学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)

怪盗80

第15話:主人公は過去に見た事がある三日月が懐かしいそうです。

アリスは音廻にカイトが言っていた事を避難させた観客席の奴らに説明し、俺たちのペアは第2回戦に行けるようになった。
そして、金髪を保険室に連れて行ったカイトとシズカは目を覚ました金髪に質問をしていた。

「まず、お前がはめていた指輪は銀髪の女から貰ったのか?」

「誰?銀髪なんて知らないわよ…てか、なんで私が保険室のベッドで寝かされているのよ…」

金髪はベッドに座りながら首を横に振るとカイトは落ち着いて金髪に今日の日付を伝えた。

「えっ…今日ってペアバトル大会2日前なんじゃ…」

「そうか…分かった、今はゆっくり休んでくれ」

カイトとシズカは保険室から出ると廊下にて話しながら歩き出した。

「記憶を消されていたのか?それにあの指輪は昔お前から貰った資料だと指輪に記憶消去の機能は付いていなかった筈だが…」

「あいつら細かい所に手を加えやがって…
多分だが、あいつに指輪を渡したのは燐に間違いないな、指輪をはめている時に自身の口から銀髪の女って出していたからな」

カイトは悔しく目を塞ぐと、シズカがカイトの頭を軽くポンポンと叩いた。

「そう深く考えるな、ほら、さっさとアリスちゃんの所に行かないと心配するぞ」

「あぁ、そうだな」

カイトは深呼吸をすると明るい目に変わった。  
シズカはカイトの目が変わった事を確認すると口を開いた。

「あと、私に奢ってもらわないといけないしな」

「お前のその言葉でさっきのいい先生的な雰囲気が無くなったぞ」

カイトはシズカに向かって嫌味を言うとシズカは何を言っているのかと首を傾げた。

「まぁ、いいや…ほら、さっさと行くぞ」

「はーい、それじゃあ、私は高級アイスのバニラが良いなぁー」

カイトはシズカの口から出たアイスの値段を思い出し、絶対にアリスも高額な物を要求すると考えるとポイントでも買えるが、現金払いの方がいいだろうと思っているとアリスから電話が来た。

『カイト!あの子の容体大丈夫だった?』

「あぁ、安静にしておけば数日で回復するだろう、それと詳しい話はまた後でな」

『うん!あっ、私はカイトの寮に居るからね♪』

カイトは携帯の画面を切り替えポケットに入れ、シズカと一緒にアリスが待っているカイトの寮へと向かった。


「ただいまー」

カイトとシズカは寮へ戻り玄関の扉を開けると寮の住人全員とアリスがクラッカーを準備してアスカが持っているくす玉に〔《カイト・アリスペア》ペアバトル大会進出おめでとう!!〕と書いた紙を入れようとしていた。

「「「「「あっ…」」」」」

「…(バタン)」
(絶対開けたらダメな時に開けたんだが…)

そっとカイトは玄関の扉を閉めた。
扉の向こうではバタバタと忙しそうに準備しているのだろう。
音が収まってからまた扉を開けるとみんながクラッカーをこちらに向けて放ってアスカのくす玉を割った。

「なんか…ごめん…」

「…アラタさん、今のしょんぼりしているカイトを私の部屋に連れて行ってください、ご飯が終わるまでには終わるのでお願いします!!」

「んっ?詳しく理由は聞かないが分かった!」

不意をつかれたカイトはアラタに抱えられてユリの部屋に連れてかれた。

「ま、まぁ、カイトは飯が作れないみたいだし今日はこの私が作ろうかなー♪」

「カイトくん!!待ってて今助けに行くから!」

「アスカちゃんの言う通りですね、ユリさんからカイトくんを取り返さないと…」

アカリがこの場を和ませる為に飯を作るのを提案した瞬間にアスカと小町はカイトを抱えていったアラタを追っかけた。

「ご飯はお邪魔させて貰っている私が作るって言ったのにカイトくんが必要なのかな?」

「さぁ?」

アリスとシズカは何が起きたのかわからずにアカリに案内されてリビングルームでくつろいでいた。

「ふぅ…とんでもない目にあった…」

1時間後、カイトは小町とアスカにユリの部屋に連れてかれた所で扉を強引に開けてくれた小町とアスカ達に助けられた。
カイトはリビングルームに戻るとシズカは椅子でゆったりとしてアリスは台所で料理を作っていた。

「あっ、カイトー♪もうすぐカレーが出来るから待っててね」

「あぁ、分かった」

カイトは椅子に座るとニヤニヤとシズカが立ち上がってこちらへ来た時に。

「みなさん、私の特製カレーが出来ましたよー」

アリスが寮にいる奴に大声で知らせると二階からドタバタとアラタが降りてきた。
その次に小町とユリが睨み合いながら降りてきてそれを宥めながらアスカが降りてきた。

「うまい!私よりうまい!」

「あぁ、美味しい」

カイト達はみんなでカレーを食べていた。
シズカは何処から買ってきたのか分からないが酒を飲んで酔っ払っていた。

「いやー、カイトの飯が食いたいよ〜、やっぱり私専属の料理を作る人をだなー」

シズカは酔っ払っているのか、シラフなのか分からないが俺の肩に胸を乗せてきた。
正直言ってこうなると本当面倒くさい。

「おい、重いからやめろ」

「い〜や〜♪この体勢が楽なんだよぉ〜あと、私は酔っ払ってにゃい!」

シズカは酔っ払いながらカイトに抱きついた。
うわっ、酒くっさッ!あの短時間でどれだけ飲んだんだよ…。
シズカの口から匂ってくる酒の臭いに呆れながら肩を抱える。

「頼むアリス…シズカを介抱してくれ…」

「う、うん…」

優しくアリスはシズカをカイトから離すと今度はアリスの方に絡んでいった。

「アリスちゃんはめっちゃ可愛いなぁ〜♪こんなに大きな胸を持っててさー♪」

そう言うとシズカはアリスの胸を揉みながら抱き着き、そのまま寝てしまった。

「ふぅ…、今回は思ったより早く寝てくれたな」

「今回はって、悪い時だと何分くらい抱き着いたままなの?」

「3時間」

みんな疲れたようなカイトの口から発せられた言葉に納得していた。
夜中にもなると疲れたのだろうか遊びながらリビングのソファーやら地面で寝てしまった。
地面で寝ていたカイトは目が覚めてしまい玄関をでて外にある椅子に座りながら三日月をみていた。

「なんだ、まだ起きていたのか」

「お前はただ酒が抜けただけだろ。てか、いい加減酒はやめておけ」

シズカがカイトの隣に座ると懐かしそうな顔をした。

「そういえば、あの時もこんな夜だったな」

「あぁ、今では懐かしいけどな」

シズカとカイトは両方とも出会った時の事を思い出していた。


4年前の三日月が綺麗な夜。

「おい…お前…特殊部隊か…?」

「あ?なんだ?お、お前、その怪我…救急班を呼べ!早く!」

デリートから抜けると裏切り者の扱いになる。
その時に負った傷を庇いながらも特殊部隊の駐屯地に向かいその場で倒れた。

「んっ…ここは…」

少年時代のカイトが目を覚ますとそこは綺麗で清潔感がある病室だった。
怪我をしたところは包帯が巻かれており多少の痛みはあったが動けるまでにはなっていた。

「気づいたみたいだな、ここは特殊部隊の駐屯地内の病院だ、それに聞きたい事はこちらもあるのだがいいかな?デリートの団長…カイトだったか?」

その場で寝ている少年時代のカイトに上官時代のシズカが銃口を向けていた。

「すまないけど、その銃は降ろしてくれない?俺は戦いに来たんじゃないお前達にとっていい話を持ってきたんだ」

「ほぅ…なら教えて貰えたいな、そのいい話とやらを」

シズカは銃口を突き付けたまま少年時代のカイトに尋問するように話し掛けた。

「俺はデリートを抜けた…」

「!?な、何…そんなの信じる訳が無いだろ!!」

上官時代のシズカは少年時代のカイトを信じずにカイトに銃口を突き付けたままだった。

「生憎だけど、本当の事なんだよなぁ…」

カイトはデリートに入った経緯、デリートに殺した奴がいた事を話した。
シズカはカイトの目を見てみると真っ直ぐとこちらを見ていた、シズカは銃を降ろすと近くにあった椅子に座った。

「…だいたい話は分かった、それではとりあえず保護と言う事で処置を取ろう」

「待った、その処置を取る前にこれを見なよ♪」

カイトは自分のバックから何かの資料を取り出すとシズカに渡した。
その資料を見るとシズカは目を疑いながらカイトを見た。
その資料には保護監視職員と特殊部隊の一人がスパイである確実な証拠であった。

「それはこの特殊部隊にいる俺達のスパイの仲間の名前だ、もっと詳しい事はこちらの資料にある、保護監視だとこのまま口封じで俺は殺されていたなぁ…」

「お前…本気か?…」

「取引だ、俺をお前らの部隊に入れろ、そしたら他の資料を渡す、それと朝昼晩のご飯付きな」

カイトはベッドから起き上がりながらシズカと取引をした。

「ははっ…お前最高だな、分かった取引成立だ私達はそれ最高の物を貰ったんだ、朝昼晩の食事と食後にはデザートを付けてやろう」

「ふーん、デザートね…」

シズカは胸元にあったトランシーバーを取ると、施設内に放送を入れた。

『総員、明日の朝礼にて重大事項を発表する覚悟しておけ』

そして次の日、朝の朝礼にて。

「はーい、元デリート団長の荒川カイトくんでーす、これからよろしくー」


「なんて言ってな!」

シズカは何処からかコーラを持ってくるとカイトに渡した。

「でも、お前に会えて良かったもしお前に会えてなかったら死んでたかもな」

「そうかもなぁ…お前はこれからも燐を殺す為に戦うのか?」

シズカは自分のコーラをキャップを外してコーラを飲むとカイトは静かに答えた。

「あぁ、アイツと約束したんだ絶対に仇は打つ…」

カイトは首元に着けている黒色のマフラーを強く握った。
シズカはカイトの仕草を見ると目線を逸らして俯いた。

「今は亡き友達との約束か…なんか悪かったな、それじゃおやすみ」

「あぁ、おやすみシズカ」

カイトは自分の部屋に戻ってみると…

「はぁ…はぁ…ツッ…//」

「…お前何やってんの?」

カイトのベッドでナニをしているのだろうかユリがいた。
顔を赤らめながらカイトのベッドでシているユリに近づいた。

「んっ//はぁ…あっ…zzZ」

「おい、お前は寝る前に何か言う事があるだろうが…」

「いたい、痛いって」

カイトはユリの頭を掴むとユリは痛がって起きた。
ユリの服は乱れており隙間から肌色が見える。

「ん?謝る事…あっ!カイトの下着でオn…」

カイトはユリをパジャマの首元を掴むとズリズリと引きずって廊下へ放り出した。

「お前はもう俺の部屋に入るな」

「ちょ、ちょっとー!!もっとカイトの下着で…」

その夜、ユリは何度もカイトの部屋に入ろうとしたがカイトに引きずり出された。
廊下でユリは朝まで起きていた。


「あれ?カイトくんは?」

アリスは一階のアカリの部屋で起きてリビングに向かうとカイトがいない事に気づいた。

「あー、多分自分の部屋で寝てるんじゃね?」

アカリが寝ぼけながらアリスに伝えるとアリスは二階へ上がっていった。
二階の廊下には誰もいなくて静かだった。
アリスはカイトの部屋のドアノブに手を掛けると鍵はかかっていなかった。

「カイトーおはよう」

ベッドで寝ているカイトはすうすうと寝息を立てていた。
その場を見たアリスはすぐさまカイトを起こさないようにそっと近くと、枕元に置いてあった黒色のマフラーに目が行った。
(このマフラー、カイトが言うにはひんやりしているみたいだけど…本当なのかな?)
興味津々にアリスはカイトの枕元に置いてある黒色のマフラーに手を近づけるとカイトはアリスの手を握った。

「アリス…頼む…そのマフラーには触らないでくれ…」

「う、うん…」

アリスの手を離すとまた眠ってしまった。
カイトが寝たのを確認すると寝ているカイトの顔を見て部屋を後にした。
その十分後カイトはベッドから起き上がり大事そうにマフラーを巻いた。
マフラー巻きながらカーテンを開けた。
部屋にはカーテンからの日差しが差し込んでいた。
窓を開けると冷たい空気が入り込んでとても清々しい朝だ。
その清々しさが今の自分には嫌になってくる。

「ハル…お前はなんで俺にこのマフラーを巻いてくれたんだ…」

首に巻いたマフラーが外から吹いた風でなびいていた。
そして風になびくマフラーを口元に戻してカイトは深く考え込んでいた。
二階から一階に降りてリビングに向かうとアリスがキッチンに立って朝ご飯を作っていた。

「あっ、おはよう♪ほら早く食べて休日を楽しもうよ♪」

「そうだよ、さっさと食べて遊園地に行こっ?」

とても美味しそうな匂いが匂っているのが気がついた。
机の上を見るとスクランブルエッグと焼いたベーコン、そしてコーンスープが置いてあった。
先に起きていたのかアスカが朝食を食べている隣にシズカが座っていた。

「おーい、アリスの飯をさっさと食べて遊園地に行くからな」

シズカが綺麗にナイフとフォークを使いながら朝ご飯を食べていた。
(こいつ、まだ居たのかよ…てか遊園地なんて寝ぼけているのか?)
椅子に座って朝ご飯を食べ、自分の部屋で服を着替えてリビングへと向かうと寮の全員が私服で待っていた。

「おーし、さっさと行くぞ!遊園地!」

リビングで笑いながら話しているアラタはアスカの肩をポンポンと軽く叩きながら話していると、突然。

「わ、悪りぃ!女の子なのに肩を軽々しく叩いちまって悪りぃな…」

「アラタまで…もう誰だって僕の事を女の子って言うね!」

腕をぶんぶんと振ってアラタに殴りかかっている涙目のアスカを小町が抑えた。
涙目のアスカは小町に抱き抱えられて玄関へと連れてかれた。

「聞いてないんだが!?てかペアバトル大会は!?」

「あれ?言ってなかったか?会場がボロボロになったから修理の為、明後日に延期になったんだよ?全く…誰だよ会場をボロボロにした奴」

ため息をつきながら肩を落とすアラタが話す。
ニヤニヤとにやけながら椅子に座っているシズカと苦笑いをしているアリスはカイトの方を見ていた。

「そ、それなら仕方がないな…よーし、息抜きに遊園地に行くかぁ」

ジーと見ているアリスとシズカの目を合わさないように目をそらしてすぐさま自分の部屋に行き支度をしてからみんなで寮を出た。


「ふーん、やっぱりサボるにはカイトくんの部屋が一番だなぁ〜」

ステップをしながらサボる為にカイトの寮へ向かっている冷斗。
寮へ着くとそこには。
《今日は寮のみんなで遊園地に行くので寮の扉は空いていません》

「……え?」

「お目当てのカイトさんは居ないみたいですね、ではサボろうとしていた練習の続きをしましょう♪」

門の影に隠れていた葵が冷斗の先回りしてのだろう、冷斗を練習場へと連れて行った。

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