命改変プログラム
1783 前に進む為のXの問い編 156
『解析完了』
その言葉が聞えたと同時に、騎士ンズラベーダが二人の攻撃を防御し出しました。そして当然のごとく躱すことも。いえ、どんどんと躱すことの方が多くなってきてます。
「テッケンさん!」
「ああ!」
何やらそんな声を掛け合うオウラさんとテッケンさん。すると何か、リズム? が変わりました。今までは勢いに任せて一定のリズムで、言うなればどっちかが攻撃したらもう一方が素早く詰めるってのがリズムとしてあったと思います。そうやって相手……この場合は騎士ンズラベーダに息を付かせないまま攻撃を繰り返してたんです。
けど今のオウラさんの声からそれがちょっと変わりました。やってることは変わりません。でも、切り替わると思ったけど、それでもまだそのまま攻撃したり……みたいなあれでよくお互いを攻撃しないですね。あんなめまぐるしい戦闘は私には無理です。やっぱりこうやって後方から俯瞰する方が性に合ってます。
リズムを変えたおかげでしょうか? 再び攻撃が当たるようになってきました。まあそれもギリギリで防御されてます。直撃はなくなってしまいました。おかげで奴のHPは減りません。
「ここは私の出番だよね』
二人は精一杯の動きをしてる。ならあと少しの後押しをやるのが私の役目です。詠唱開始。ここで必要なのは何も攻撃を私がすることじゃない。あくまでも二人の補助。それだけで十分なはずです。心を込めて、私は詠唱の言葉を口ずさみます。
なかなか長い詠唱で、一分……くらいかかるのを、私の方法で短縮しで30秒くらいで詠唱をしました。さあ、これでどうですか?
「アンジャスター」
私は杖からいくつかの光を出します。それがゆっくりと戦闘の中へと入っていきます。更にもう一回詠唱を開始。更に私はもう一つの魔法を飛ばします。
「デバスチャー」
二つは対になる魔法です。効果は加速と減速です。その光に触れてる部分だけが遅くなったり早くなったりとちょっと面白い効果を発揮してくれます。戦闘中に遅くなってどうするんだって思うかもですが、敵が思わず攻撃した拳が遅くなればラッキーですし、分かってて使うなら、リズムを狂わせることが出来ます。それに自分の意思ではどうしようもない感じで、遅くなったり早くなったりします。
まああのレベルの戦闘ではこの魔法での加速や遅延はそこまで……なのかも知れないです。でもそれでも、感覚が変わることは確かでしょう。そしてそんなことを思ってると、遅延の光を通ったオウラさんの拳にタイミングをずらされて騎士ンズラベーダ回避のタイミングがズレました。そしてそこに加速したテッケンさんの拳が刺さる。私は更に魔法を詠唱して、奴が出てきたときから、頭で組み立てた詠唱の最後の節を口に出します。戦闘が始まって三分くらいは経ってるでしょうか? 流石にもう少し短縮したいところですけど……あのクラスに確実に効く魔法となるとやっぱりどうしても詠唱が長くなりますね。
私は杖をくるくるとしてカツンと地面につけます。すると私を中心に魔方陣が浮かび上がりました。こう言う演出、テンションが上がります。
その言葉が聞えたと同時に、騎士ンズラベーダが二人の攻撃を防御し出しました。そして当然のごとく躱すことも。いえ、どんどんと躱すことの方が多くなってきてます。
「テッケンさん!」
「ああ!」
何やらそんな声を掛け合うオウラさんとテッケンさん。すると何か、リズム? が変わりました。今までは勢いに任せて一定のリズムで、言うなればどっちかが攻撃したらもう一方が素早く詰めるってのがリズムとしてあったと思います。そうやって相手……この場合は騎士ンズラベーダに息を付かせないまま攻撃を繰り返してたんです。
けど今のオウラさんの声からそれがちょっと変わりました。やってることは変わりません。でも、切り替わると思ったけど、それでもまだそのまま攻撃したり……みたいなあれでよくお互いを攻撃しないですね。あんなめまぐるしい戦闘は私には無理です。やっぱりこうやって後方から俯瞰する方が性に合ってます。
リズムを変えたおかげでしょうか? 再び攻撃が当たるようになってきました。まあそれもギリギリで防御されてます。直撃はなくなってしまいました。おかげで奴のHPは減りません。
「ここは私の出番だよね』
二人は精一杯の動きをしてる。ならあと少しの後押しをやるのが私の役目です。詠唱開始。ここで必要なのは何も攻撃を私がすることじゃない。あくまでも二人の補助。それだけで十分なはずです。心を込めて、私は詠唱の言葉を口ずさみます。
なかなか長い詠唱で、一分……くらいかかるのを、私の方法で短縮しで30秒くらいで詠唱をしました。さあ、これでどうですか?
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私は杖からいくつかの光を出します。それがゆっくりと戦闘の中へと入っていきます。更にもう一回詠唱を開始。更に私はもう一つの魔法を飛ばします。
「デバスチャー」
二つは対になる魔法です。効果は加速と減速です。その光に触れてる部分だけが遅くなったり早くなったりとちょっと面白い効果を発揮してくれます。戦闘中に遅くなってどうするんだって思うかもですが、敵が思わず攻撃した拳が遅くなればラッキーですし、分かってて使うなら、リズムを狂わせることが出来ます。それに自分の意思ではどうしようもない感じで、遅くなったり早くなったりします。
まああのレベルの戦闘ではこの魔法での加速や遅延はそこまで……なのかも知れないです。でもそれでも、感覚が変わることは確かでしょう。そしてそんなことを思ってると、遅延の光を通ったオウラさんの拳にタイミングをずらされて騎士ンズラベーダ回避のタイミングがズレました。そしてそこに加速したテッケンさんの拳が刺さる。私は更に魔法を詠唱して、奴が出てきたときから、頭で組み立てた詠唱の最後の節を口に出します。戦闘が始まって三分くらいは経ってるでしょうか? 流石にもう少し短縮したいところですけど……あのクラスに確実に効く魔法となるとやっぱりどうしても詠唱が長くなりますね。
私は杖をくるくるとしてカツンと地面につけます。すると私を中心に魔方陣が浮かび上がりました。こう言う演出、テンションが上がります。
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