命改変プログラム
1500 校内三分の計編 160
私はいつもの街へと降り立った。ここに降りたら、すぐに孤児院の方へと向かうんだけど……今日はそれはやめとく事にする。だって、あそこに行くと、騒がしいし……
(まあ、子供と戯れるのもある意味気が紛れる気もするけど……でもなんかこんな微妙というか、複雑な感情のままで子供たちに会いたくないんだよね。あの子達、案外鋭いし)
更にもしもなんかこの複雑な感情がバレて、あの子達にからかわれてたら、我慢できるかわからない。だって子供って直接言ってくるじゃん。子供はある意味で残酷とはよく言ったもので、本当にそうなのだ。あの子達は心に素直だからこそ、心を抉ることはを言ってくる。しかも子供っ純粋じゃん。なんか本質を見抜いてくるっていうか……それが怖い。
だから私はとりあえずインベントリとの中身を確認して、アイテムとかが十分にあるか確認。大丈夫そうだったから、一人でこの街の外へと歩みをすすめる事にした。
「セツリさん、お出かけですか?」
そう声を掛けられてビクッとした私。視線を向けると、この街の兵士さんがいた。まあ門だしいるよね。この世界ゲームだから外にはモンスターがうようよいるからね。そうしないと、プレイヤーのレベル上げがってこのゲームにはレベルという概念はなかった。全てはスキルとその熟練度とそして組み合わせが大切なゲームなんだよね。
レベルなら、わかりやすく次のレベルまでの必要な数字とかを出して見せてくれたりするが、スキルが成長するための熟練度って見えない。だから片っ端から、そのスキルを使い続けるしか育てるってことはできない。このゲーム、武器とか鎧、様々な装備にスキルがついてる。後は特殊なクエストで得られたりもする。
後者の物は得たときから、自分のスキル欄に追加される訳だけど、装備の物はその熟練度をマックスにしないと、スキル欄には追加されない。つまりは自分自身の実にはならないのだ。
でも一度熟練度をマックスしてしまえば、そのスキルは装備を外しても消えることはない。だからそうやって次々とスキルを増やして幅を広げていくのが、LROの定石だ。まあそれでプレイヤーはいい。これはゲームだからね。
でもこの世界のNPCの皆さんはそんなプレイヤーに付き合わされてこんな過酷な世界で生活してるっだから大変だ。ある意味この世界の問題って私たちプレイヤーのために有るようなもので、それを私たちプレイヤーに解決させるって、マッチポンプだよね。
「ええ、ちょっと体を動かしたくて」
とりあえず私はそういうよ。この街の兵士達とは何度も戦闘で協力してるから、声を掛けられるのは不思議じゃない。最初は驚いたけど、いつもの事だ。驚いたのは考え事してたからってだけ。
「そうですか、気分が晴れたら領主様にあってやってください。きっと喜ぶはずですから」
「そうでしょうか?」
「絶対にそうです!」
なんかめっちゃ前のめりでそう言われた。私はちょっと上体をのけぞりつつこういうよ。
「えっと、時間があったら行きますね」
そればやんわりと断ったというか、行くか、行かないかで言ったら、多分行きません――って意味だったんだけどどうやら通じなかったみたい。
「では、伝えておきますね! お気をつけて!!」
「あっちょ……」
そういって彼は走って言ってしまった。ちょっ、門番はどうするのよ……私は彼の背中をみつつ、ため息をついた。だってこれ……行かないわけには行かないじゃん。
(まあ、子供と戯れるのもある意味気が紛れる気もするけど……でもなんかこんな微妙というか、複雑な感情のままで子供たちに会いたくないんだよね。あの子達、案外鋭いし)
更にもしもなんかこの複雑な感情がバレて、あの子達にからかわれてたら、我慢できるかわからない。だって子供って直接言ってくるじゃん。子供はある意味で残酷とはよく言ったもので、本当にそうなのだ。あの子達は心に素直だからこそ、心を抉ることはを言ってくる。しかも子供っ純粋じゃん。なんか本質を見抜いてくるっていうか……それが怖い。
だから私はとりあえずインベントリとの中身を確認して、アイテムとかが十分にあるか確認。大丈夫そうだったから、一人でこの街の外へと歩みをすすめる事にした。
「セツリさん、お出かけですか?」
そう声を掛けられてビクッとした私。視線を向けると、この街の兵士さんがいた。まあ門だしいるよね。この世界ゲームだから外にはモンスターがうようよいるからね。そうしないと、プレイヤーのレベル上げがってこのゲームにはレベルという概念はなかった。全てはスキルとその熟練度とそして組み合わせが大切なゲームなんだよね。
レベルなら、わかりやすく次のレベルまでの必要な数字とかを出して見せてくれたりするが、スキルが成長するための熟練度って見えない。だから片っ端から、そのスキルを使い続けるしか育てるってことはできない。このゲーム、武器とか鎧、様々な装備にスキルがついてる。後は特殊なクエストで得られたりもする。
後者の物は得たときから、自分のスキル欄に追加される訳だけど、装備の物はその熟練度をマックスにしないと、スキル欄には追加されない。つまりは自分自身の実にはならないのだ。
でも一度熟練度をマックスしてしまえば、そのスキルは装備を外しても消えることはない。だからそうやって次々とスキルを増やして幅を広げていくのが、LROの定石だ。まあそれでプレイヤーはいい。これはゲームだからね。
でもこの世界のNPCの皆さんはそんなプレイヤーに付き合わされてこんな過酷な世界で生活してるっだから大変だ。ある意味この世界の問題って私たちプレイヤーのために有るようなもので、それを私たちプレイヤーに解決させるって、マッチポンプだよね。
「ええ、ちょっと体を動かしたくて」
とりあえず私はそういうよ。この街の兵士達とは何度も戦闘で協力してるから、声を掛けられるのは不思議じゃない。最初は驚いたけど、いつもの事だ。驚いたのは考え事してたからってだけ。
「そうですか、気分が晴れたら領主様にあってやってください。きっと喜ぶはずですから」
「そうでしょうか?」
「絶対にそうです!」
なんかめっちゃ前のめりでそう言われた。私はちょっと上体をのけぞりつつこういうよ。
「えっと、時間があったら行きますね」
そればやんわりと断ったというか、行くか、行かないかで言ったら、多分行きません――って意味だったんだけどどうやら通じなかったみたい。
「では、伝えておきますね! お気をつけて!!」
「あっちょ……」
そういって彼は走って言ってしまった。ちょっ、門番はどうするのよ……私は彼の背中をみつつ、ため息をついた。だってこれ……行かないわけには行かないじゃん。
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