命改変プログラム
1964 前に進むためのXの問い編 337
「いいよ。でもやるのは、ダブルスでどう?」
「ふーん、お姉さん、それで勝率が上がるとか思ってる? 俺たち、実はダブルスの方が強いよ。なんたってここらでは――」
「――絡み合った蛇――とか呼ばれてるんだっけ?」
「あれ、知ってたんだ?」
なんかよくわかんない会話をしてる日鞠と小学生高学年くらいの二人組。てかさ……『絡み合った蛇』ってなんだよ。それ格好いいか? とか思った。きっとこの二人の戦い方とかその卓球のスタイルとかでそう呼ばれてるんだと思うんだけど……
「でもそれで、ダブルスを挑むだなんて無謀だね。勝てないよ?」
とことん生意気なガキだな……とか思っちゃうが、きっと実際かなりの実力者なんだろう。ここにはなんかトロフィーとか飾ってあるが、ダブルスのトロフィーもあった。この二人の名前を知らないから、それがコイツ等が取ったものなのかは不明では有るが、直近の年代とかあったし、そう考えると、この二人の可能性が高い。
もしかしたらここは知る人ぞ知る卓球のエリートを生み出してる様な場所なのかもしれない。実際卓球の強豪がどの都道府県とか知らないが、やっぱり都会の方が人が多い都合上、強いやつもいそうだよね。
それに都会の方が設備が揃ってるってのもありそうだし。こういう場所もところどころにあったりするのかもしれない。自分が知らないだけでね。
「そのお兄さんのどこに惚れてるか知らないけど、幻滅させてあげるよ」
「お姉さんの前で恥、かかせてやるよ」
なんか日鞠と会話してたと思ってたガキンチョがこっちを煽りに来た。なんで僕に突っかかってくるんだ? まさか女連れで着たのが気に入らないとか? マセたガキである。卓球のラケットをそこらの人から受け取った日鞠が僕にそれを渡してくる。
「どうやって持つんだっけ?」
久々すぎて持ち方すら忘れたよ。僕は日鞠に持ち方から教わる。するとそれをみてたガキンチョ達がなんか「イチャイチャしやがって」……「せいぜい今のうちに優しくしてもらえよ」とかいってる。お前ら、小学生の時からそんな小物感を身に着けてていいのか? と思う。そのまま大人になってまで小物感を漂わせてそうだなコイツラ。
小物のエリートになってそうだ。ちょっと心配になってくる。まあイラッと来るから手加減なんてしないけどね。
「で、あいつら強いの?」
めっちゃ生意気だけど、そこら辺気になる。でもあれだけ自信があるということは……なんとなくわかるけどね。これで全然雑魚ならまさに小物――なんだが……
「強いよ。あの二人は全国に行くくらい強いね」
「いやいや、相手間違ってるじゃん」
「でもちょうどいいよ。いい相手だと思うな」
何がちょうどいいのか。流石に小学生でも全国区の選手となったら、そこらの素人に手が出せるとはおもえないけど……
「やってみようよ。私達の絆を見せつけてあげよ」
「まあ、そもそもちょっとやるくらいだしな」
遊び……そんなつもりで僕たちは互いのコートに立つよ。
「へ、ヒーヒー言わせてやる」
「宣言してやるよ。俺たちの球にお前は触れることすら出来ない。恥かくぜ」
本当にこいつらこれが素なのか? だとしたら教育を疑うが? とりあえずさっさと打ってもらいたい。
「ふーん、お姉さん、それで勝率が上がるとか思ってる? 俺たち、実はダブルスの方が強いよ。なんたってここらでは――」
「――絡み合った蛇――とか呼ばれてるんだっけ?」
「あれ、知ってたんだ?」
なんかよくわかんない会話をしてる日鞠と小学生高学年くらいの二人組。てかさ……『絡み合った蛇』ってなんだよ。それ格好いいか? とか思った。きっとこの二人の戦い方とかその卓球のスタイルとかでそう呼ばれてるんだと思うんだけど……
「でもそれで、ダブルスを挑むだなんて無謀だね。勝てないよ?」
とことん生意気なガキだな……とか思っちゃうが、きっと実際かなりの実力者なんだろう。ここにはなんかトロフィーとか飾ってあるが、ダブルスのトロフィーもあった。この二人の名前を知らないから、それがコイツ等が取ったものなのかは不明では有るが、直近の年代とかあったし、そう考えると、この二人の可能性が高い。
もしかしたらここは知る人ぞ知る卓球のエリートを生み出してる様な場所なのかもしれない。実際卓球の強豪がどの都道府県とか知らないが、やっぱり都会の方が人が多い都合上、強いやつもいそうだよね。
それに都会の方が設備が揃ってるってのもありそうだし。こういう場所もところどころにあったりするのかもしれない。自分が知らないだけでね。
「そのお兄さんのどこに惚れてるか知らないけど、幻滅させてあげるよ」
「お姉さんの前で恥、かかせてやるよ」
なんか日鞠と会話してたと思ってたガキンチョがこっちを煽りに来た。なんで僕に突っかかってくるんだ? まさか女連れで着たのが気に入らないとか? マセたガキである。卓球のラケットをそこらの人から受け取った日鞠が僕にそれを渡してくる。
「どうやって持つんだっけ?」
久々すぎて持ち方すら忘れたよ。僕は日鞠に持ち方から教わる。するとそれをみてたガキンチョ達がなんか「イチャイチャしやがって」……「せいぜい今のうちに優しくしてもらえよ」とかいってる。お前ら、小学生の時からそんな小物感を身に着けてていいのか? と思う。そのまま大人になってまで小物感を漂わせてそうだなコイツラ。
小物のエリートになってそうだ。ちょっと心配になってくる。まあイラッと来るから手加減なんてしないけどね。
「で、あいつら強いの?」
めっちゃ生意気だけど、そこら辺気になる。でもあれだけ自信があるということは……なんとなくわかるけどね。これで全然雑魚ならまさに小物――なんだが……
「強いよ。あの二人は全国に行くくらい強いね」
「いやいや、相手間違ってるじゃん」
「でもちょうどいいよ。いい相手だと思うな」
何がちょうどいいのか。流石に小学生でも全国区の選手となったら、そこらの素人に手が出せるとはおもえないけど……
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「まあ、そもそもちょっとやるくらいだしな」
遊び……そんなつもりで僕たちは互いのコートに立つよ。
「へ、ヒーヒー言わせてやる」
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