人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

ぱんれお

13話~約束2




 涙が枯れた頃、マムの方を見やると、まだ息をしていた。
 ありえない…と思い、マムのステータスを鑑定する。

  マム マム
人族

Lv42
HP 1900
MP 150
攻撃力 2010
防御力 3460
俊敏 10200
魔力 70
幸運度 300

スキル
肉体強化Lv10 不死身

ユニークスキル


称号
類まれなる才能 かみを恨みし者 国王 信念を貫く者

 ………不死身!?マジですか!?

 ………残りHP1090!?…あ、そういえば、鑑定スキルでは現在の残りHP、MPは確認できないんだった。
 てか、名前マム マムって……w


 …こいつをどうするか…だが……とりあえず獲得したスキル諸々がないか確認してみよう。

 「ステータス見る」

 発再 神
人族
おそらく男
Lv25
HP 900
MP 690
攻撃力 821
防御力 547
俊敏 1490
魔力 905
幸運度 700

スキル
アイテムボックスLv1 成長補正Lv1 鑑定Lv2 隠蔽Lv1 

ユニークスキル
果たすべき約束

称号
魂永き者 神々に愛され者 努力家 秀才 国王 ドラゴンキラー 説得力 力説 泣き虫

 …果たすべき約束?……あれか、また都合のいいタイミングで適したスキルが手に入ったのか………。作者も楽してるなぁ…。

 果たすべき約束を鑑定してみるか…

 果たすべき約束
他者との約束は絶対遵守される。

 おぉ…やっぱり都合のいいスキルだ。

 俺は、マムに近づきながら「おい、マム」と言う。

 「なんじゃ……」と、力のない声で返事をしてくる。

 「約束をしないか?」
 「我はまた、約束外で何かするかもしれんぞ?」
 「なにか企むのはなしにしよう」
 「…?口約束でお主は信用出来るのか?」
 「むしろ、口約束ほど信用に値するものはないね」
 「…何を考えているのか知らんが、約束の内容を問うても良いか?」
 「記憶を失ってくれ」
 「…!お主、その意味を理解した上で言っておるのか?」
  「もちろんだ」
 「………。」
 「交換条件だ。どうする?のるか?」
 「我にとってのメリットは?」
 「俺はトドメを刺さない」
 「………。」

 これでいい。俺は、小さい頃から、国内の本は読み漁っていたがマムの不死身に関することは一切載っていなかった。つまり、誰にも知られたくない情報。そう、隠蔽された情報だ。なら、隠そうとするのは当然必然

 そう、俺がトドメをしようとした瞬間、マムの不死身がバレるからだ。


 しばらく沈黙が続いた後、マムが口を開いた。
 「我は…我は…死なない」
 「…!なぜ?」
 なん…だと……予想外すぎる…。
 「我は…死にたくない…なら…死なない」
 えぇ!隠蔽してた国家機密じゃないの!?

 「死なない生物なんていない」
 「…そう思うのが普通…か……」
 「はったりはよせ」

 まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい、全くの予想外な展開だ。一体どうすれば…このままじゃせっかくのシェリーの死が…
 「はぁ…仕方がない…」
 「………?」
 「えぇよ、記憶を失ったる」
 またまた予想外!?
 「あ、知識は忘れるなよ?」
 「それは約束するんじゃが、一体どうやって記憶を…」
 と言いながら、マムは無言になり、鉄製の機械を作り上げた。
 マムはその機械と自身の体を電子コード的な何かで接続し、マムに電流が流れる。

 「………ここはどごぉ?あなたはだあれぇ?」
 と、お決まりのセリフを、聞き取るのがやっとなくらい小さな声で言ってきた。
 
 約束は絶対遵守される…そう、それは脳が自己的に正確な判断をし、約束をできる限り果たそうとすることを意味している。なら、高度な技術を持ったドワーフは、故にこう考えるだろう。『記憶を強制改ざんさせる機械を作ろう』______と。
 


 読んでくれた方、ありがとうございます。次回もぜひ読んでくださいね。

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く