人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

ぱんれお

第1部 プロローグ




 19億年にわたり、宇宙を含めた『全空間世界』と世界の概念である『当然当たり前』を『作る創る』ことをやめず、作る創ると同時に『壊す毀す』を行ってきた神。

 創造神でありながら、破壊神の役割さえ担う存在。完璧な世界を求めるが故に半端不完全な世界を破壊してきた神。

 創造神とは「宇宙や万物を初めて創り出す神」である。なら、己で創ったものは己で壊す毀すことが出来るのは道理である。

 第1ものとは、在る為に生まれるのではなく、いずれ無に変わる為に生まれるのだ。これは、全くもって矛盾不条理ではない。

 それが世界の秩序なら、人が思考するなどおこがましい。世界を創った神が決めることだ。

 だが、その考え自体が間違いだった…

 神とはそもそもなんなのか…それは、神にさえ分からないことだ。
 なぜなら、「神」を創ったのは『神ではない』からだ。

 所詮神も何者かもわからない誰かの創造物に過ぎないのだ。
 だが、それを理解せずに創造と破壊を続けた神に、当然必然だが、その神の終わりも突然である。

 創造物の創造物にとって、世界の破壊は突然唐突だ。予測できなかったのではなく、予測さえしなかったのだ。
 だが、創造物の創造物である人間の創造主は神の創造主ではない。
 創造主とは、その名の通り、創造物を創り出した主を指す。

 人間の創造主は神だ。
 同時に、神の創造主にも、さらに創造主がいたとしても、神の創造主は神を創造した主のみだ。

 よって、神の終わりもいきなり始まる。だが、創造神破壊神の終わり方は例外だった。

 創造物人間により、創造主が殺されたのだ。



 長くなってしまったが、プロローグ後のお話は、人間に殺された元神の話である。




 


 長ったるい文章を読んでくれた方、ありがとうございます。まあ、ほとんどの方がとばして……いや、そもそもこの小説を読んでくれてる方が0……うぅ泣
 気を取り直して、無量大数近似値の彼方にきっと存在するであろう『読者』というほんのわずかな光明希望のために、これからも続きを書いていきたいと思います。

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