人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

ぱんれお

27話~世界の摂理




 「では、早速世界の摂理について教えてやろう。」
 いきなり何を言い出すのかと笑い出す生徒や、興味が無いみたいで寝てる生徒、そして、真剣に話を聞く生徒。

 「まず、最初に言っておくことがある。この世界は、神が作った。」
 神…が……?俺たちは、神の創作物とでも言うのか……?

 「この世界の創造主。それは決してこの世界で崇めてはいけない存在だ。」 
 何言ってんだこいつ。
 「この世界の創造主は、他の世界の破壊者でもある。」
 いや…まじでどうした…。
 「そして、この世界の創造主は既に死んだ。いや、正しくは殺されただな。」
 おい…。
 「まあ、殺したのは俺なんだが…。」
 頭が…痛い……。
 「だが、どうやら神は完全に魂を葬ることは出来ないらしい。」

 俺はゴクリと唾を飲んだ。

 「神は転生する。」

 頭が…つぶれそうだ…。

 「今、神の座にいるのは神ではない。人間だ。」

 ……は?

 「みんなは、おかしいと思ったことはないのか?いや、ないか…。プログラムの設計上疑うなんて不可能だな。」

 何を…言ってやがる……。

 「いいか?この世界を創ったのは神だ。創造と破壊を繰り返す神だ。だがな、」

 言う…な……。俺は……俺は……

 「神を創ったのは、この世界…いや、この次元とは異なる、別次元の人間が創った。」

 そうか…俺は神だ。記憶を失ってはいたが、俺は変わらない。俺は神だ。創造神だ。俺が創られた存在だなんて認めてたまるか。

 「そして別次元の人間はこう考えた。ステータスは邪魔だ。消そうとな。」

 なっ…。

 「更に効率の良い方法を考えた。考えに考え、1つの答えにたどり着いた。この次元データごと消しさろう消去しよう。」

 刹那、青で満ちた光り輝く曲線。否、至近距離で見ると、無数のアルファベットが高密度に並び、まるで1本の線に見える文字列が、カスタムマジックを1周し、行を変え、また1本の線にしか見えない文字列が、カスタムマジックを周り初め、10秒足らずのあいだに、カスタムマジックの周りは、高密度に隙間なく埋め尽くされたアルファベットによって覆われた。
 宇宙から見れば、カスタムマジックの姿はなく、青1色の球体しか見えないだろう。

 その光景を窓から絶句しながら眺めていた生徒達は、まるで何かを思い出したかのように先生の方に顔を向けた。

 すると、先生は何かを察したかのような表情を見せ、口を開いた。
 「さようなら」ーーーと。




 最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
 投稿が遅れてしまってすいません!でも、まあ、あくまでも趣味の一環として書いているので、次もおくれますけどね!(反省の色なし)



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