と別れたひさぎは店内でウロウロしながら使えそうなものがないか探していた。彼女自身にはトラップを製作する知識は無いが春人は違う。彼はこの2年間の間に自分の住むタウンを侵入者から守るために様々なもので殺傷能力抜群の罠を作る技術を得ていた。春人からその事を聞いていたひさぎは罠の製作は春人に丸投げにして、自分はそのための材料集めに専念しようとしていた。だが、いざ探すとなると何を探せばいいのかわからなくなっていた。そこでひさぎはまず殺傷能力がありそうなものを探すことにした。
「傷つけられそうなもの…傷つけられそうなもの…あ、コレなんかどうかな?」
そう言いながらひさぎは草刈り用の鎌を手にとった。自分にはどうしたら罠を作れるのかわからないが春人ならどうにかしてくると思い、鎌以外にも色々なものを持ってきていた大きな旅行用の鞄の中に詰め込んでいった。ある程度鞄の中が満たされた時だった。ズゥゥン、という音とともに二階が揺れパラパラと天井から天井のかけらが降ってきた。
「春人…上で何かあったのかし
ら?」
そう言いながら、ひさぎは鞄を地面に置き、腰にかけていたブレードを抜いて二階に続くエレベーターをのぼっていった。
・ひさぎはエレベーターをのぼり、二階につくとその惨状に絶句した。まず建物のいたるところのが誰のものかわからない血で汚れてベタベタになっており、さらに壁が砕けて無くなっていた。スポーツ用品を売っていたであろう棚は何かに殴られたようにひしゃげてあたりに散乱していた。ひさぎが目の前の光景に唖然としていると、彼女のすぐ横の壁に何かが凄い勢いで叩きつけられた。何かと思い叩きつけられたものを見てみると、その場所に見慣れたヘルメットをつけたボロボロの男性がバットを持ったまま倒れていた。
「は、春人!?」
「お、おう、ひさぎか…。」
ボロボロになって壁に叩きつけられていた春人は持っているバットを杖代わりにして立ち上がろうとしていたがダメージを受け過ぎたのか立ち上がろうとする足は震えていた。
「大丈夫なのその傷!?」
「大丈夫だよ。これくらいならすぐ治る。でも、問題はアレだよ。」
春人がバットで指す方向をひさぎが見ると、そこには2メートル程のピンク色の人型のなにかがいた。しかし腕が生えていると思われる場所には触手のような腕が無数に生えていた。
「アレ…なに?」
「…知らねーよ。あんなの。二階でバット漁ってたら突然天井からアレが降ってきたんだ。しかも、最初はただの肉塊だったのにどんどん人の形になってきて動きも良くなってくるし…」
「…強い?」
「…まぁ、それなりに。タイラントよりは強いかな?」
「へぇ…そう。だったら…!」
ひさぎは手に持っていたブレードを構えて地面を蹴って走り出した。
「斬りがいがあるじゃない!」
そう言ってひさぎは目の前の何かに向かっていった。
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