命改変プログラム
1567 校内三分の計編 177
「それでも……こんな……こんな奴と……」
「何がそんなに不満なのか、私にはわかりませんデス。スオウは別に悪くないと思いますよ?」
「クリスさんは知らないんですよ。貴女は留学生ですからね」
いや、そいつは某国の工作員だぞ。まあ言えないけど。てか僕も知らないというか……実際、なんでこんなに否定されるのかは心当たりはない。
だっていつの間にか……だったし。最初は本当にただのやっかみだったと思う。でも今は……違いのか? 生徒会役員の女子の僕を見る目はきつい。まあ今までもこんなものだったし、普通としか思ってなかったんだけど……そのきつい瞳には何か理由があるということから僕はもしかしたら目をそらしていたのかもしれない。
いつからか、見ないように……
「貴女は、どれだけ会長の事を想ってるんですか!」
「はい?」
何言いだすのこの子。そんな事を言われても……それってどうやって測量すればいいんだよ? そんなの無理じゃん。だからとりあえずこういうしかなくないか?
「どれくらいって言われても……」
「そういう所ですよ!!」
めっちゃきつい言葉が飛んできた。そして周囲からも「そーだそーだ」の声。何、みんなして僕を攻めて来る訳? 僕の味方は一人もいないのかよ。
「どういう事デス? まあスオウは煮え切らないって思いますけど」
「私たちだって、会長の気持ちは尊重します。なにせ私たちは会長の事を慕ってますから。いいえ、この学校の皆、この地域の皆さんそうです。なのにこいつと来たら……会長の事ずっと放置してるじゃないですか!」
なにそれ……てか、地域もそうなの? だから最近ちょっとスーパーやコンビニで買い物しても、なんか塩対応だったの? 学外に僕への塩対応が拡大してるようになってると思ったけど、最近は『お客様は神様』的な風潮がなくなってきたから、そんなものかと思ってたんだけど……日鞠の影響が拡大してるせいかよ。
「放置なんてしてるつもりは……」
「でも会長の気持ちはしってるじゃない。知ってて、それに答えないのはどうなのよ!」
うぬぬ……それを言われてると……な。でも近いからこそ動けないってのあるじゃん。関係性を壊したくないとかさ……そこらへんもっと汲んでくれてもいいと思う。それに……
「日鞠だって……ずっとこれまで変わらずに……」
「誰がそうさせたと思ってるんですか? 変わらずに接してたら、返事を待たせていいの? あんたは会長のやさしさに甘えてただけでしょ!」
「それは……」
なんということだろうか……確かに僕はそうなのかもしれない。日鞠も実は今のままでいいと思ってる――なんてのは幻想というか、都合のいいの僕の解釈で、日鞠はずっとアピールしてた。
それは答えを引き出すための行動だったとしたら……
「あんたのせいで会長は進めない。あの人をキープしてるなんてとんだ悪人よ! それなのに、新しい女を侍らせてるし! だからこんな奴に会長はふさわしくないんです!!」
周囲から僕に対してブーイングが巻き起ってる。なるほど、はたから見たらどうやら僕はとんだ最低野郎だったらしい。だから嫌われてたんだね。
しかも最近は日鞠をキープしたまま、摂理やクリスなんかとも色々と噂が出てたし……確かに客観的に自分を見ると「なんだその糞野郎最低だな」ってなる。
マジか……僕って最低な奴だったんだな。
「スオウ、まだチャンスはあるデスよ」
そういってクリスが何やら通話をつなげたスマホを差し出してくる。そしてそのスマホからこんな言葉が聞こえてきた。
『違う! スオウは最低なんかじゃないよ皆!』
それは確かに日鞠の声だった。
「何がそんなに不満なのか、私にはわかりませんデス。スオウは別に悪くないと思いますよ?」
「クリスさんは知らないんですよ。貴女は留学生ですからね」
いや、そいつは某国の工作員だぞ。まあ言えないけど。てか僕も知らないというか……実際、なんでこんなに否定されるのかは心当たりはない。
だっていつの間にか……だったし。最初は本当にただのやっかみだったと思う。でも今は……違いのか? 生徒会役員の女子の僕を見る目はきつい。まあ今までもこんなものだったし、普通としか思ってなかったんだけど……そのきつい瞳には何か理由があるということから僕はもしかしたら目をそらしていたのかもしれない。
いつからか、見ないように……
「貴女は、どれだけ会長の事を想ってるんですか!」
「はい?」
何言いだすのこの子。そんな事を言われても……それってどうやって測量すればいいんだよ? そんなの無理じゃん。だからとりあえずこういうしかなくないか?
「どれくらいって言われても……」
「そういう所ですよ!!」
めっちゃきつい言葉が飛んできた。そして周囲からも「そーだそーだ」の声。何、みんなして僕を攻めて来る訳? 僕の味方は一人もいないのかよ。
「どういう事デス? まあスオウは煮え切らないって思いますけど」
「私たちだって、会長の気持ちは尊重します。なにせ私たちは会長の事を慕ってますから。いいえ、この学校の皆、この地域の皆さんそうです。なのにこいつと来たら……会長の事ずっと放置してるじゃないですか!」
なにそれ……てか、地域もそうなの? だから最近ちょっとスーパーやコンビニで買い物しても、なんか塩対応だったの? 学外に僕への塩対応が拡大してるようになってると思ったけど、最近は『お客様は神様』的な風潮がなくなってきたから、そんなものかと思ってたんだけど……日鞠の影響が拡大してるせいかよ。
「放置なんてしてるつもりは……」
「でも会長の気持ちはしってるじゃない。知ってて、それに答えないのはどうなのよ!」
うぬぬ……それを言われてると……な。でも近いからこそ動けないってのあるじゃん。関係性を壊したくないとかさ……そこらへんもっと汲んでくれてもいいと思う。それに……
「日鞠だって……ずっとこれまで変わらずに……」
「誰がそうさせたと思ってるんですか? 変わらずに接してたら、返事を待たせていいの? あんたは会長のやさしさに甘えてただけでしょ!」
「それは……」
なんということだろうか……確かに僕はそうなのかもしれない。日鞠も実は今のままでいいと思ってる――なんてのは幻想というか、都合のいいの僕の解釈で、日鞠はずっとアピールしてた。
それは答えを引き出すための行動だったとしたら……
「あんたのせいで会長は進めない。あの人をキープしてるなんてとんだ悪人よ! それなのに、新しい女を侍らせてるし! だからこんな奴に会長はふさわしくないんです!!」
周囲から僕に対してブーイングが巻き起ってる。なるほど、はたから見たらどうやら僕はとんだ最低野郎だったらしい。だから嫌われてたんだね。
しかも最近は日鞠をキープしたまま、摂理やクリスなんかとも色々と噂が出てたし……確かに客観的に自分を見ると「なんだその糞野郎最低だな」ってなる。
マジか……僕って最低な奴だったんだな。
「スオウ、まだチャンスはあるデスよ」
そういってクリスが何やら通話をつなげたスマホを差し出してくる。そしてそのスマホからこんな言葉が聞こえてきた。
『違う! スオウは最低なんかじゃないよ皆!』
それは確かに日鞠の声だった。
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