学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)

怪盗80

第35話:文化祭開催決定したけど主人公は?

その夜、自室にて。

「さて、カイト…この前の約束覚えているよな?」

無言な室内に響くシズカの声。
その様子を見ているアリスは止める事すら出来ない。
何故なら…。

「なぁ…なんで俺、縄で縛られてるの?」

「そりゃ、逃げるからな、それなら縛って寝ればいい」

「考え方が暴論なのですがそれは…」

「知らん!てか寝ろ!寝た後はちゃんとしてるから!」

「アリス…すまん、助けてくれ…」

「そ、そうですよ!カイトが嫌がってるじゃないですか!だから私が一緒に寝ます!」

おい、待て、何言ってんだ?
たまに馬鹿げた事を先走るこいつは何を考えているのか分からない。
縛られている俺を引き寄せて抱きついてくるが息ができなくて苦しい。

「そんな事学園長には聞かない!なんせ無理矢理寝るからな!」

「いいえ!私が寝るんです!カイトとは絶対寝かせませんから!」

ごちゃごちゃしている間に自身のベッドで寝ながら聞いていた。

「私が!」

「私が!」

「「一緒に!寝る!」」

「そうか、お前らで一緒に寝るんだな、俺は寝る」

そう言ってのそのそ布団を取り出して寝始めるカイトを横目に見て二人とも肩に手を置いて笑顔で寝るまでカイトの足を蹴っていた。
そして一週間経った日…リビングにてアスカが仰向けになって倒れていた。

「なぁ、なんでこんな事になってんの?」

「カイトくん…」

「あ、アスカ!!くそっ!い、一体誰が…」

「これを…」

手渡された紙を開くとそこにあった文章に青ざめた。
そこに書かれていたのは俺が身体的に一番駄目な奴だった。

《文化祭開催決定!!》

「って事で!!カイト!一緒に文化祭に出よう!」

「よし、寝る」

いつもの如く冷斗がなぜか居てそのまま茶をすすっていた。
てか、なんでお前ここにいるの?

「ふっ…カイトくん…君と一緒に文化祭に出ようじゃないか!そして!君を…」

「なぁ…お前ら今、この状態で言えるの凄ぇな…」

「「へっ?」」

二人が振り向いてみたらそこには頬を膨らませた小町と冷斗が居るところにはいつもいるであろう葵が笑顔で微笑んでいた。

「会長…カイトさんを困らせたらダメじゃないですか♪だからちゃんと文化祭では私と一緒に回りましょうね♪」

「アスカちゃん…カイトくんも忙しいみたいだからさ♪一緒に回るよ♪」

「ざまーみろ!このまま俺は一人でずっと引きこもるんだよ!」

「「カイト…後ろ後ろ」」

引きずられている二人が俺の背後を指差しているが何の事だろうか…。
ゆっくり背後を向くと素晴らしい笑顔で笑っているアリスがいた。
気のせいだ…俺は何も見ていない…。

「カイト…」

「は、はい…」

背後から聞こえてくる声色はとても暗く誰だって起こっている事が分かるような声で話し掛けてくる。
気のせいだと信じるべく改めて背後を振り向いてもやはりアリスは笑顔のままだった。

「そんな事考えていたんだね…」

「だったら…カイトがダラけないように私が一緒に行ってあげるからね♪」

違う意味で震えているカイトを掴むと玄関に向けて歩き出した。
玄関の柱を掴んで抵抗するがいつもよりアリスの力が強く引き剥がされそうだった。

「やめっ…待て!何処に連れて行く気だ!あっ!アラタ!助けてくれ!」

「すまんカイト…俺はそっちの味方なんだ…諦めてくれ…俺だって…守る物があるんだ…」

やけに優しく俺の最期の抵抗である柱から手を外した。

「「「アラタ(さん)(くん)!お前(貴方)(君)絶対に覚えてろよ(おいてよ)(おいてね)!」」」

「いやー、疲れたなぁ…」

「な、なぁ…お前が暇ならよ…明日一緒に…」

恥ずかしがりながらアラタに話しかけるアカリ。

文化祭開催まで残り5日。



「あれ?なぁ、これどうした?こんなに大量に作って意味あるの?」

「意味あるから作ってんだろ?」

ホムラが呆れたように目を向けると一人の男性が机の上に大量に乗った指輪を取って笑いだした。

「それに…これを使ったゲームをするんだから大量に用意しなきゃダメでしょ?」

指輪が大量に入った大きな袋を手渡すとホムラはめんどくさそうに持っていった。

「さぁてと…ホムラさん♪これあそこに送っておいてね♪頼んだよ♪」

「はいはい…」

扉から出るホムラは乱暴に扉を閉めると舌打ちをしながら袋を何処かへ運んでいった。

「学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く