学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)
第25話:いつもと同じ平和でアホみたいな日常。
学園内、綺羅星寮地下1階。
カイトが目をさましてから1週間が過ぎた頃の朝方。
「んっ…」
「おい、変な声出すなよ読者に勘違いされるだろうが」
「だってぇ…カイトが…てか読者って何?」
「黙ってろ…それよりも…」
大声を上げるかの如く口を開け指を指して叫んだ。
指を差した先には…
「腹筋をするだけでそんな声を出すんだよ!ほらあと3回!」
「カイト〜私の組手の相手してよー♪」
「お前はシズカとでもやっておけ、それか走っておけ」
「ねぇ、私にだけ当たりきつくない?」
「そりゃあ、昔からカイトの布団に入ってきたり下着を強奪したりしてたからな」
相手にするのがめんどくさそうなカイトに付きまとっていたユリを慰めているシズカ。
「てかなんでカイトが突然こんな事やり始めたの?いつものカイトなら無視してたのにね」
腹筋が終わりゆったりと組手の準備を始めるアリスはカイトの方を見ながら煽るように話し出した。
「でも、カイトと同じように古代武装を持っている今の私ならカイトに勝てるんじゃ…」
「辞めておいた方がいいよ?カイトってまだこの学園都市に来てから一度も本気出してもいなかったもんね♪」
シズカに慰められながらカイトの方を向いて話し出したユリを呆れたように見ながら黒鎖の手袋を嵌めてズレかかったマフラーを巻き直す。
その後ベンチからストップウォッチを持ってきて時間を設定し始めた。
「んじゃ、最初は5分で俺の体にある的を射れば今日は上出来だな」
壁に打ち込んである的を指差して知らせた。
「うん、分かった…って!何その服!!本気過ぎるでしょ!」
「何言ってんだ?ただの服だろうが」
「たしかにそうだけど…カイトはなんでいつもの戦闘用の服を着ているの?」
シズカに慰められているユリがふと思った事を口に出した。
「そりゃ、一方間違えたら身体に穴開くからな…よし!来い!」
渋々古代武装の弓を構えて射る用意をするとしなるように弓を引き絞った。
ピョンピョンと跳ねて身体を慣らすカイトに向けて3本の矢を放った。
その矢は真っ直ぐに的に向かっていくが3本のうち2本はカイトの鎖で撃ち落とし1本は拳に巻いた鎖でによって落とそうとするが…。
「カイト!それだけじゃ止まらないよ!私の矢は止まることを知らない!」
3本とも鎖を撃ち砕き真っ直ぐ的へ撃ち込まれた。
「おいおい…なんだよ、あん時は虚だったけどもその弓ヤバイだろうが!」
「カイトの手袋の方がヤバイと思うけどね!!」
的に当たった矢は的を突き破りコンクリート製の壁に穴が空いていた。
カイトは間一髪のところで射線から外れていたので怪我はなかった。
「てか、なんでカイトはこの矢に触れれたんだ?普通なら消し飛んでるだろ」
「知るか、それもこの手袋の能力なんじゃねぇの?」
カイトが壁に刺さった矢を引っこ抜くと光で作られた矢はすぐ消えて原型を留めなかった。
「てか、本当この手袋は丈夫だよなぁ…」
「そんな事言っている場合じゃないでしょ!もう7:00だよ!?ほらさっさと学校に行こう!」
「あとの片付けはシズカ頼んだ!」
着替えを済ませたアリスとユリに引っ張られて行かれるカイトに手を振って見送った。
「あれ?何か言い忘れていた事があるような…まぁ、いっか!」
そんな事を思いながらシズカは地下を元に戻して自身の部屋へと戻っていった。
「えっと…夜桜燐って言います…現在彼氏無しの女の子です♪」
「「なんでこうなった!」」
やはりこの学園では普通ではない事が起きる。
その事を改めて実感させられたカイトであった。
「とりあえず、自己紹介でも…」
少しやつれた担任に言われながらも髪を耳にかきあげながら自己紹介をした。
その仕草の一つ一つが俺以外の奴らは可愛く見えてしまうのだろう。
「彼氏募集中でーす♪でも荒川君みたいな男の子じゃないと受け付けないんでそこんところよろしく♪」
「オッシャァ!!!」
「キャー!!可愛いぃ!」
「んじゃ、燐の席は…窓際の席が空いているしそこでいいな」
普通は担任に指定された席に歩き始めるのだが燐は俺の隣にいた男子生徒の耳元で話をしたら男子生徒はすぐに席を立った。
その男子は指定された席に座ると男子生徒の席には燐が座った。
現在状況は俺がアリスと燐の板挟み状態と言った方が正しいだろう。
「よろしくねカイト♪」
「後で一緒に付いて来い」
「わかったわかったって♪さっ、勉強勉強♪」
「あと今週はテスト終盤だから頑張れよぉ〜」
担任のやる気の無い様な声が聞こえて授業(ランク戦)をしに行く学生やすぐに帰宅する学生を横目で見ながら燐に近づいた。
空回りをした燐を無言でスルーして席を立ち上がる。
俺と燐が話している間アリスは頬を膨らませながらジッと見ていた。
「さてと、説明して貰おうかこのクソ学園長」
「聞きたい事があるならその呼び方止めろこの飯だけ美味い暴力黒髪坊主が」
「「あぁ?」」
両者とも相手の胸倉を掴んで一触即発の雰囲気を醸し出している
「とりあえず!シズカ学園長から話を聞かないとダメでしょ?だから待と?」
雰囲気を感じたアリスが二人の間に入って落ち着かせる。
「チッ…なんで燐がここに居るんだよ、あいつは一般人なんだぞ!それにあいつは古代武装を使っていた身体にも影響を受けているんじゃ…」
「影響が無かったんだよ…あの古代武装…人工的に作られたものみたいでな他人が触れた瞬間に崩壊した」
深く息を吸って考えるカイトを見ているアリスと燐は互いに互いの顔を見た。
「あの…私はどうすれば…」
「んー、燐の処分は今の所は保留かな?でも月一度の検査を行って貰えればこの学園で過ごせばいい。念の為に寮も取っておいたから安心してくれ」
そういうとシズカは燐の手元に地図と鍵を投げ渡した。
「あの、古代武装って異能力者は使う事すら出来ないんですよね?」
「本来ならな、まぁ、コイツはイレギュラーみたいなもんだから何故か知らんがこの古代武装はカイトしか使えない」
「逆を言えばコレを俺以外の奴が使おうとしたら能力すら使えないただの手袋に成り下がるって事だ」
黒鎖の手袋を取り出して見せるとアリスは深々と考えた。
「だからカイトは私達にとっては殆ど使える戦力占めながらも守らなければならない対象でもある…難しいもんさ」
シズカがやれやれという様な仕草でアリスに向けて話す。
その仕草を見たアリスは先程の考える様にしていた顔をいつも通り和かに笑いながら無愛想なカイトの手を取った。
手を取られたカイトはめんどくさそうな顔をした後に手を振りほどこうとするが少し思い留まりそっぽを向いたままアリスの手を握り返した。
「本当はお前の事を俺が守らなきゃいけねぇんだよ…だけど…まぁ…こーゆーのも良いかもな…」
そっぽを向いたまま不器用に頬を指で掻いた。
手を握っている時間が過ぎていくと何故か机の下からカメラを持った冷斗とどこにいたのかユリが興奮した様にカメラやらを持って赤面していた。
「あっ!今何って言った?ねぇ!ねぇ!カイトのあんな顔初めて見たんだけど!ねぇ!誰か写真撮ってない!?」
「安心したまえ!僕が写真を撮っておいた!コレを学園内のカイト君ファンに売り付ければ高値で売れる!カイト君待っててくれ!」
「てめぇら…そこに直れ!!説教してやる!!」
ユリと冷斗の二人は写真を現像する為に逃げカイトはデータが入っているカードを壊す為に追っかけた。
「やっぱりカイトはあの顔が1番カッコいいや」
「ほほぅ…アリスお嬢様がそんな言葉を知うなんてねぇ…」
「いや…その…//」
「安心しなって、誰にも言いやしないさ、でもまぁ…カイトにはユリと私が居るから安心しろ♪」
ニカッと笑うシズカに冷や汗をかきながらカイトの後を追うアリスを笑った。
シズカ自体はこの時を楽しんでいた。
カイトが目をさましてから1週間が過ぎた頃の朝方。
「んっ…」
「おい、変な声出すなよ読者に勘違いされるだろうが」
「だってぇ…カイトが…てか読者って何?」
「黙ってろ…それよりも…」
大声を上げるかの如く口を開け指を指して叫んだ。
指を差した先には…
「腹筋をするだけでそんな声を出すんだよ!ほらあと3回!」
「カイト〜私の組手の相手してよー♪」
「お前はシズカとでもやっておけ、それか走っておけ」
「ねぇ、私にだけ当たりきつくない?」
「そりゃあ、昔からカイトの布団に入ってきたり下着を強奪したりしてたからな」
相手にするのがめんどくさそうなカイトに付きまとっていたユリを慰めているシズカ。
「てかなんでカイトが突然こんな事やり始めたの?いつものカイトなら無視してたのにね」
腹筋が終わりゆったりと組手の準備を始めるアリスはカイトの方を見ながら煽るように話し出した。
「でも、カイトと同じように古代武装を持っている今の私ならカイトに勝てるんじゃ…」
「辞めておいた方がいいよ?カイトってまだこの学園都市に来てから一度も本気出してもいなかったもんね♪」
シズカに慰められながらカイトの方を向いて話し出したユリを呆れたように見ながら黒鎖の手袋を嵌めてズレかかったマフラーを巻き直す。
その後ベンチからストップウォッチを持ってきて時間を設定し始めた。
「んじゃ、最初は5分で俺の体にある的を射れば今日は上出来だな」
壁に打ち込んである的を指差して知らせた。
「うん、分かった…って!何その服!!本気過ぎるでしょ!」
「何言ってんだ?ただの服だろうが」
「たしかにそうだけど…カイトはなんでいつもの戦闘用の服を着ているの?」
シズカに慰められているユリがふと思った事を口に出した。
「そりゃ、一方間違えたら身体に穴開くからな…よし!来い!」
渋々古代武装の弓を構えて射る用意をするとしなるように弓を引き絞った。
ピョンピョンと跳ねて身体を慣らすカイトに向けて3本の矢を放った。
その矢は真っ直ぐに的に向かっていくが3本のうち2本はカイトの鎖で撃ち落とし1本は拳に巻いた鎖でによって落とそうとするが…。
「カイト!それだけじゃ止まらないよ!私の矢は止まることを知らない!」
3本とも鎖を撃ち砕き真っ直ぐ的へ撃ち込まれた。
「おいおい…なんだよ、あん時は虚だったけどもその弓ヤバイだろうが!」
「カイトの手袋の方がヤバイと思うけどね!!」
的に当たった矢は的を突き破りコンクリート製の壁に穴が空いていた。
カイトは間一髪のところで射線から外れていたので怪我はなかった。
「てか、なんでカイトはこの矢に触れれたんだ?普通なら消し飛んでるだろ」
「知るか、それもこの手袋の能力なんじゃねぇの?」
カイトが壁に刺さった矢を引っこ抜くと光で作られた矢はすぐ消えて原型を留めなかった。
「てか、本当この手袋は丈夫だよなぁ…」
「そんな事言っている場合じゃないでしょ!もう7:00だよ!?ほらさっさと学校に行こう!」
「あとの片付けはシズカ頼んだ!」
着替えを済ませたアリスとユリに引っ張られて行かれるカイトに手を振って見送った。
「あれ?何か言い忘れていた事があるような…まぁ、いっか!」
そんな事を思いながらシズカは地下を元に戻して自身の部屋へと戻っていった。
「えっと…夜桜燐って言います…現在彼氏無しの女の子です♪」
「「なんでこうなった!」」
やはりこの学園では普通ではない事が起きる。
その事を改めて実感させられたカイトであった。
「とりあえず、自己紹介でも…」
少しやつれた担任に言われながらも髪を耳にかきあげながら自己紹介をした。
その仕草の一つ一つが俺以外の奴らは可愛く見えてしまうのだろう。
「彼氏募集中でーす♪でも荒川君みたいな男の子じゃないと受け付けないんでそこんところよろしく♪」
「オッシャァ!!!」
「キャー!!可愛いぃ!」
「んじゃ、燐の席は…窓際の席が空いているしそこでいいな」
普通は担任に指定された席に歩き始めるのだが燐は俺の隣にいた男子生徒の耳元で話をしたら男子生徒はすぐに席を立った。
その男子は指定された席に座ると男子生徒の席には燐が座った。
現在状況は俺がアリスと燐の板挟み状態と言った方が正しいだろう。
「よろしくねカイト♪」
「後で一緒に付いて来い」
「わかったわかったって♪さっ、勉強勉強♪」
「あと今週はテスト終盤だから頑張れよぉ〜」
担任のやる気の無い様な声が聞こえて授業(ランク戦)をしに行く学生やすぐに帰宅する学生を横目で見ながら燐に近づいた。
空回りをした燐を無言でスルーして席を立ち上がる。
俺と燐が話している間アリスは頬を膨らませながらジッと見ていた。
「さてと、説明して貰おうかこのクソ学園長」
「聞きたい事があるならその呼び方止めろこの飯だけ美味い暴力黒髪坊主が」
「「あぁ?」」
両者とも相手の胸倉を掴んで一触即発の雰囲気を醸し出している
「とりあえず!シズカ学園長から話を聞かないとダメでしょ?だから待と?」
雰囲気を感じたアリスが二人の間に入って落ち着かせる。
「チッ…なんで燐がここに居るんだよ、あいつは一般人なんだぞ!それにあいつは古代武装を使っていた身体にも影響を受けているんじゃ…」
「影響が無かったんだよ…あの古代武装…人工的に作られたものみたいでな他人が触れた瞬間に崩壊した」
深く息を吸って考えるカイトを見ているアリスと燐は互いに互いの顔を見た。
「あの…私はどうすれば…」
「んー、燐の処分は今の所は保留かな?でも月一度の検査を行って貰えればこの学園で過ごせばいい。念の為に寮も取っておいたから安心してくれ」
そういうとシズカは燐の手元に地図と鍵を投げ渡した。
「あの、古代武装って異能力者は使う事すら出来ないんですよね?」
「本来ならな、まぁ、コイツはイレギュラーみたいなもんだから何故か知らんがこの古代武装はカイトしか使えない」
「逆を言えばコレを俺以外の奴が使おうとしたら能力すら使えないただの手袋に成り下がるって事だ」
黒鎖の手袋を取り出して見せるとアリスは深々と考えた。
「だからカイトは私達にとっては殆ど使える戦力占めながらも守らなければならない対象でもある…難しいもんさ」
シズカがやれやれという様な仕草でアリスに向けて話す。
その仕草を見たアリスは先程の考える様にしていた顔をいつも通り和かに笑いながら無愛想なカイトの手を取った。
手を取られたカイトはめんどくさそうな顔をした後に手を振りほどこうとするが少し思い留まりそっぽを向いたままアリスの手を握り返した。
「本当はお前の事を俺が守らなきゃいけねぇんだよ…だけど…まぁ…こーゆーのも良いかもな…」
そっぽを向いたまま不器用に頬を指で掻いた。
手を握っている時間が過ぎていくと何故か机の下からカメラを持った冷斗とどこにいたのかユリが興奮した様にカメラやらを持って赤面していた。
「あっ!今何って言った?ねぇ!ねぇ!カイトのあんな顔初めて見たんだけど!ねぇ!誰か写真撮ってない!?」
「安心したまえ!僕が写真を撮っておいた!コレを学園内のカイト君ファンに売り付ければ高値で売れる!カイト君待っててくれ!」
「てめぇら…そこに直れ!!説教してやる!!」
ユリと冷斗の二人は写真を現像する為に逃げカイトはデータが入っているカードを壊す為に追っかけた。
「やっぱりカイトはあの顔が1番カッコいいや」
「ほほぅ…アリスお嬢様がそんな言葉を知うなんてねぇ…」
「いや…その…//」
「安心しなって、誰にも言いやしないさ、でもまぁ…カイトにはユリと私が居るから安心しろ♪」
ニカッと笑うシズカに冷や汗をかきながらカイトの後を追うアリスを笑った。
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