命改変プログラム
1131
「とりあえず我々の擦り合わせは後でするとしよう。まずはローレ貴様の立場だ」
「確かにこれ以上関わると、流石にただの便乗者じゃいられないわね」
「そうだな。だが、貴様は何を望む?」
渋面が厳しい顔をしてそういう。なるほど、まずは報酬の交渉をしようという事か。あの渋面はどうやらローレよくわかってるらしい。ローレの奴は損得勘定で動く奴だ。特に自分の益に敏感で、いつだってなにか画策してる。寧ろこいつの行動理念はそれしかないとさえ最近思える。
それに結構先を見てる。そもそもが……だ。今回このエリアバトルに本人が直接出てきた事が驚きなんだ。だってこのバトルの主催者はここにいる大手チームのリーダー達であり、僕とローレはあくまでただ乗っかってきただけの奴だ。
勿論こいつらから声をかけてもらってそれ相応の物を多分貰ってるんだろう。僕は何も貰ってないが……知り合いだからって手を貸す程、こいつがそんな慈愛精神を持ち合わせてないことくらい知ってる。
でもだからってこいつなら適当な……それこそ僕だけを送って義理は果たしたくらい言いそうな奴だ。なのに直接参加……僕が参加する事は都合が良かった筈なのに、自分でも来た。最初は助けてくれるのか? とか思ったが、そうではなかったし……こいつまさか、目の前の奴らが泣きついてくるってわかってたんじゃ?
「私の望む物ね……そんなの簡単よ。あんた達全員のエリア、三分の一を私に差し出しなさい」
「んな!?」
「づ!!」
「おいおい」
三者三様の反応だが、おおむね驚いてらっしゃる。まあそれはそうだろう。エリアの三分の一……しかもそれぞれのチームから? 法外では? まあ法なんてないんだが。てかデカいチームはどれだけのエリアを支配下にしてるのだろうか?
ローレのチームは人数は少ないが、大きさ的には大手のチームとそん色ない大きさだと聞いた。なにせ四国を丸ごと収めてるからな。テア・レス・テレスは東京というか関東一帯だったっけ? ならここにいる奴らのチームもそれに準ずるんだろう。北海道とか? 東北? 九州? それ単位? 流石にもっと狭いか? 分からない。
だってチームバトルって興味無かったからな。大体大手のチームなんてテア・レス・テレスしってれば問題ないし。そんな事をここでいったら流石に袋叩きにされるだろう。
「本気か? ローレの嬢ちゃん?」
「ふふ、私が冗談言わないって知ってる癖に」
「そうだな、お前は冗談は言わない。でもそれはな……」
おっさんが渋ってる。当たり前だけど……
「それだけの物を望むのなら、貴様にはテア・レス・テレスを会長超える自信があるという事か?」
渋面の人が厳しい顔つきでそういった。案外この人は検討してる? まあテア・レス・テレスに勝てば、きっとテア・レス・テレスのエリアだっていくらかは手に入るんだろうしね。けどローレの奴は軽くこういうよ。
「さあね。私は別にどっちが勝ってもね……別にいいし。用意できないのならいいんだよ? 私はただの便乗者として適当にやってくから」
こいつ、あくまでも明言はしないんだな。まあこいつだって会長の全てを知ってるわけない。寧ろ今目の前にいる奴らよりはちょっと交流がある程度だ。それでよくここまで堂々としてられる。でもここまで言われると、リーダー達は思うだろう。なまじローレの事を知ってるからこそ、「こいつなら」と思ってしまう。
皆の目を覚ましてあげたい。こいつ絶対に適当にいってますよって。けどどうせ僕の言葉なんて届かないから静観しとくしかない。僕がまきこまれなければ……てっもう遅いか。
「確かにこれ以上関わると、流石にただの便乗者じゃいられないわね」
「そうだな。だが、貴様は何を望む?」
渋面が厳しい顔をしてそういう。なるほど、まずは報酬の交渉をしようという事か。あの渋面はどうやらローレよくわかってるらしい。ローレの奴は損得勘定で動く奴だ。特に自分の益に敏感で、いつだってなにか画策してる。寧ろこいつの行動理念はそれしかないとさえ最近思える。
それに結構先を見てる。そもそもが……だ。今回このエリアバトルに本人が直接出てきた事が驚きなんだ。だってこのバトルの主催者はここにいる大手チームのリーダー達であり、僕とローレはあくまでただ乗っかってきただけの奴だ。
勿論こいつらから声をかけてもらってそれ相応の物を多分貰ってるんだろう。僕は何も貰ってないが……知り合いだからって手を貸す程、こいつがそんな慈愛精神を持ち合わせてないことくらい知ってる。
でもだからってこいつなら適当な……それこそ僕だけを送って義理は果たしたくらい言いそうな奴だ。なのに直接参加……僕が参加する事は都合が良かった筈なのに、自分でも来た。最初は助けてくれるのか? とか思ったが、そうではなかったし……こいつまさか、目の前の奴らが泣きついてくるってわかってたんじゃ?
「私の望む物ね……そんなの簡単よ。あんた達全員のエリア、三分の一を私に差し出しなさい」
「んな!?」
「づ!!」
「おいおい」
三者三様の反応だが、おおむね驚いてらっしゃる。まあそれはそうだろう。エリアの三分の一……しかもそれぞれのチームから? 法外では? まあ法なんてないんだが。てかデカいチームはどれだけのエリアを支配下にしてるのだろうか?
ローレのチームは人数は少ないが、大きさ的には大手のチームとそん色ない大きさだと聞いた。なにせ四国を丸ごと収めてるからな。テア・レス・テレスは東京というか関東一帯だったっけ? ならここにいる奴らのチームもそれに準ずるんだろう。北海道とか? 東北? 九州? それ単位? 流石にもっと狭いか? 分からない。
だってチームバトルって興味無かったからな。大体大手のチームなんてテア・レス・テレスしってれば問題ないし。そんな事をここでいったら流石に袋叩きにされるだろう。
「本気か? ローレの嬢ちゃん?」
「ふふ、私が冗談言わないって知ってる癖に」
「そうだな、お前は冗談は言わない。でもそれはな……」
おっさんが渋ってる。当たり前だけど……
「それだけの物を望むのなら、貴様にはテア・レス・テレスを会長超える自信があるという事か?」
渋面の人が厳しい顔つきでそういった。案外この人は検討してる? まあテア・レス・テレスに勝てば、きっとテア・レス・テレスのエリアだっていくらかは手に入るんだろうしね。けどローレの奴は軽くこういうよ。
「さあね。私は別にどっちが勝ってもね……別にいいし。用意できないのならいいんだよ? 私はただの便乗者として適当にやってくから」
こいつ、あくまでも明言はしないんだな。まあこいつだって会長の全てを知ってるわけない。寧ろ今目の前にいる奴らよりはちょっと交流がある程度だ。それでよくここまで堂々としてられる。でもここまで言われると、リーダー達は思うだろう。なまじローレの事を知ってるからこそ、「こいつなら」と思ってしまう。
皆の目を覚ましてあげたい。こいつ絶対に適当にいってますよって。けどどうせ僕の言葉なんて届かないから静観しとくしかない。僕がまきこまれなければ……てっもう遅いか。
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