命改変プログラム
1170
「貴様、オズワルド様に失礼――」
「あぁ? なんだって?」
「かまわん。それでどうした?」
おばちゃんはもう一人の偉そうな奴ににらみ一発かまして黙らしてる。強い。銀甲冑を来てるオズワルド騎士団団長様が話を促すが、おばちゃんはこっちに視線を向けた。
「ほら、あんたたち説明しな」
「「「えええええ!!?」」」
騎士たちの悲痛な叫びが響く。それはそうだろう。なんでここで振るのかって感じだ。そのままおばちゃんが説明すればいいじゃんって気持ちだろう。下っ端な騎士にとってはオズワルド騎士団団長様と口を利くことさえおののくことだ。
おばちゃんにはちゃんとある程度の事は伝えてるし、要件だけならおばちゃんでも伝えられる筈だ。けど……
「ほら、なにやってるんだい! 早く説明してやんな」
どうやらおばちゃんは説明する気は全くないようだ。頭を下げてる騎士たちはその状態でけん制しあってる。
(お前がやれよ)(いやいや、俺下っ端だし)(やっぱりここは一番の先輩が)(ふざけんな、いつも先輩なんて思ってねえーだろ)
という攻防が繰り広げられてる。
「どうした? 報告はないのか?」
不思議と重みがある声が響く。まあそう思ってるのは騎士たちであって俺とアイリは違う。騎士たちはオズワルドの素顔とかも知らないだろうが、俺とアイリは知ってる。それに知ってることはそれだけじゃない。実際俺とアイリなら怖気づくことはない。
他の騎士たちは噂とかが先入観として入っててうまくできなさそうだしな。けどそれは仕方ない。オズワルドは設定的に、謎が多い最強の騎士的な立場だ。普通の一般騎士達は怖気づくだろう。俺とアイリは視線を交わし、そして俺よりも先にアイリが立った。
あう……なんか俺が押し付けたみたいだが、ちょっとタイミングがアイリの方が早かっただけだから。別に前と違ってフル装備してるオズワルドにちょっとビビった訳じゃない。
「報告します」
そういうアイリがはきはきと俺達の部隊の現状と敵の事を報告した。それを聞いてまずはスーツ着てる奴がいう。
「そんな事でオズワルド様の手を煩わせるな! 敵は倒したのであろう? それなら這いずってでもかえって来れるだろう」
なんという言い草。こいつは現状がわかってるのか? 騎士も腐りつつあるとは思ってたが、どうやらこいつは腐ってる側みたいだ。さっきからなんかオズワルドに対しては揉み手ばっかりしてやがる。けどオズワルドが鶴の一声を発してくれれば、こいつなんか関係ない。騎士を動かすくらい容易い筈だ。
「ふむ、よくやった。洗脳を主とする強力な魔物は危険度が高い。誇りに思うがいい」
「ありがとうございます」
一応アイリがそういった。そしてそれに続く言葉を待ってたわけだが……
「では、頼むぞ」
「はっ、オズワルド様の仰せのままに全力を尽くしてもらいます」
気持ち悪い笑みを見せてるスーツの奴。そして足を動かして俺達の横を通り過ぎようとするオズワルド。ちょっとまて、それだけ? そう思ったのは俺達だけじゃなかった。
「ちょっと待ちな」
俺達が言えないその言葉をおばちゃんがいってくれる。
「あぁ? なんだって?」
「かまわん。それでどうした?」
おばちゃんはもう一人の偉そうな奴ににらみ一発かまして黙らしてる。強い。銀甲冑を来てるオズワルド騎士団団長様が話を促すが、おばちゃんはこっちに視線を向けた。
「ほら、あんたたち説明しな」
「「「えええええ!!?」」」
騎士たちの悲痛な叫びが響く。それはそうだろう。なんでここで振るのかって感じだ。そのままおばちゃんが説明すればいいじゃんって気持ちだろう。下っ端な騎士にとってはオズワルド騎士団団長様と口を利くことさえおののくことだ。
おばちゃんにはちゃんとある程度の事は伝えてるし、要件だけならおばちゃんでも伝えられる筈だ。けど……
「ほら、なにやってるんだい! 早く説明してやんな」
どうやらおばちゃんは説明する気は全くないようだ。頭を下げてる騎士たちはその状態でけん制しあってる。
(お前がやれよ)(いやいや、俺下っ端だし)(やっぱりここは一番の先輩が)(ふざけんな、いつも先輩なんて思ってねえーだろ)
という攻防が繰り広げられてる。
「どうした? 報告はないのか?」
不思議と重みがある声が響く。まあそう思ってるのは騎士たちであって俺とアイリは違う。騎士たちはオズワルドの素顔とかも知らないだろうが、俺とアイリは知ってる。それに知ってることはそれだけじゃない。実際俺とアイリなら怖気づくことはない。
他の騎士たちは噂とかが先入観として入っててうまくできなさそうだしな。けどそれは仕方ない。オズワルドは設定的に、謎が多い最強の騎士的な立場だ。普通の一般騎士達は怖気づくだろう。俺とアイリは視線を交わし、そして俺よりも先にアイリが立った。
あう……なんか俺が押し付けたみたいだが、ちょっとタイミングがアイリの方が早かっただけだから。別に前と違ってフル装備してるオズワルドにちょっとビビった訳じゃない。
「報告します」
そういうアイリがはきはきと俺達の部隊の現状と敵の事を報告した。それを聞いてまずはスーツ着てる奴がいう。
「そんな事でオズワルド様の手を煩わせるな! 敵は倒したのであろう? それなら這いずってでもかえって来れるだろう」
なんという言い草。こいつは現状がわかってるのか? 騎士も腐りつつあるとは思ってたが、どうやらこいつは腐ってる側みたいだ。さっきからなんかオズワルドに対しては揉み手ばっかりしてやがる。けどオズワルドが鶴の一声を発してくれれば、こいつなんか関係ない。騎士を動かすくらい容易い筈だ。
「ふむ、よくやった。洗脳を主とする強力な魔物は危険度が高い。誇りに思うがいい」
「ありがとうございます」
一応アイリがそういった。そしてそれに続く言葉を待ってたわけだが……
「では、頼むぞ」
「はっ、オズワルド様の仰せのままに全力を尽くしてもらいます」
気持ち悪い笑みを見せてるスーツの奴。そして足を動かして俺達の横を通り過ぎようとするオズワルド。ちょっとまて、それだけ? そう思ったのは俺達だけじゃなかった。
「ちょっと待ちな」
俺達が言えないその言葉をおばちゃんがいってくれる。
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