命改変プログラム
1739 前に進む為のXの問い編 112
「どうしたのよ?」
メリッサの奴もいぶかしげにそんなことをいってくる。てか見えてたなら分かってるだろう。たぶんさっきのヤドカリタイプのモンスターの変化は見えてたはずだ。いきなりピックリマークが頭上に浮かんで、メッセージがヤドカリタイプのモンスターの体の周りで回ってた。その間微動だにしなかったしね。
このLROは全ての生き物にちゃんと感情が芽生えてる……といっても良いと思う。実際モンスターにはどうなん? って気はするが、ただ意思疎通が出来ないだけで、野生生物的な感情はきっとあるだろう。そして上位のモンスターになると、本当に人と変わらないようにな感情がある。
まあそれはいいとして、LROはとてもリアルに出来てると言うことだ。体が完全に止まるなんて事はそれこそ意識してても生きてる限りは難しいものだ。人だってただ立ってるだけだって言っても実は揺れてたりするじゃん。脚を組み直してたり、体重をどっちかに傾けてたり……そんな風にしてるはずだ。そしてそれはどんな生き物だってそうだ。
けど今のヤドカリタイプのモンスターは完全に止まってた。それこそビタッとまるで何かで固定されてるかのようだった。そんなの普通はあり得ない。だから不自然だった。
動き出したヤドカリタイプのモンスターは僕のことなんか見えないように離れてく。でもまた攻撃したらさっきと同じようにこっちにロックオンして襲ってくるんだろう。
「ちょっと、行っちゃうわよ?」
「いや無駄だろ。なにせせっかく入れ替えたコードは全部元に戻ってるし……」
「なんで?」
「いや、考えてみたら当たり前じゃないか? 普通外から勝手にコードを弄られたくないだろうし……そんなことを許してたら、ゲームが滅茶苦茶になる。ゲームじゃなくて、パソコンとかで考えてみろよ。自分のパソコンがウイルスで勝手に書き換えられてるような物だからなこれ……」
「それは……確かにヤバいけど」
僕の説明でメリッサの奴も分かってくれたようだ。でも分かったからって納得できたかというとそうでもない。パシャパシャと水音を立てて離れていくヤドカリタイプのモンスターを見ながら、僕たちは立ち尽くす。ヤドリカはどうしたら良い? 的な感じで宿を傾けてる。
「でも会長とかもっとヤバいことやってるでしょ? スキルを生み出したりしてるわけでしょ? それにモンスターだって自分で作ってる見たいじゃない。そのヤドリカの元はそうなんでしょ?」
「そうだな……でもそれって結局、エリアの中だし……」
「テア・レス・テレスのエリアは既にLROの一部でしょ。あそこのエリアでやったことがLROに影響ないなんて思えないわよ」
それはメリッサの言うとおりだな。普通はエリアはLROとは切り離されてるみたいなんだけど……テア・レス・テレスのエリアは既にLROに組み込まれてる。僕がやってるような事が駄目なら、会長がやってることだってかなり危ない気がする。
「もしかしたら会長はナニが駄目でどこまでなら大丈夫か……そこら辺をちゃんと分かってやってるのかもな」
その可能性が高い。というか、あいつがそれを検証してないはずはない。
「ならアンタもそれをやりなさいよ」
「……」
こいつ……それがどれだけ大変だと思ってるんだよ。簡単に……というか一言で済ますな。
「手伝え――おい」
「私は姫に報告をしてくるわ。なにせ私にはコードとか見えないし。ちゃんとやるのよ」
そういってメリッサの奴はリア・レーゼへとあるいてく。あのやろう……全部僕に丸投げじゃねーか! 確かにいたってなんの役にも立たないけど!! 気持ちの問題だろうが! って言いたい。
メリッサの奴もいぶかしげにそんなことをいってくる。てか見えてたなら分かってるだろう。たぶんさっきのヤドカリタイプのモンスターの変化は見えてたはずだ。いきなりピックリマークが頭上に浮かんで、メッセージがヤドカリタイプのモンスターの体の周りで回ってた。その間微動だにしなかったしね。
このLROは全ての生き物にちゃんと感情が芽生えてる……といっても良いと思う。実際モンスターにはどうなん? って気はするが、ただ意思疎通が出来ないだけで、野生生物的な感情はきっとあるだろう。そして上位のモンスターになると、本当に人と変わらないようにな感情がある。
まあそれはいいとして、LROはとてもリアルに出来てると言うことだ。体が完全に止まるなんて事はそれこそ意識してても生きてる限りは難しいものだ。人だってただ立ってるだけだって言っても実は揺れてたりするじゃん。脚を組み直してたり、体重をどっちかに傾けてたり……そんな風にしてるはずだ。そしてそれはどんな生き物だってそうだ。
けど今のヤドカリタイプのモンスターは完全に止まってた。それこそビタッとまるで何かで固定されてるかのようだった。そんなの普通はあり得ない。だから不自然だった。
動き出したヤドカリタイプのモンスターは僕のことなんか見えないように離れてく。でもまた攻撃したらさっきと同じようにこっちにロックオンして襲ってくるんだろう。
「ちょっと、行っちゃうわよ?」
「いや無駄だろ。なにせせっかく入れ替えたコードは全部元に戻ってるし……」
「なんで?」
「いや、考えてみたら当たり前じゃないか? 普通外から勝手にコードを弄られたくないだろうし……そんなことを許してたら、ゲームが滅茶苦茶になる。ゲームじゃなくて、パソコンとかで考えてみろよ。自分のパソコンがウイルスで勝手に書き換えられてるような物だからなこれ……」
「それは……確かにヤバいけど」
僕の説明でメリッサの奴も分かってくれたようだ。でも分かったからって納得できたかというとそうでもない。パシャパシャと水音を立てて離れていくヤドカリタイプのモンスターを見ながら、僕たちは立ち尽くす。ヤドリカはどうしたら良い? 的な感じで宿を傾けてる。
「でも会長とかもっとヤバいことやってるでしょ? スキルを生み出したりしてるわけでしょ? それにモンスターだって自分で作ってる見たいじゃない。そのヤドリカの元はそうなんでしょ?」
「そうだな……でもそれって結局、エリアの中だし……」
「テア・レス・テレスのエリアは既にLROの一部でしょ。あそこのエリアでやったことがLROに影響ないなんて思えないわよ」
それはメリッサの言うとおりだな。普通はエリアはLROとは切り離されてるみたいなんだけど……テア・レス・テレスのエリアは既にLROに組み込まれてる。僕がやってるような事が駄目なら、会長がやってることだってかなり危ない気がする。
「もしかしたら会長はナニが駄目でどこまでなら大丈夫か……そこら辺をちゃんと分かってやってるのかもな」
その可能性が高い。というか、あいつがそれを検証してないはずはない。
「ならアンタもそれをやりなさいよ」
「……」
こいつ……それがどれだけ大変だと思ってるんだよ。簡単に……というか一言で済ますな。
「手伝え――おい」
「私は姫に報告をしてくるわ。なにせ私にはコードとか見えないし。ちゃんとやるのよ」
そういってメリッサの奴はリア・レーゼへとあるいてく。あのやろう……全部僕に丸投げじゃねーか! 確かにいたってなんの役にも立たないけど!! 気持ちの問題だろうが! って言いたい。
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