学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)

怪盗80

第16話:ヒロイン達は主人公と一緒に遊園地に行くそうです。

寮を出て学園に入る道を横切って歩いていた。

「おーい、てかどうやって遊園地に行くんだ?」

「私の乗り物だが…どうかしたか?」

シズカの言葉を聞いた時に死んだ魚のような目をしてアスカに伝えた。 

「なぁ、アスカこの先の道に大きな駐車場ってあるのか?」

「えっ?よく知ってるね、確かにこの先には来場者用の巨大駐車場が…」 

何か感づいたのかアスカはカイトの問いに対して答えるとすぐに苦笑いをしてカイトの方を向いた。
苦笑いをしながらカイトもアスカの顔を見るとアスカだけが冷汗を垂らした。

「おし、着いたぞ〜私が呼んでおいた大型の車だ、ほらさっさと乗れ」

シズカが指差したのは昔からよく見覚えがある、すこし迷彩柄が残っている白色の特殊部隊のワゴンカーだった。
自然迷彩の柄が塗り直されたのか白くなっていた。
確か、シズカは運転ができなくて部下の奴にまかせてたな。
俺達が乗り込むと運転席には寝るためのアイマスクをつけた短髪の男性が運転席で寝ていた。
三列目にカイトとアリス、アスカが座った時に窓から冷斗と葵さんがこちらへ走ってくるのが見えた。

「シズカ学園長ー!僕達も連れて行ってもらってもよろしいですか?」

「ん?あぁ、いいぞ元からお前も連れて行く気だったからな」

嬉しそうな笑顔で冷斗はワゴンカーに乗り込み、葵は先に座った冷斗に向かって殺気を出しながらカイト達の列前の二列目に付いて座った。

「よーし、全員乗ったな、それじゃ遊園地に出発だ!」

「「「「イェーイ!」」」」

「おい、起きろ出発だ」

「は、はぃ!!」

運転席で寝ていた男性を起こすとすぐさまエンジンをかけてバスを発進させた。
(多分、あいつ部隊の鈴木だったか…休日なのに連れ出されたんだな…鏡越しでも分かるぞお前の気持ち…)
(あの黒いマフラーをしている男の子絶対に元隊長の荒川さんだよな、確かすこし前に辞めた筈なのに…ヤバっ、鏡越しに目が合った!俺は何も見てない何も見てないぞー)
運転席で鏡を見ている運転車と鏡越しで運転者の大変さを感じていたカイトは運転者は涙を流していた。
その考えとは逆に鏡越しに同情を向ける顔をしてカイトは運転者を見ていた。


「アスカちゃんはちゃんと座ってて♪」

小町がアスカを自分の隣の席に座らしていた。

「小町さん…あの動け無いんだけど…」

シートベルトやら紐やらで縛られている苦笑いのアスカ。
その逆に小町はとてつもない笑顔でアスカの隣に座りなおして笑顔のまま黙っていた。

「カイト〜♪ポッキーいる?」

アリスがバッグからポッキーの箱を取り出すとカイトにポッキーを向けた。

「貰っておく」

「カイトくん、これ茎わかめなんだけど食べるかい?」

「あ、あぁ…」

右手におやつがわりだろうか茎わかめを持った冷斗がカイトに茎わかめを渡そうとすると。

「カイトさん、茎わかめなんて食べなくても大丈夫ですよ?代わりにこれをどうぞ♪」

葵さんがそんな変な事を許してくれる訳でもなく冷斗の右手から茎わかめを取って食べると代わりに美味しそうなクッキーを手に置いた。
そして葵は冷斗の右手を強く握り締めていた。

「葵ちゃん!?痛いから痛いって!!」

「私が痛くないので大丈夫です」

「おーいポテチ食う奴ー」

「あっ、私のチョコ食うなよ!」

「カイトー♡私を力強く抱きしめてー//」

う、うるさい…。
そんな時間が過ぎていくにつれ遊園地に近づいてきた。

「カイト!見て見て!遊園地だよ!すごい大きい!」

窓ガラスを開けてはしゃいでいるアリスを眺めていた。
目をキラキラさせているアリスとは逆に声にならない悲鳴で小町に抱きつかれているアスカ、葵に手を握りつぶされている冷斗が声にならない悲鳴で鳴いていた。
遊園地内にある駐車場にワゴンカーを停めるとシズカが先に降りてワクワクしていた。

「おーい、さっさと降りて行くぞ!カイト!お前は私と一緒に遊ぶんだぞ!」

「嫌だわ!まぁ、俺はアリスと一緒にまわるよ」

「うん!」

カイトに勢いよく抱きついたアリスをなだめるとシズカは泣きベソをかきながらカイトをぶん殴っておりカイトが降りる時には運転手の目を見て目合わせをすると運転手はビクンと驚いていた。


遊園地内に入るとそこには大きな観覧車やメリーゴーランド、ジェットコースターなどがあった。
それを見たアリスとアカリは目をキラキラと輝せながら見ていた。

「カイト!さっそくジェットコースターに乗ろ!」

「ちょ、引っ張んなって、アスカ少し行ってくる」

「い、行ってらっしゃーい」

「さ、アスカちゃんも一緒メリーゴーランドでも行こうねー」

アリスに腕を掴まれてジェットコースターの方へ連れてかれた。
その後に続くように小町がアスカの手を引いてメリーゴーランド乗り場へと連れてかれた。

「さてと、俺たちも行くかな…ってアレ?」

車から降りたアラタが残っている筈のユリに声を掛けようとするがそこにはユリはその場に居なかった。

「ユリならカイトを追っかけていったぞーあいつ足が速いからなぁ…」

呆れながらアラタの目を見ると落ち込みながらとぼとぼ遊園地へと歩いていった。
その場面を見ていた葵は冷斗の手を取り半ば強引に遊園地に入っていった。

「あれ?私は?」

「多分お留守番じゃないですか?荒川さんだって無視していましたし、だって年m…痛いですって!部下に手をあげるなんて流石に元上官でも許されませんよ!」

運転席に座りながらシズカに意見した男性はシズカのアイアンクローを喰らっていた。
一方でカイト、アリスは。

「カイトー、これ乗ろ♪」

「ちょ、待ってくれ…ジェットコースター三回連続乗ってからのメリーゴーランドはきついって…」

「そう?それじゃあ休憩しよ♪」
 
遊園地内にある近くのハンバーガーショップに入り椅子に座ると隣にはぐったりとした様子の冷斗が椅子に座っていた。

「お前もか…」

「うん…葵ちゃんから逃げて来たんだ、流石にずっと手を握り締められているなんて嫌だよ…」

「そうか…大変だったな…」(カチャ…)

「か、カイトくん?何してんの?」

「あっ、葵さん?今、メリーゴーランド近くの遊園地内のハンバーガーショップで冷斗と居るんだけど一緒に…」

ポケットから携帯を取り出すと葵に電話すると冷斗はすぐさま立ち上がりその場を後にしようとしたが。

「離してくれないかな?」

「断る」

椅子に座りながらカイトは冷斗の肩を掴んだ。
冷斗はそれを振り切りハンバーガーショップから出ようしたが。
自動ドアが開きそこには見たことが無い程のとても和かな笑顔の葵と鉢合わせした。

「カイトくん…君も一緒にどうだい?楽しいと思うよ♪」

「すまん、俺アリスを待っているから駄目だ」

カイトからの連絡を受けた葵に捕まった冷斗はカイトに助けを求めるが聞かずにいた。

「あれ?さっきまで冷斗生徒会長が居なかった?」

「あいつなら葵に連れてかれた」

「あっ、うん…」

注文しておいたチーズバーガーを持ってきたアリスはカイトの顔を見てさっき起きた事全てを察した。

「ねぇ、次はおばけ屋敷に行こうよ!」

昼ごはんを食べ終わると手を引かれておばけ屋敷の近くまで行こうとしたところ、
電柱にもたれ掛かっていたユリが居た。

「あれ?君たちはラブラブだねぇ〜あーあ、カイトが一緒に遊んでくれないからさびしいなっ!」

俺達に近付いて抱きつくユリを離してから話を聞いた。

「カイトはアリスちゃんと一緒にいるの?」

「あぁ、てかシズカは何処に行ったんだ?なんか入り口で喚いていたのは分かったが…」

この遊園地内であって無いシズカの事をユリに尋ねるとユリは目を閉じて呆れていた。

「シズカさんなら、運転手の鈴木さんが馬鹿やらかしたから説教されてるよ?」

「あー、やっぱり鈴木だったか…あいつも大変だな」

察するかの様な顔をしてユリと話している途中でアリスがふと思った事を二人に質問した、

「そういえば…カイトとユリさんの関係ってなんなんですか?」

「あー、コイツは俺が入っていた部隊の仲間だよ、当時から俺の枕や下着を奪う常習犯だったんだが…」

「そうだよ!カイトったら酷い事するんだよ!ユリを縄で縛ったりして…ユリ何もしてないのに…」

「いや、お前はすこし反省しろ」

スタスタと歩きながらお化け屋敷へと向かっていたのだが、なぜか二人だけで入らないといけない限定的なお化け屋敷だった。

「カイトはユリと一緒にお化け屋敷に入るの!」

「いやいや、私だよね?カイト」

お化け屋敷に着いた途端にアリスとユリのどちらが一緒に入るのかと喧嘩が勃発していた。

「おいおい、そんな事で喧嘩すんなよ…お前ら二人で行ってこいよ、男女じゃなくていいなら女同士でもいいだろ?」

無難な案を提案したが二人は呆気を取られてポカンと口を開けていた。 

「「あっ…」」

結局、喧嘩をしていた女二人でお化け屋敷に入ることになった。
その間、カイトはお化け屋敷前のベンチで座ってボーと待っているとシズカがおもむろにベンチに座った。

「よっ、なんだ?楽しんで無いのか?」

「こんな人の取り合いが起こるような事が楽しいと思うのか?」

「あはは…でもお前も変わったよな」

ベンチに座りながらシズカは優しく微笑んでカイトの顔を見た。
顔を見られたカイトはそっぽを向いて無愛想に反論した。

「何がだよ…何も変わってなんかないだろ」

「いやいや、昔のお前は今と全く違ってたからこーゆー所には縁がなかったろ?」

「…まぁ、そうだな」

ポケットから携帯を取り出すと突然カメラアプリを起動させて横を向いているカイトの顔をカメラでパシャリと撮った。
だが、カイトは横を向いたまま無視を続けた。

「あーあ、カイトが構ってくれないから後で寮に帰ったらカイトの部屋で全裸でゴロゴロしてやろうかなー」

「お前それ冗談でもやめろよ」

横向いていたカイトはシズカの頭を軽く叩こうとするとお化け屋敷から抜け出してきたアリスとユリが走ってきた。 

「あー!カイトがシズカさんとイチャついてる!」

「シズカ学園長!これ以上カイトとイチャこらしないでください!」

「おっと…それじゃ、私はこれで失礼しておくよあと、お前はあの子達を頼んだよ」

「はいはい…てか逃げないとまずいんじゃないか?」

呑気に喋り出したシズカは少しだけ涙目の二人に追っかけられ…ずにその奥で座っていたカイトの方へと飛びかった。

「カイトとはユリがイチャつくんだよ!」

「ユリさんとイチャつくなんて駄目です!カイトは私と一緒にまたお化け屋敷に入るんです!」

二人がまた喧嘩をしているとカイトはふと口を開けようとすると。

「よし!次は観覧車に乗ろう!」

「そうだね!よーし、カイト行くよ!」 

「おいおい…勘弁してくれよ…」 

二人に両腕を掴まれて観覧車の方へと強制的に連れてかれた。
最終的にこの後カイトは遊園地内のアトラクションを全て二人に回らされてから、酒に酔ったシズカの酒が抜けるまで帰りの車内と寮も合わせて5時間程抱き付かれていた。

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