学園内の最低ランクの学生がこの世の悪を成敗するそうです。(仮)
第2話:元特殊警官は正義ではなく偽善で動いているそうです。
ドーム内。
「なんだよ...これ...」
そこではもうバトルは始まっており戦況は誰が見ても片手斧の生徒が相手を戦闘不能にしていた。
片手斧を持った赤髪の生徒は武器を持っていない白髪の少女に向かってまだ攻撃を仕掛けている。
その非情な場面を見たカイトは冷斗の顔を見て。
「おい!助けてやらねぇのか?このままじゃ死んじまうぞ!」
「んー、彼女だってこのまま自分自身で降参をしなければ死ぬ危険があるのはわかっていると思う、だけど...」
近くの座席からヒソヒソと生徒の声が聞こえた。
その声は蔑みを含んだ様に。
「あいつ、実家を守る為に此処に入ったらしくて、これで負けたら明日で退学みたいだぜ。」
「は?何それ、そんな三流の所から来た奴なのかよw
てか、早く降参しとけよ、絶対に負けるんだからさw」 
「てか、こんな所に三流がいるのが悪いだろ、さっさと負けろよ。」
「ほら、帰れ!帰れ!」
ドーム内での罵声、血を流しながら立つ少女、嘲笑う生徒達。
「このランクバトルは娯楽としても成り立っているし、あまり口出しもできない..ここで彼女が負けるのであれば、周りの話を聞く限り明日位で退学は確定だね。」
尚も続く罵声、息を切らしてもなお、立ちあがる彼女、生徒達からの下卑た笑い。 
ステージに立っていた彼女を見てカイトの心には何か引っかかっていた。
(この学校のルールがわかってきた、弱い者は負け、強い者が勝つ、そんな単純で簡単なルール誰にだって分かる。けど...)
「クソ野郎が...」(ボソッ)
「ん?何か言ったかい?」
「あっ、いや、すまない、少しお手洗いに...」
「そっか、お手洗いはさっきの廊下を左に進めばあるよ、右はステージに出る通路だから気をつけてね♪」
冷斗が何故ステージへの道を教えてくれたのは分からないけど、ありがたい。
鞄の中に入っていた紅く鎖の装飾がされている黒のグローブを握りしめ、マフラーで顔の半分を隠し、重々しくグローブをはめた。
「ふぅ...」
カイトは冷斗から教えてもらった?中央のステージへと繋がる通路へ駆け出し、ステージ上へと飛び出した。
(タンッ...)
ステージ上では突然の事で驚いている生徒二人と観客席の全員の声、それを構わずに話始めた。
「このバトル、俺が引き受ける...」
突然現れた俺に驚いた片手斧の生徒と白髪の生徒、その逆に冷斗はその場面を喜んでいるのか微笑みながらステージを見ていた。
「はぁ?何を言っているんだ?お前。
今はこいつとバトルしてるんだ、邪魔だからさっさと退け。」
「大丈夫か?早く担架で運んであげてくれ。」
カイトは赤髪の生徒を無視し、白髪の少女に向かって、軽く応急処置をしている。どうやら右腕から出血と骨が折れているみたいだ。
「な..なんで、助けて..くれたん..ですか?私、ただのEランクなのに...なんで…」
少女は泣きながら、嗚咽し、涙を流して質問した。
「あー...おまえの事情なんてしらないし、ただの...俺の気まぐれ。」 
「ふぇっ...」
「なっ!?お前、自分の気まぐれだけでそのランクEを助けるのか!?馬鹿にも程があるだろ!」
赤髪の生徒が驚きながらカイトに向かって話している。
観客席にいる奴らもその言葉に驚いたかのようにざわついていた。
「あぁ、馬鹿だよ...少なくとも俺はそう思っているよ」
ステージ上に立った俺の脳裏によぎったのは過去に起きた凄惨な事故の記憶。そして、目の前にいる嗚咽をしながらも泣いて何も行動ができなかった白髪の少女、その少女とあの時の自分を重ねていた。
「じ、自分から...でもまぁ、勝負の代わりはお前でいいんだな、お前が負けたらそいつのポイントを全て貰うからなぁ!」
赤髪は笑いながら片手斧を軽々と振り回し俺に片手斧の刃を向けた。
「分かった...」 
俺は声色を変え、さっきまでの声色とはうって変わり、無意識のうちに相手を威嚇する声色になっていた
「お前、名前はなんて言うんだ?」
赤髪の生徒は声色が変わった事に気づいたのだろうが、そのまま顔色も変わらずに笑いながら問いかけた。
「今日転校してきた荒川カイトだ、覚えておけ」
自分自身の名前で答えたからにはもう後戻りはできない。
「はっ!カッコ付けやがって、まぁいい、オラァ!!」
片手斧を振り回して、不意打ちを繰り出したが、カイトに華麗にかわされると同時に片手斧の周りには炎の球が現れた。
「オラァ!これが俺の異能力!炎!この火ならなんでも操れるんだよ!これで沢山のクズを燃やして倒してきたんだよ!!」
(ブゥン!!) 
「そうか、お前は...」
空中に跳躍して炎を避けながら相手の攻撃も避け、冷酷な声色で相手に話していた時に再び脳裏に焼き付いている記憶。
「あぁ?何かいったか?」
尚を攻撃をやめない生徒に対して少し笑いながら話した。
「いや..何でもない、多分お前は一生俺に勝てないと思うぞ...
古代武装黒鎖の手袋解放...」
カイトはステージ上で言葉を発すると同時に、一瞬世界が暗くなり、片手斧の生徒の炎が全て消え、次の瞬間には赤髪の生徒の手足に地面から出ている黒い鎖に繋がれている。
その光景にドーム内では静寂が訪れる。
「な、なんなんだよ、これ、動けねェし!!異能も使えない!何をしやがっt...」
突然、異能が使えなくなった事に驚き混乱している相手の質問も受け付けず、俺は拳と蹴りを相手の顔に一発打ち込み、そのまま崩れるように相手は倒れた後、生徒を縛っていた鎖は跡形もなく砂が零れ落ちるようにスッと消えていた。
「終わりだな...」
マフラーを口元に持っていき、そのまま、静寂が続くドームを後にした後、ステージの出入り口にいたシズカは引きつった顔で。
「カ〜イ〜ト〜、ちょっとこっちこいや!」
「えっ!ちょ..」
シズカに拘束されてすぐさま何処かへ連れてかれた。
「お、おいさっきの奴何者なんだよ...」
「生徒データにあんな奴はいたか?」
「データにも無い!!アイツは一体何者なんだ?」
「早く情報を集めてリーダーに報告だ!」
(ザワザワ)
カイトが来たことによりこの学園の空気が変わった事にカイトだけは知る由もなかった。
(ここにカイトがいるって事はシズカさんの仕業かな?
またカイトと会えるなんて、嬉しいなぁー。〔クスクス〕
でも、あの事は忘れてないでしょ?
あの、事件の事を...
まぁ、この話はまた今度にしよっか、なんか空気が悪いしね♪
だけど私は待っているよ、カイト♪)
少女は穏やかに笑っていた。
「なんだよ...これ...」
そこではもうバトルは始まっており戦況は誰が見ても片手斧の生徒が相手を戦闘不能にしていた。
片手斧を持った赤髪の生徒は武器を持っていない白髪の少女に向かってまだ攻撃を仕掛けている。
その非情な場面を見たカイトは冷斗の顔を見て。
「おい!助けてやらねぇのか?このままじゃ死んじまうぞ!」
「んー、彼女だってこのまま自分自身で降参をしなければ死ぬ危険があるのはわかっていると思う、だけど...」
近くの座席からヒソヒソと生徒の声が聞こえた。
その声は蔑みを含んだ様に。
「あいつ、実家を守る為に此処に入ったらしくて、これで負けたら明日で退学みたいだぜ。」
「は?何それ、そんな三流の所から来た奴なのかよw
てか、早く降参しとけよ、絶対に負けるんだからさw」 
「てか、こんな所に三流がいるのが悪いだろ、さっさと負けろよ。」
「ほら、帰れ!帰れ!」
ドーム内での罵声、血を流しながら立つ少女、嘲笑う生徒達。
「このランクバトルは娯楽としても成り立っているし、あまり口出しもできない..ここで彼女が負けるのであれば、周りの話を聞く限り明日位で退学は確定だね。」
尚も続く罵声、息を切らしてもなお、立ちあがる彼女、生徒達からの下卑た笑い。 
ステージに立っていた彼女を見てカイトの心には何か引っかかっていた。
(この学校のルールがわかってきた、弱い者は負け、強い者が勝つ、そんな単純で簡単なルール誰にだって分かる。けど...)
「クソ野郎が...」(ボソッ)
「ん?何か言ったかい?」
「あっ、いや、すまない、少しお手洗いに...」
「そっか、お手洗いはさっきの廊下を左に進めばあるよ、右はステージに出る通路だから気をつけてね♪」
冷斗が何故ステージへの道を教えてくれたのは分からないけど、ありがたい。
鞄の中に入っていた紅く鎖の装飾がされている黒のグローブを握りしめ、マフラーで顔の半分を隠し、重々しくグローブをはめた。
「ふぅ...」
カイトは冷斗から教えてもらった?中央のステージへと繋がる通路へ駆け出し、ステージ上へと飛び出した。
(タンッ...)
ステージ上では突然の事で驚いている生徒二人と観客席の全員の声、それを構わずに話始めた。
「このバトル、俺が引き受ける...」
突然現れた俺に驚いた片手斧の生徒と白髪の生徒、その逆に冷斗はその場面を喜んでいるのか微笑みながらステージを見ていた。
「はぁ?何を言っているんだ?お前。
今はこいつとバトルしてるんだ、邪魔だからさっさと退け。」
「大丈夫か?早く担架で運んであげてくれ。」
カイトは赤髪の生徒を無視し、白髪の少女に向かって、軽く応急処置をしている。どうやら右腕から出血と骨が折れているみたいだ。
「な..なんで、助けて..くれたん..ですか?私、ただのEランクなのに...なんで…」
少女は泣きながら、嗚咽し、涙を流して質問した。
「あー...おまえの事情なんてしらないし、ただの...俺の気まぐれ。」 
「ふぇっ...」
「なっ!?お前、自分の気まぐれだけでそのランクEを助けるのか!?馬鹿にも程があるだろ!」
赤髪の生徒が驚きながらカイトに向かって話している。
観客席にいる奴らもその言葉に驚いたかのようにざわついていた。
「あぁ、馬鹿だよ...少なくとも俺はそう思っているよ」
ステージ上に立った俺の脳裏によぎったのは過去に起きた凄惨な事故の記憶。そして、目の前にいる嗚咽をしながらも泣いて何も行動ができなかった白髪の少女、その少女とあの時の自分を重ねていた。
「じ、自分から...でもまぁ、勝負の代わりはお前でいいんだな、お前が負けたらそいつのポイントを全て貰うからなぁ!」
赤髪は笑いながら片手斧を軽々と振り回し俺に片手斧の刃を向けた。
「分かった...」 
俺は声色を変え、さっきまでの声色とはうって変わり、無意識のうちに相手を威嚇する声色になっていた
「お前、名前はなんて言うんだ?」
赤髪の生徒は声色が変わった事に気づいたのだろうが、そのまま顔色も変わらずに笑いながら問いかけた。
「今日転校してきた荒川カイトだ、覚えておけ」
自分自身の名前で答えたからにはもう後戻りはできない。
「はっ!カッコ付けやがって、まぁいい、オラァ!!」
片手斧を振り回して、不意打ちを繰り出したが、カイトに華麗にかわされると同時に片手斧の周りには炎の球が現れた。
「オラァ!これが俺の異能力!炎!この火ならなんでも操れるんだよ!これで沢山のクズを燃やして倒してきたんだよ!!」
(ブゥン!!) 
「そうか、お前は...」
空中に跳躍して炎を避けながら相手の攻撃も避け、冷酷な声色で相手に話していた時に再び脳裏に焼き付いている記憶。
「あぁ?何かいったか?」
尚を攻撃をやめない生徒に対して少し笑いながら話した。
「いや..何でもない、多分お前は一生俺に勝てないと思うぞ...
古代武装黒鎖の手袋解放...」
カイトはステージ上で言葉を発すると同時に、一瞬世界が暗くなり、片手斧の生徒の炎が全て消え、次の瞬間には赤髪の生徒の手足に地面から出ている黒い鎖に繋がれている。
その光景にドーム内では静寂が訪れる。
「な、なんなんだよ、これ、動けねェし!!異能も使えない!何をしやがっt...」
突然、異能が使えなくなった事に驚き混乱している相手の質問も受け付けず、俺は拳と蹴りを相手の顔に一発打ち込み、そのまま崩れるように相手は倒れた後、生徒を縛っていた鎖は跡形もなく砂が零れ落ちるようにスッと消えていた。
「終わりだな...」
マフラーを口元に持っていき、そのまま、静寂が続くドームを後にした後、ステージの出入り口にいたシズカは引きつった顔で。
「カ〜イ〜ト〜、ちょっとこっちこいや!」
「えっ!ちょ..」
シズカに拘束されてすぐさま何処かへ連れてかれた。
「お、おいさっきの奴何者なんだよ...」
「生徒データにあんな奴はいたか?」
「データにも無い!!アイツは一体何者なんだ?」
「早く情報を集めてリーダーに報告だ!」
(ザワザワ)
カイトが来たことによりこの学園の空気が変わった事にカイトだけは知る由もなかった。
(ここにカイトがいるって事はシズカさんの仕業かな?
またカイトと会えるなんて、嬉しいなぁー。〔クスクス〕
でも、あの事は忘れてないでしょ?
あの、事件の事を...
まぁ、この話はまた今度にしよっか、なんか空気が悪いしね♪
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