学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)
第39話:奪われるモノと奪われたモノ。
「行くぞゴラァ!!」
「とうっ!やっ!えいっ!」
上へ上がっていくカイトとアリスの二人。
カイトが鎖で学生達を縛りながらカイトの対処が間に合わない学生の急所を外して射抜いていく。
殆どの学生を制圧し終えた後アリスはぐでーとしながら壁にもたれかかった。
「チッ…数が多過ぎんだよ…」
「い、一旦休憩しない?もうここ五階だよ?それに操られている人も少なくなっているし…」
「うんうん、そうだよ、やっぱり休憩は必要だよね♪」
「ッツ!!」
壁にもたれかかっていたアリスを鎖で引っ張って後退する。
先程まで二人がいた場所に居なかった筈のあの子供がいた。
「えー、逃げなくてもいいのにーもうー、僕何か悪いことした?あー、そういえば自己紹介がまだだったね♪僕は浅丘♪カイト、君と遊びに来たよ♪」
「あぁ、めちゃくちゃ悪い事してる、お兄さんの気分を害したっていう悪い事してた」
鋭い眼で子供の隙を窺う。
その空気の中にいるアリスはまだ状況が分からないのか子供に弓を向けようとせずに息を呑んでいる。
「えぇ〜、ただ遊んでいるだけなのに?子供のゲームに口出ししないでよ!」
「はっ、そんなのが子供のゲームなら世の中の子供全員おねんねしてた方がいい」
「あーあ…しょうがないなぁ…」
子供がゆっくりとアリスに指を向ける。
その動きはやけに軽く落ち着いた様な感じで一つの言葉を口にした。
「バーン」
その一つの言葉を口にした時にはアリスの左肩から赤い血が滲んでいた。
「えっ?…これ…どうゆう…」
血が滲んでいる場所を押さえて何が起きたのかを考えるアリス。
瞬時にカイトは今取れる行動を即刻移した。
「アリスッ!!」
浅丘と名乗る子供に鎖を放ちアリスを抱え、床を異能で強化した足でおもいっきり床を蹴りつけてから近場の窓を突き破り脱出する。
蹴りつけた事によって簡単に崩れた床は目の前の子供を巻き込んで崩壊させる。
「ふぅ…まぁ、逃げれたからいいだろ」
「ねぇ、私、今の状況だとスカートの中見えちゃうんだけど…早く下ろしてくれない?」
「いや、今は無理だ、無理矢理鎖を反対側の校舎に打ち付けて片手ぶら下がっている状態だし、この高さからお前を下ろしたら怪我するだろ」
「それはそうだけども…」
鎖を操って隣の校舎の窓を蹴り破る。
すぐにアリスの怪我の様子を確認するが弾痕すら無く、血はもう出ておらず何も残ってなかった。
「なぁ、お前はここにどんな感じの物を受けたんだ?」
「そんな事よりも!見た?」
恥ずかしいのを抑えて赤面しながら見たのかどうかを聞くがそんな事なんて気にせずアリスの左肩をさすったりしていた。
左肩を触られている時にむっと頬を膨らませてカイトをぽかぽかと殴る。
「痛みは?」
「いや…なんとも…てか、カイトは左肩を触っていたの?」
「は?まて…おい!お前今どこ触っているか分かるか?」
嫌な予感が頭に過ぎる。
すぐにアリスの左肩を触ってから左腕を軽く揉む。
そして、思いっきり強くアリスの手を握り締める。
何かを察したように立ち上がって黒鎖の手袋を嵌め直す。
「え?何言ってるの?触っているかなんておかしいよ、てかカイト私のどこも触ってないじゃん♪カイトの変なの」
「アリス、お前…今すぐシズカの所に行って治してこい」
「えっ?なんで?こんな元気なのに?どうして?」
突然の事に驚いたアリスは立ち上がってカイトの方を向いて理由を聞く。
廊下を歩き出したカイトは頭をガリガリと掻きながらはっきりと告げた。
「お前は…多分何かを奪われたんだよ…あいつにな…」
「とうっ!やっ!えいっ!」
上へ上がっていくカイトとアリスの二人。
カイトが鎖で学生達を縛りながらカイトの対処が間に合わない学生の急所を外して射抜いていく。
殆どの学生を制圧し終えた後アリスはぐでーとしながら壁にもたれかかった。
「チッ…数が多過ぎんだよ…」
「い、一旦休憩しない?もうここ五階だよ?それに操られている人も少なくなっているし…」
「うんうん、そうだよ、やっぱり休憩は必要だよね♪」
「ッツ!!」
壁にもたれかかっていたアリスを鎖で引っ張って後退する。
先程まで二人がいた場所に居なかった筈のあの子供がいた。
「えー、逃げなくてもいいのにーもうー、僕何か悪いことした?あー、そういえば自己紹介がまだだったね♪僕は浅丘♪カイト、君と遊びに来たよ♪」
「あぁ、めちゃくちゃ悪い事してる、お兄さんの気分を害したっていう悪い事してた」
鋭い眼で子供の隙を窺う。
その空気の中にいるアリスはまだ状況が分からないのか子供に弓を向けようとせずに息を呑んでいる。
「えぇ〜、ただ遊んでいるだけなのに?子供のゲームに口出ししないでよ!」
「はっ、そんなのが子供のゲームなら世の中の子供全員おねんねしてた方がいい」
「あーあ…しょうがないなぁ…」
子供がゆっくりとアリスに指を向ける。
その動きはやけに軽く落ち着いた様な感じで一つの言葉を口にした。
「バーン」
その一つの言葉を口にした時にはアリスの左肩から赤い血が滲んでいた。
「えっ?…これ…どうゆう…」
血が滲んでいる場所を押さえて何が起きたのかを考えるアリス。
瞬時にカイトは今取れる行動を即刻移した。
「アリスッ!!」
浅丘と名乗る子供に鎖を放ちアリスを抱え、床を異能で強化した足でおもいっきり床を蹴りつけてから近場の窓を突き破り脱出する。
蹴りつけた事によって簡単に崩れた床は目の前の子供を巻き込んで崩壊させる。
「ふぅ…まぁ、逃げれたからいいだろ」
「ねぇ、私、今の状況だとスカートの中見えちゃうんだけど…早く下ろしてくれない?」
「いや、今は無理だ、無理矢理鎖を反対側の校舎に打ち付けて片手ぶら下がっている状態だし、この高さからお前を下ろしたら怪我するだろ」
「それはそうだけども…」
鎖を操って隣の校舎の窓を蹴り破る。
すぐにアリスの怪我の様子を確認するが弾痕すら無く、血はもう出ておらず何も残ってなかった。
「なぁ、お前はここにどんな感じの物を受けたんだ?」
「そんな事よりも!見た?」
恥ずかしいのを抑えて赤面しながら見たのかどうかを聞くがそんな事なんて気にせずアリスの左肩をさすったりしていた。
左肩を触られている時にむっと頬を膨らませてカイトをぽかぽかと殴る。
「痛みは?」
「いや…なんとも…てか、カイトは左肩を触っていたの?」
「は?まて…おい!お前今どこ触っているか分かるか?」
嫌な予感が頭に過ぎる。
すぐにアリスの左肩を触ってから左腕を軽く揉む。
そして、思いっきり強くアリスの手を握り締める。
何かを察したように立ち上がって黒鎖の手袋を嵌め直す。
「え?何言ってるの?触っているかなんておかしいよ、てかカイト私のどこも触ってないじゃん♪カイトの変なの」
「アリス、お前…今すぐシズカの所に行って治してこい」
「えっ?なんで?こんな元気なのに?どうして?」
突然の事に驚いたアリスは立ち上がってカイトの方を向いて理由を聞く。
廊下を歩き出したカイトは頭をガリガリと掻きながらはっきりと告げた。
「お前は…多分何かを奪われたんだよ…あいつにな…」
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