人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜
3話~この世は変人しかいない
「今日からぁ、あなた達をねぇ?受け持つことになったぁ、私の名前はねぇ?橘(たちばな)なんだよぉ?皆よろしくぅぅ♡」
……この世界て変な教師しかいねぇーのかよ!?なんだぁ?この極端なほどの『オネエ』は!?
「んふふ…みんなぁ、私にぃ一目惚れだと思うの。あら、ごめんなさい。訂正しますね。『確実に』メロメロなのよねぇぇ」
………1歳児に恋愛感情求めてんじゃねえよ!やっべぇ、吐き気してきた。
ところが、吐く寸前に、俺の意識が途絶えた。
ここは……
「フハハハハハ」
耳障りな声が聞こえてきた。面倒くさそう。帰りたい。
「俺は、New創造神だぁ」
なんで新じゃなくてNewにしちゃったの?センス悪いよ?
「お前は今、俺のことを『チョーセンスいいんですけどぉぉ。』て思っただろう。」
「………あ、はい。それでいいです。」なんでそんなギャルっぽい口調しなきゃいけねーんだよ
「フハハそうだろう。本題に入ろう…私は創造神だ!」
は?馬鹿なの?は?いや、馬鹿だね。は?馬鹿の度合いを超えてるんだが…。
「それはさっき聞きましたが…」
「まあ聞け、自称元創造神よ。」
「何を企んでいる」
「俺様はぁ、あんたのファンだあぁ。」
「は?」
おっと、心の中だけの俺の口癖、
通称『は?』が、ついに口から出てしまった…
「俺様はぁ、創造神と自称しながら、破壊神でもあるあんたに惚れたぁ。」
「……」最近、変なやつとしかあってないなぁ。よりによって『ホモ』かよ。何?全ポジ出てくんの?これ。
「さあ、相互に愛し合おうぞ!」
「……………」
落ち着け落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺
……………なんで人生で初めて俺に告白する相手が男なんだよ。なんで人生初の大事な時が生まれて1年半の今なんだよ。ざけんじゃねぇ。
「返事はまだか?」
とりあえず、ここは逃げるかぁ。
「…愛とは、愛し合おうと思って愛し合えるものじゃないはずだ。」
「なに?」
俺は、フーーっと息を吸い込み、大声で言った。
「俺に愛して欲しけりゃ、俺に愛されるように努力しやがれ!」
たった数秒の間の後、ホモが口を開いた。
「どうすれば俺様を好いてくれるのだ?」
そう言われ、一瞬思考を巡らせる。仮に元創造神補正がなく、俺のパラメーターやスキルが悪かったとしたら、俺はチート能力で無双生活出来ない……なら…………
「俺にチート能力をくれ。そしたら、俺は、お前に心の底から惚れる可能性が無きにしも非ずだ。」
一瞬ホモの眉がピクリと動く
「よかろう。本来ならカスタム・マジックでは、最大レベルは999だが、あんたのレベルは果てなしにしてやろう。つまり、レベルは無量大数近似値までに至ることも可能だ。おっと、そろそろ時間だ。あの世界に意識を戻すとしよう。」
ん?レベル999以上?ちょっと待て、人類史上最もレベルが高いのが149………
「おまっ」
瞬間、俺の意識は元に戻った。気持ち悪い感触とともに。
俺は、嘔吐物を体にまとい、椅子に座って数秒気絶していたらしい。
うーっわ、恥ずい……。
でもまあ、仕方ないかぁ。オネエとホモのダブルアタックだもんな。もはやそれは吐くのを『必然』とさえ言えよう。
読んでくれた方、ありがとうございます。コメントがないと、作者が悲しくなります。逆にコメントが多いと、対応に困りかねます。適度な質問をお待ちしております(ノ´▽`)ノ♪
え、待って、逃げないで……
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コメント
ノベルバユーザー245402
この作品が、ノベルバの作品の中で初めて読む小説なのですが、とても面白いと思います。