学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)

怪盗80

第38話:無茶をしてはいけない。

「ねぇねぇ、早く僕の所に来て遊ぼうよ♪待ってるよ?」

学園内の生徒会室の椅子に座り込む子供。
その笑顔には恐怖が見え隠れしていた。

「うるせぇなぁ…今あいつが来ているから…はぁ…これやるから黙っておけ」

もう一人窓に腰掛けている荒々しい女が苛立った様な口調で泣き顔の画面をつけた子供にみかんを投げつけた。



「おし、学園には着いたけど…これは…」

「ゔぁぁぁぁ…あぁぁぁ…」

学園内では殆どの学生が装飾品をつけられて操られていた。
しかも学生が多くいる為か、武装している奴らが多い。

「ひどいな…」

「ね、ねぇ、どうするの?この人数は…」

「ん〜…なぁアリス、お前の古代武装って最高飛距離ってどれくらいだ?」

「えっ、た、多分だけど…45mくらいかな?そんな事聞いて何か解決でも…」

弓を取り出し構えて憶測を話した。
仕方がない、そう呟きながら手を前に突き出す。
カウボーイが投げ縄をするように鎖を回して数十メートル先の窓枠に引っ掛けた。

「おし、これで中に入れる」

「ね、ねぇ…もしかして…この鎖を渡って?」

「そうだが…何か問題があるか?」

「あるよ!大あり!こんな細い場所歩ける訳ないじゃん!!てかさっきの弓の話は!?」

「覚えておいた方が良いと思ってな」

カイトの肩をバンバンと叩くアリス。
ため息を吐きながらジタバタしてるアリスの腰辺りを抱える。

「少し、目を瞑っていればすぐに着く。」

「えっ、はっ?は?嘘でしょ?そんな無理矢理なんて…」

「おーし、行くぞ〜」

「ちょっ!待っ!!!いやぁぁぁぁ!!」

ピョンピョンと鎖の上を跳ねるように渡っていくカイトに抱えられているアリスは少しだけ涙を流しながら泣いていた。



「ぜ、絶対、この状況が解消したら絶対に言う事聞いてもらうからね!」

「はいはい、わかったわかった。
でも…その前にだ…」

学園内に侵入してからすぐに出会ったのは操られて武装ずみの学生達。
各々、バットや剣、槍などの武器でじりじりと迫ってカイト達をやろうとしているのだろう。

「ああぁぁぁぁ…」

「カイトっ!ここはっ!」

振り向いた瞬間には鎖がアリスの顔の真横を通っていた。
その真横にある鎖からは教室を射す太陽の光に反射して煌めいていた。
ギャリギャリと嫌な音を立てながら操られている学生達を制圧していく。
制圧された殆どの学生を無視しながら歩き出す。

「おし…まず初心者に親切じゃないゲームマスターをぶっ潰しに行くぞゴラァ!」

「えぇ…もぅ!待ってよ!」

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