声の神に顔はいらない。
316 こんなお姫様は嫌だ 3
「それにしても……何やらイメージが変わりましたね姫。貴女はそんな風に笑う人ではなかった」
パリピギャル2の人が設定を一生懸命思い出してそんな事をいってくる。それについさっきまでの彼女の事も言ってるのかも知れ無いね。確かにさっきまでと全然違うからね。もしかして本音か?
「確かにそうですね。今までの私はずっと我慢してました。我慢して我慢して……プッチンしちゃったんですよ」
「ひっ」
宰相様が素でそんな声を漏らした。まあ今の顔見てたらね。寧ろ声だけで良かったと思った。まあ声だけでも狂気が乗ってそうで誰か当てられてないか心配だけど……多分現場よりはいいだろう。なんか異常な空間にこのスタジオが成ってる気がする。
「宰相様もこれまで……本当に色々と――」
「わ、私が何をしたって言うのよ!!」
うん? これは演技なのか? あのパリピギャル2の子、これはもう完全に素じゃない? 多分普段自分が彼女に取ってる態度の事を言われてると思ったんだと思う。まあなんとかなく酷い事してそうだもんね。私にもズバズバと酷い事言うし。
そんな後ろ暗いことがあるからか、思わずキャラじゃなく、素で返してしまったんだろう。ここは私が動かないとダメだろう。
「離れなさない。いくらなんでも国の事を何もわかってない姫が宰相様にそんな態度を取るなんて失礼だと思わないの?」
「そうですね。若輩者がすみません。それで宰相様はどっちの味方なんですか?」
一転してキャピキャピした声を出す姫を演じてる彼女。いや、既に彼女は姫であって演じてはない。私だってそのくらい簡単にできるが、流石に私の年齢……やい、役の年齢ね。それでそんな声は出せない。てか彼女の中では宰相様はどんな姿なの? 男なのか女なのか……その猫なで声みたいなの女には不評でしょ。
「まあ聞くまでもないでしょうけど……未来を担う私を信じてくれますよね?」
脅迫か。そもそも根拠全くなくない? こっちは一応義母という設定上、色々と国の国の運営に関わって無いとも言えないよ。多分彼女の中では御姫様とは『最強』なのかもしれない。でもその宰相様を演じてるのは彼女を嫌ってるパリピギャル2である。否定される事を考えてないの?
「あ……うう」
おい、直接触れるのは無しじゃない。まあ机の反対側に居る子達は新人だからね。仕方ないが、マイクから離れてるよ。何故なら彼女がパリピギャル2の首筋に手を這わせて、そして顎をツツーとあげさせてるからだ。パリピギャル2はその手のせいで顎を上げる形になって、不自然な姿勢で彼女を見下げる事になってる。
「なんで私があんた――ぐふ」
これは大丈夫なのかな? 一応映像じゃないし、演技と言い張れば……なんとか……何をしたかというと、彼女がパリピギャル2のクビを締めた。締めたというか、片手だったから、喉の中心辺りを掌底した感じだった。そのせいで、パリピギャル2がむせてた。パリピギャル1は怒るかとおもったら、なんか怯えてる。
「なにしてるの。そんな事は、やめなさい」
私はとりあえず厳しめな声でそういった。すると彼女は手を離して、佇まいをただす。
「すみません、でも御母様もよくおやりになってませんか? それにとってもやさしくしたんですよ? ねえ?」
そう言って彼女は机の上に置いた手を僅かにパリピギャル2の方へとむける。それだけて「ひっ!?」と言う感じで、パリピギャル2が体をのけぞった。パリピでイケイケだった二人の面影はなくなってた。だって二人とも涙目だし。
(ど、どうしよう)
既に現場は大惨事……この寸劇のゴールは一体どこにあるの?
パリピギャル2の人が設定を一生懸命思い出してそんな事をいってくる。それについさっきまでの彼女の事も言ってるのかも知れ無いね。確かにさっきまでと全然違うからね。もしかして本音か?
「確かにそうですね。今までの私はずっと我慢してました。我慢して我慢して……プッチンしちゃったんですよ」
「ひっ」
宰相様が素でそんな声を漏らした。まあ今の顔見てたらね。寧ろ声だけで良かったと思った。まあ声だけでも狂気が乗ってそうで誰か当てられてないか心配だけど……多分現場よりはいいだろう。なんか異常な空間にこのスタジオが成ってる気がする。
「宰相様もこれまで……本当に色々と――」
「わ、私が何をしたって言うのよ!!」
うん? これは演技なのか? あのパリピギャル2の子、これはもう完全に素じゃない? 多分普段自分が彼女に取ってる態度の事を言われてると思ったんだと思う。まあなんとかなく酷い事してそうだもんね。私にもズバズバと酷い事言うし。
そんな後ろ暗いことがあるからか、思わずキャラじゃなく、素で返してしまったんだろう。ここは私が動かないとダメだろう。
「離れなさない。いくらなんでも国の事を何もわかってない姫が宰相様にそんな態度を取るなんて失礼だと思わないの?」
「そうですね。若輩者がすみません。それで宰相様はどっちの味方なんですか?」
一転してキャピキャピした声を出す姫を演じてる彼女。いや、既に彼女は姫であって演じてはない。私だってそのくらい簡単にできるが、流石に私の年齢……やい、役の年齢ね。それでそんな声は出せない。てか彼女の中では宰相様はどんな姿なの? 男なのか女なのか……その猫なで声みたいなの女には不評でしょ。
「まあ聞くまでもないでしょうけど……未来を担う私を信じてくれますよね?」
脅迫か。そもそも根拠全くなくない? こっちは一応義母という設定上、色々と国の国の運営に関わって無いとも言えないよ。多分彼女の中では御姫様とは『最強』なのかもしれない。でもその宰相様を演じてるのは彼女を嫌ってるパリピギャル2である。否定される事を考えてないの?
「あ……うう」
おい、直接触れるのは無しじゃない。まあ机の反対側に居る子達は新人だからね。仕方ないが、マイクから離れてるよ。何故なら彼女がパリピギャル2の首筋に手を這わせて、そして顎をツツーとあげさせてるからだ。パリピギャル2はその手のせいで顎を上げる形になって、不自然な姿勢で彼女を見下げる事になってる。
「なんで私があんた――ぐふ」
これは大丈夫なのかな? 一応映像じゃないし、演技と言い張れば……なんとか……何をしたかというと、彼女がパリピギャル2のクビを締めた。締めたというか、片手だったから、喉の中心辺りを掌底した感じだった。そのせいで、パリピギャル2がむせてた。パリピギャル1は怒るかとおもったら、なんか怯えてる。
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私はとりあえず厳しめな声でそういった。すると彼女は手を離して、佇まいをただす。
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