学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)

怪盗80

第13話:主人公はほとんど身内の所為で色々な事があったそうです。

アリスが弓を貰ってから一週間が経ちペアバトル大会が開催された。
未だにアリスが持っている天穿つ剛弓は何も変化がなくただ時間だけが過ぎていた。

「ねぇ!飴買ってきてもいい?」

「はいはい、買いたきゃ買ってこーい」

アリスが嬉しそうに走って行くのを見ていたカイトは机のあるベンチに座りながら自分の携帯を見ながら買ってきたたこ焼きを食べていた。

「はぁ…なんでこんな事になったんだよ…」

カイトは8個あるたこ焼きを食べながらアリスを見失わないように確認していた。
この状態になったのは数十分前…

「いやー、今日は大会だ!だから時間まで屋台を回ろうよ♪」

「待て待て、屋台も出ているのかよ!つーか、アカリやアラタはどこに行ったんだよ」

寮の周りを見渡してみても二人の影は見えなかった。
苦笑いをしながら頬を掻いている小町はカイトに説明をし始めた。

「えっと、アラタさんは『俺…大食い大会に参加しないといけないからじゃあな!』と行ってしまって…
アカリちゃんは『私、腕相撲大会で優勝してくるよ…』
なんて言って走って行ってしまいました…」

あいつら、元気だなぁ…てかアラタの大食い大会なら分かるがアカリの腕相撲大会って大丈夫なのか!?と思いながらも会場へと向かっていたところ。

「おーいカイトー、一緒に回ろうよー」

「あ、アリス…小町さーんすみません少し行って来ます」

カイトはアリスに腕を組まれて連れ去られた。
小町はその場面を見てほのぼのとした笑顔で飛び跳ねながら手を振っていた。

「いってらっしゃいー、カイトくんも頑張ってねー♪」

小町はたわわな胸が揺らしながらカイトを見送った。
そして今に至る。

「てか、お前分かってんだろうな今日ペアバトル大会があるんだぞ、それにシズカからの調査もあるからな」

「分かってるよ!決して遊んだりしてません!」

そう言いながらアリスはたこ焼きでも食べたのだろうか口元にソースがつけながらカイトの話を聞いていた。

「お前、たこ焼きとか食べたか?」

「ん?た、たこ焼きなんて食べてないよ!」

アリスはカイトから目を逸らしてカイトの右手の方を見た。
右手にあったたこ焼きが8個から5個になっていた事に気がついた。

「なぁ、もしかして俺のたこ焼き食べた?」

「!!?い、いやー知らないなぁ〜」

アリスは突然汗をかいて目をキョロキョロとして動揺していた。
カイトは呆れながら右手にあったたこ焼きをアリスの前に置き。

「ほら、食いたきゃやるよ、一個も食べれば十分だしな」

「ありがと!いやーカイトならくれると思ったよ♪」

アリスはカイトの手にあったたこ焼きを取るとひょいひょいと口に運んだ。
「おっ、カイトじゃーん、私にもーたこ焼き奢 っ て?♡」

シズカが猫なで声でカイトにおねだりをすると。

「お前は奢る方だろうが….全く…」

呆れながらカイトはベンチから立ち上がるとさっき買ったたこ焼きの屋台に行きたこ焼き8個を買ってシズカに渡した。

「サンキュー、んで調子はどうだ?しっかり調査しているか?」

「あぁ、一人満喫している奴が居るけどちゃんとしてるよ、てか、こんな中で古代武装を持っている奴を探すなんて馬鹿げてるぞ」

カイトはため息をつきながら嫌味を吐くとシズカはニヤニヤとにやけながらカイトのバックから携帯型の何かを取り出した。

「一つ言い忘れたが、これ使えば近くに適応してある古代武装があれば反応するぞ?」

「は?それを先に言ってくれよ…」

カイトはすぐに携帯型のものを手に取るとシズカに向かって。

「それじゃ、少し周りを歩いてくるよそれで反応があれば楽だしな」

カイトはその場から走り出すと数十秒後にある所でうさぎぬいぐるみを着ながら面白い事をしていた、その場には沢山の人の目の前にはウサギのぬいぐるみを見ていた。
ウサギのぬいぐるみは周りの人に離れるようにとハンドサインを送るとバク転をしながら空中で二回転周りながら着地した。
(おお、すげぇ!あのぬいぐるみ誰が着ているんだ?)
そう思っているとウサギのぬいぐるみは自分の頭を取って正体を明かすとそこには冷斗の顔が出ていた。
(えぇ、なんであいつがウサギのぬいぐるみを着てるんだよ…)
そう思いながら立ち去ろうとすると携帯型反応機が震えて反応をし始めた。

「!?これって反応だよな…」

カイトは周りを探すが周りにさっきの冷斗の芸で周りにはギャラリーが多くて特定するにも前に進む事すら出来なかった。
冷斗がある程度の芸を終わらせたのだろう冷斗は一礼をしてどこかへ行ってしまった。
ギャラリーは芸が終わるとゆったりとバラバラに分かれた。

「…反応が治った?まさか反応が薄れた?」

(まさか、相手にもこの反応する物があってバレたのか?くそっ…)
カイトはこの事をシズカに知らせるためにシズカの元へ戻った。

「そうか…だが、これで古代武装を持っている生徒が居るって事は確定したんだ、上々だ」

「んで、アリス….お前は何していたんだ?」

アリスに向かって質問するとアリスはアイスを目の前に出し。

「カイトの為にアイスを買っていました!」

「ありがとう…じゃねぇーよ!お前は少しくらい手伝えよ!」

その後、アリスはカイトにひたすら説教されてぐったりしていた。


「あれ?カイトくんじゃないか、さっき僕の芸を見ていたでしょ?」

「あぁ、冷斗か、てかお前よくあんな事ができるよな…」

冷斗がウサギのぬいぐるみを着ながらカイト達と合流すると笑いながらカイトと肩を組んだ。
そしてベンチに座りながら話は進んだ。

「僕はこーゆーイベントは好きなんだよ、それに聞いた話なんだけど自分の身体能力を活性化させる指輪が出回っている話を聞いてね、ちょっと気になったからこれを着ながら調べていたんだよ」

「あー、うん、うさぎの着ぐるみを着なくてもいいんじゃないか?それにそんな指輪あったら絶対にヤバイ指輪じゃねーか!」

(確か、昔デリートに入っていた時に指輪型の身体能力向上デバイスがあったよなでもアレは使うと死に至るデバイスだったが…まさかな…)
カイトは冷斗に買ってきたお茶を渡してベンチに座りながら話した。

「あれ?カイトー、そのウサギのぬいぐるみ誰?」

「あぁ、こいつは冷斗だよ、てか、お前はいい加減ぬいぐるみ脱げよ…」

冷斗はぬいぐるみを脱ぐといつもと同じ笑顔があった。

「あれ?アリスさん、その肩に掛けている物は?」

「これですか?これは天穿つ…ただの弓です!」

カイトがアリスの頭を軽く叩き口を滑らさないようにアリスの目を見た。

「アリスの弓がこの前の事件で壊れちまってな、それの代用品だ」

「あー、そうなんだね、おっと…僕は仕事に戻るよ二人ともペアバトル大会頑張ってねー」

冷斗はぬいぐるみを着なおすと走って行ってしまった。
アリスは肩に掛けてあった天穿つ豪弓をテーブルの上に置くとぐったりと力を抜いて座り込んだ。

「この弓重たい〜、なんでずっと持ってないといけないのー」

「はぁ…お前のその弓は俺の手袋と同じくらいの武器なんだぞ、まだ、適応してないみたいだから護身用で持っておけ」

カイトは弓を持ち上げると何も反応がなくただの重たい弓だった。

「そういえば、お前はどうするんだ?弓は壊れてるし、この弓は使えないし…」

「これでなんとかならないかな?」

アリスがバックから取り出した物は片手用のナイフ刃渡りは15cmくらいだろう。

「使えるのか?」

「うん!弓使いにはこれくらい出来ないとね!」

そう言うとアリスは鞘を付けたナイフをテクニカルに回していたが、ナイフが手から滑り落ちた。

「…いや、その…これは…」

泣き出しそうになるアリスを励ましながらも自分の手袋の調子を確認した。

「うん、分かったから泣くな…俺も泣きたくなってくる…でもこの大会の上位に入らないと古代武装を持っている奴なんて出てこないだろうし…頑張ろうな」

「カイトのバカー!!!」

カイトの背中をポカポカと殴るが軽くあしらっていた。


「えー、学園内の最強のペアはどのペアだ!ペアバトル大会の開催だ!!!」

「うおぉぉぉ!」

観客からの大きな盛り上がりを見せていた。

「さて、解説をするのはこの学園の理事長!荒波シズカ理事長だ!そして、実況要員の放送部の部長!かつ美少女の音廻おとねちゃんだぁ!」

実況席にはシズカと茶髪でポニーテールの女の子がいた、その子が多分音廻だろう。
音廻と名乗る女の子は実況席でマイクを持ちながら観客を沸かせていた。

「なぁ、あの音廻って奴自分から美少女って言っているけど、美少女なのか?」

「え、えーと…美少女だと思う…よ?」

カイト達は待合室で抽選の結果を待っていた。
「さて、今回の参加ペアはこの6ペアだ!」

《小町・アスカペア》《一年最強ペア》《カイト・アリスペア》《謎の美少女・謎のうさぎの着ぐるみペア》《???ペア》《ランクBペア》

大きなディスプレイから全ペアの画像が映し出された。

「あれ?どうしてこんなに少ないんだ?本当ならもっといただろ」

控室で疑問を持った事を感じ取ったかの様に横から一人の生徒が司会の音廻に何かの紙を手渡すと驚いたのかすぐにマイクを手に取って話始めた。

「えっと、なになに?本来は20ペアだったのに少ない原因は何故か大食い大会に出ていた10ペアがアホみたいに食う黄色の髪をした男と勝負してボロボロに負けてお腹を壊して出場棄権、そのほかの4ペアは幼女に腕相撲でボッコボッコにされて腕の骨が折れた…みたいですね」

(は?待て待て、あの二人何してんの?てか骨を折る腕相撲ってどんなだよ!小町達は分かるけどうさぎの着ぐるみって絶対にあいつだよな…)

カイトは嫌な予感を感じながらも待合室のお茶を飲んでいた。
その横でアリスはまださっきの事を思い出したのか頬を膨らませて少し怒ってジュースをストローでブクブクとしていた。

「さてさて!皆さんお待ちかねの対戦相手の発表だ!では、シズカ理事長、この箱から二個ずつ取ってください」

「うむ、(ガサガサ…)これだ!」

シズカは箱の中から2個のガシャ玉を取り出して開けると。

「えーと、1回戦は…《ランクBペア》と《謎の美少女・謎のうさぎの着ぐるみペア》ですね!」

発表はどんどん続き。

「えー、第三回戦!《カイト・アリスペア》と《1年B組最強ペア》!」  

「おっ、呼ばれたな、よし頑張るぞ」

「う、うん、頑張ろう!」

発表が終了して思っていたよりも時間が余ったのだろう、突然インタビュー企画が開始された。

「さて、《謎の美少女・謎のうさぎの着ぐるみペア》の二人に来てくださいましたがえっと…うさぎの着ぐるみさんは本当に着ぐるみなんですね」

うさぎの着ぐるみはスケッチブックを取り出してペンで文字を書いて筆談をしていた。
〔はい、僕達のペアはとても仲の良いペアです〕
書いて見せた時に隣の美少女から横腹に拳が入ったのは見なかった事にしよう。

「その…もう一人の美少女さんはとてもかっこいいですね、何というか、男のイケメンオーラが漂ってくるような…」

うさぎの着ぐるみのとなりにいたペアの片割れはタキシードに目を隠すようなマスクをしており一見イケメンと見間違う。そして耳にかかった髪を綺麗な指で耳にかけた。

「はい、お恥ずかしいのですが私は男ではなく女です」

「あっ、そうでしたか、すみません」

美少女は愛想が良い笑いでインタビュアーの会話を楽しんでいた。
そして今度はなぜか俺たちの所に来た。

「さて、今回のダークホースと言ってもいい《カイト・アリスペア》!カイト選手は転校初日にランクBの生徒を倒してしまう程の実力者!カイト選手!」

音廻は自分の目の前に座り込みインダビューを開始するとすぐさま俺に触れると観客席からは大きな声援が響いた。

「とある生徒会長に聞きましたがカイト選手はチームに入ってないそうですがそれなら是非私のチームに!」

「あの、すみません、俺はチームとかはまだわからないので断らさせてください」

何故か会場からカイトへ向かってブーイングが響いた。

「えーと、冗談は置いておきまして…カイト選手は優勝の自信はあるのでしょうか?」

「まぁ、あるとは言えないんですけど!?」

アリスがカイトの腕を組んでアリスの方に寄せていった。

「あと、私達に勝てるもんなら勝ってみろ!って言ってやる!」

「馬鹿っ、煽ってどうするんだよ!すみません、少しカメラを…ちょ、アリスは動くなって!」

カメラが倒れて画面からはドタバタという音だけが聞こえていた。
放送事故のような事が起こってしまった。

「えー、なんだか大変な事が起きていますが多分大丈夫でしょう!」

音廻はカメラを直してインタビューを終了した。

「それでは!第1回戦!《ランクBペア》と《謎の美少女・謎のうさぎの着ぐるみペア》の試合開始!!」

音廻が第1回戦の試合開始を宣言した。
そして波乱の起こるペアバトル大会が始まった。

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