命改変プログラム
1997 前に進む為のXの問い編 370
「それって……」
「やらないよ」
そう言ってメカブちゃんはさっと指輪を隠した。いやいやとらないよ。
「いやいやとらないよ。ただどんなものなのか確かめないと」
そのために彼女にはインベントリを開いて確認して欲しい。私の言葉でメカブちゃんは自分の画面を開いた。いやでもさっきの動作……
(まさかインベントリを開く動作忘れてなかった?)
それは流石に信じられないというか、信じたくない。だってこれがプレイヤーの強みじゃん。なにせインベントリとかがあるから大きなカバンがなくてもたくさんの必要なものをいくらでも持ち歩けるわけだし。まあメカブちゃんの場合は孤児院からあんまりでないからインベントリを使うことがないのかもしれない。
そういえば、時々オウラさんとかにお買い物を頼まれたときもなぜかわざわなぜかバック持っていってそれに買ったもの入れて戻ってきたような……プレイヤーなら買ったものは自然とインベントリに入れるって事をする。
だってそれが常識だからだ。便利ってこともそうだけど、下手に持ち歩くと盗まれるリスクだってあるわけだからね。それに比べて、インベントリに入れたらそれこそ倒されない限り、ロストの可能性はない。
このLROの世界はそこそこ過酷ではある。私たちはそれこそゲーム感覚なわけだけど、NPCとかはちゃんとここに生きてるわけで、盗まれるのはプレイヤーにだけってわけじゃないのだ。だってどう考えても現地人よりもプレイヤーのほうがお金をもってるのはその通りで、プレイヤーが経済を回してたり……することの方が多いはずだ。だからこそ各国は色々とプレイヤーを誘致するような策を取ってたりするわけでね。それでいえばレスティアへと集まっちゃうのはあんまり面白くないよね。
まあけど今はそんなことではない。この妖精からもらった指輪が何なのかって事だ。もしかしたら、これが妖精の里への通行証って可能性もある。いやそうであってほしいなって思ってるよ。
「それでそれで?」
「妖精の指輪……特別な効果はない。ただの草で編んだ物だって」
「いやいやいや」
私はそんなボケはいらないよって感じでそういったよ。
「本当にそれだけだけど」
「マジ?」
それに対してメカブちゃんはコクリと頷く。沈黙が落ちる。いや、妖精はメカブちゃんの出してるぬいぐるみに抱き着いた話しかけたりしてるけどね。でも私は沈黙だよ。一応メカブちゃんはなんか楽しく妖精とおしゃべりしてる。
こういう気遣いというか、そういうのは出来るんだね。でも私は思ったよ……
「ゴミじゃん」
「え?」
私の言葉に、今まで私にかんしては気づいてないのかってくらいに無反応だった妖精が反応した。それも最悪な形でだ。いやいや、なんでその言葉を拾うの? 一番拾っちゃいけないやつじゃん! 私は急いで言い訳を口にするよ。
「やらないよ」
そう言ってメカブちゃんはさっと指輪を隠した。いやいやとらないよ。
「いやいやとらないよ。ただどんなものなのか確かめないと」
そのために彼女にはインベントリを開いて確認して欲しい。私の言葉でメカブちゃんは自分の画面を開いた。いやでもさっきの動作……
(まさかインベントリを開く動作忘れてなかった?)
それは流石に信じられないというか、信じたくない。だってこれがプレイヤーの強みじゃん。なにせインベントリとかがあるから大きなカバンがなくてもたくさんの必要なものをいくらでも持ち歩けるわけだし。まあメカブちゃんの場合は孤児院からあんまりでないからインベントリを使うことがないのかもしれない。
そういえば、時々オウラさんとかにお買い物を頼まれたときもなぜかわざわなぜかバック持っていってそれに買ったもの入れて戻ってきたような……プレイヤーなら買ったものは自然とインベントリに入れるって事をする。
だってそれが常識だからだ。便利ってこともそうだけど、下手に持ち歩くと盗まれるリスクだってあるわけだからね。それに比べて、インベントリに入れたらそれこそ倒されない限り、ロストの可能性はない。
このLROの世界はそこそこ過酷ではある。私たちはそれこそゲーム感覚なわけだけど、NPCとかはちゃんとここに生きてるわけで、盗まれるのはプレイヤーにだけってわけじゃないのだ。だってどう考えても現地人よりもプレイヤーのほうがお金をもってるのはその通りで、プレイヤーが経済を回してたり……することの方が多いはずだ。だからこそ各国は色々とプレイヤーを誘致するような策を取ってたりするわけでね。それでいえばレスティアへと集まっちゃうのはあんまり面白くないよね。
まあけど今はそんなことではない。この妖精からもらった指輪が何なのかって事だ。もしかしたら、これが妖精の里への通行証って可能性もある。いやそうであってほしいなって思ってるよ。
「それでそれで?」
「妖精の指輪……特別な効果はない。ただの草で編んだ物だって」
「いやいやいや」
私はそんなボケはいらないよって感じでそういったよ。
「本当にそれだけだけど」
「マジ?」
それに対してメカブちゃんはコクリと頷く。沈黙が落ちる。いや、妖精はメカブちゃんの出してるぬいぐるみに抱き着いた話しかけたりしてるけどね。でも私は沈黙だよ。一応メカブちゃんはなんか楽しく妖精とおしゃべりしてる。
こういう気遣いというか、そういうのは出来るんだね。でも私は思ったよ……
「ゴミじゃん」
「え?」
私の言葉に、今まで私にかんしては気づいてないのかってくらいに無反応だった妖精が反応した。それも最悪な形でだ。いやいや、なんでその言葉を拾うの? 一番拾っちゃいけないやつじゃん! 私は急いで言い訳を口にするよ。
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